落穂日記

映画や本などの感想を主に書いてます。人権問題、ボランティア活動などについてもたまに。

最終家族

2010年01月20日 | diary
いきなり弔事の話でナニですけれども。

先だって父方の祖母が亡くなりまして。享年97歳。大往生です。つかこーゆー場合は「不幸」とはいわんのか?
ぐりにとっては「おばあちゃん」なワケですけども、まあウチにもいろいろいろいろいろーいろありまして、ここしばらくあんまし付き合いはなかったんですね。だからあくまでも「父親の母親」的な、ビミョーな距離があり。
数年前から認知症で会話もできなくなっていて、去年秋から2ヶ月も意識不明で何度も危篤状態にはなってたんで、「とうとう」とゆーか、「やっと」みたいな感じの最期。
お正月に帰省したときにお見舞いも行ったし、とくにどーとゆー感興もなく。

それで1週間前に帰省したばっかりだったけど、また葬儀告別式のために帰省しー。
うちは親戚が多いのでこーゆーとき大変ですねー。ぐりは傍で手伝うだけだけど、両親はほんとに大変そーだった。もうほんとにてんてこまいって感じで。
親戚は多くても現実的に仕切ってくれるよーな人はいないし、でもぐりの父は兄弟でも下の方なので大きな口はきけないので、いちいち周りの顔をたてなきゃいけない。そしてあちらをたてればこちらはたたない。
あーーーーーめんどくさっ!かわいそうー。
こーゆーときに、普段から兄弟は仲良くしとくにこしたことないなって思いますねー。いざってときにヤな思いすんのはほんとにしんどいからねえー。
けどさあ、兄弟仲良くさせるのも親の育て方じゃない?つまりよーするに、死んだ祖母の自業自得みたいな。
しかしつくづくひどい孫だなあたしゃ。いーんです。あたしにも恨みつらみはこってりあんだから。死人に口なし。

とかなんとかありましたが。
出棺のときに泣いてる父をみたら、やっぱかわいそうだなって思って涙出ちゃいました。
ぐりは父が泣いてるのを見たのは生涯これで2度目です。最初は祖父が死んだとき。ぐりは小学校2年生だったから、父はまだ30代のはじめ。おとーさんも泣くことあるんだなあって、びっくりしたのを覚えてます。
どんな母親でも、父にとっては生んで育ててくれた人。小さいときにかわいがってもらったあたたかい思い出もきっとたくさんあるんだと思う。ほとんど聞いてないけど(爆)。
生前もひたすら一生懸命孝行してたけどきれいさっぱりまったく報われなくて、ほんとにかわいそうだった。おばあちゃんは父の愛情をどのくらい理解してたんだろう。
亡くなってからも葬儀のこと納骨のこと法要のこと、何から何までおばあちゃんのために頑張って、祭壇の周りに並んだお花なんか全部父の友だちや取引先の人から贈られたのばっかりで。それでもお花いっぱい来てよかった、なんて喜んでくれる親族なんか誰もいない。
そんな父が哀れで、泣けました。


家族。