雨の日の客と出でたつ秋袷 原石鼎
【秋袷】 あきあわせ(・・アハセ)◇「秋の袷」 ◇「後の袷」
秋になって着る袷のこと。昔は陰暦10月1日、袷から綿入に衣替えをした。和服離れがすすんで実感が薄れたが、季節の変化に合わせた趣向が込められた語である。
例句 作者
つゝましや秋の袷の膝頭 前田普羅
秋袷着て端然と痩せゐたり 日下部宵三
啄木のむかしの人の秋袷 富安風生
秋袷酔ふとしもなく酔ひにけり 久保田万太郎
ちかぢかと富士の暮れゆく秋袷 綾部仁喜
秋袷火の見櫓の鐘しか 飯田龍太
秋袷激しき性は死ぬ日まで 稲垣きくの
人は憂ひを包むやうにも秋袷 細見綾子
秋袷たぎる憤怒をもてあます たけし
【秋袷】 あきあわせ(・・アハセ)◇「秋の袷」 ◇「後の袷」
秋になって着る袷のこと。昔は陰暦10月1日、袷から綿入に衣替えをした。和服離れがすすんで実感が薄れたが、季節の変化に合わせた趣向が込められた語である。
例句 作者
つゝましや秋の袷の膝頭 前田普羅
秋袷着て端然と痩せゐたり 日下部宵三
啄木のむかしの人の秋袷 富安風生
秋袷酔ふとしもなく酔ひにけり 久保田万太郎
ちかぢかと富士の暮れゆく秋袷 綾部仁喜
秋袷火の見櫓の鐘しか 飯田龍太
秋袷激しき性は死ぬ日まで 稲垣きくの
人は憂ひを包むやうにも秋袷 細見綾子
秋袷たぎる憤怒をもてあます たけし