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竹とんぼ
家族のエールに励まされて投句や句会での結果に一喜一憂
自得の100句が生涯目標です
風鈴の舌に長短風の櫂 たけし
2019-07-31
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入選句
風鈴の舌に長短風の櫂 たけし
7月31日 朝日新聞 栃木俳壇
石倉夏生先生の選をいただきました
「風鈴の舌」と「風の櫂」は当初から動かない措辞ですが
それを繋ぐ言葉に迷っていました
「とりどり」「技あり」など・・・
この俳壇には句会でご一緒する友人の名がいつも数名見受けられ
大いに刺激を受けています
常連のお名前がないと健康を案じたりもします
常連のS氏のお名前があって安堵しました
しばらく体調を崩しておられたとの風聞を聴いておりました
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紙風船老いじょうずには笑い皺 たけし
2019-07-30
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入選句
紙風船老いじょうずには笑い皺 たけし
角川俳句8月号 令和俳壇に掲句が入選した
山田佳乃先生の推薦句として掲載された
下記の選評を頂いた
取り合わせの句。「紙風船」という季語の斡旋が巧くリズムも軽やかである。
上手に老いるとは難しいけれども、「紙風船」が子どものような心を感じさせて、
「笑い皺」のある朗らかな人物が描かれている。
3ケ月も前の投句作品なのでここに紹介するのは
季節外れなのだがブログは日記、記録でもあるのご容赦ください
老い上手
遊び上手
この措辞に惹かれていくつかの作句を試みて
いくつかの入選をいただいている
季語と措辞が句材とどう響き合うかが面白いと感じている
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山桜遊びじょうずは老いじょうず たけし
2019-07-29
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入選句
第62回全国俳句山寺大会の作品集が送られてきた
昨年初めて4句投稿し、今回が2度目のトライだった
10日ほど前に佳作の入選通知を葉書で頂いていたので
待ちわびていた
昨年送られてきた封書より少し大きめな封筒だ
作品集と「賞」として原稿用紙が3冊同封されていた
選者は7名
選者それぞれが特選1句 秀逸3句 佳作10句を選ぶ
総投句数は1120句
作品集には下記の2句が佳作に入選していた
百段のさきに百段遍路杖
黒坂重政氏古賀雪江氏お二人の佳作1席をいたさいた
山桜遊びじょうずは老いじょうず
藤田直子氏の佳作1席を頂いた
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語り部に太き静脈ヒロシマ忌 けし
2019-07-28
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入選句
広島で平和祈念の俳句大会が毎年開催されている
今年で28回を数える
私は今年で3回目の投句参加をした
一度は会場へも行ってみたいと思っている
立派な作品集が送られてきた
なんと特別選者賞の欄に私の投稿句があるではないか
語り部に太き静脈ヒロシマ忌 小林たけし
植垣則雄先生の選評もある
あの悲惨な状況を熱っぽく説明している語り部。
その語り部の腕に青く浮き出た静脈はより強く
「惨事を許すまじ」を訴えているのだ。
たんたんとした表現に深い哀しみを感じる。
今年高三の孫娘が中三の時に学校の代表で
ヒロシマの原爆慰霊祭に参加した
返ってきてからの彼女の変化を忘れられない
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無頼派のここは撫で肩心太 たけし
2019-07-27
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入選句
2019/7/24 朝日新聞 栃木俳壇 石倉夏生先生の選をいただいた
無頼派のここは撫で肩心太
今日は長孫J君の24才の誕生日だ
朝一番で、おめでとうのラインを送って
朝刊をみたら
朝日新聞の栃木俳壇の入選句に拙句が入っていた
かさねてめでたい気分になった
無頼派のモデルは自分だが
中途半端な火宅気取りで晩節にどっぷり浸っている
無頼派の尻尾も欠けて
ただの好々爺になり下がった自分であるが
特別無念でもない
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暗算の途中風鈴鳴りにけり 村上鞆彦
2019-07-26
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今日の季語
暗算の途中風鈴鳴りにけり 村上鞆彦
この頃は町中を散歩していても風鈴の音を聞かない。風鈴を釣る縁側の軒先もなくなり、風鈴の音がうるさいと苦情が来そうで窓にぶら下げるにも気を遣う。風鈴の音を楽しめるのは隣近所まで距離のある一軒家に限られるかもしれぬ。気を散らさぬよう暗算に集中している途中、風鈴がちりんと鳴る。ほとんど無意識のうちに見過ごしてしまう些細な出来事を書き留められるのは俳句ならではの働き。宿題を広げた座敷机、むんむんと気温が上がり続ける夏の午後、かすかな微風に鳴る風鈴の音にはっと顔を上げて軒先に広がる夏空を見上げる。掲句を読んで昔むかし小学生だった自分と、宿題に悩まされつつ過ごした夏休みの日々を久しぶり思い出した。『新撰21』(2009)所載。(三宅やよい)
【風鈴】 ふうりん
◇「風鈴売」
正確には限定出来ないが、鎌倉・室町時代には既に中国より伝わり、江戸時代になって、庶民に広く普及した。鐘のような形の内側から垂れた舌(ぜつ)に短冊形の紙を吊るし、それが風の動きにつれて涼しげな音を奏でる。鉄・硝子・陶器・貝殻などで作る。最近は夜店以外には見かけなくなったが、機械化された現代に於いても、その音色は昔と変わらず味わい深い。沢山の風鈴を荷台につるし、涼しげな音を立てて行く風鈴売は、東京下町の夏を彩る風物詩の1つ。
例句 作者
父母よりのこの家風鈴よく鳴つて きくちつねこ
風鈴の音色美し留守の家 進藤 紫
夜半にして風鈴鳴りぬ貧漁村 斎藤 玄
風鈴やとばし読みして虚子句集 菅原鬨也
風鈴の音の中なる夕ごころ 後藤比奈夫
渡さるるとき風鈴の鳴りにけり 栗島 弘
みな海へ行き風鈴のよく響く 町山直由
風鈴や夫を待つ夜と待たぬ夜と 市ヶ谷洋子
またぞろの風鈴守となりにけり 山地春眠子
風鈴をしまふは淋し仕舞はぬも 片山由美子
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夕立を壁と見上げて軒宿り 上野 泰
2019-07-25
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今日の季語
夕立を壁と見上げて軒宿り 上野 泰
にわかに空が暗くなり、「来るぞ」と思う間もなくザーッと降ってきた。とりあえず、どこでもいいから適当な家の軒下にかけこんで、夕立をやり過ごす。猛烈な雨は、句のように、滝というよりも壁のようである。でも、夕立はすぐに止むだろうと思うから、暗い気分にはならない。物凄い降りを楽しむ余裕がある。もっと激しく降れと思ったりする。道を急いでいる人以外には、自然が与えてくれた時ならぬ娯楽だと言ってもよいだろう。そんな軒先に数人の人が溜まると、どういうわけか、誰かが「夕立評論家」になるのも楽しい。「まあ、いっときの辛抱ですよ」「ほら、西の空が明るくなってきた。もうすぐ止みますからね」などと、誰も頼んだわけじゃないのに、解説してくれる人が出てくる。そのうちに、見ず知らずのその人に相槌を打つ人も出はじめて、ほぼ全員の気分がなごみはじめたところで夕立は終わりになる。最近は軒先のある家がなくなってきたから、こうした夕立の楽しさもない。楽しさがないどころか、運が悪いと、左右に家屋はあってもずぶぬれの憂き目にあってしまう。『佐介』(1950)所収。(清水哲男)
【夕立】 ゆうだち(ユフ・・)
◇「夕立」(ゆだち) ◇「夜立」(よだち) ◇「白雨」(はくう) ◇「夕立晴」 ◇「夕立風」 ◇「夕立雲」
午後や夕方、急に曇って来て短時間に激しく降るにわか雨。夏に多い。発達した積乱雲によって起こり、雷を伴うことが多い。通常1時間位でからりと晴れる。「夕立つ」と動詞にも用いる。 「白雨」ともいう。
例句 作者
夕立の早瀬となりし用水路 山王堂正峰
漆黒や鯉の跳ねたる夕立雲 秋篠光広
夕立来て暴れ神輿のなほ猛る 杉本光祥
夕立をにぎやかに来る飛騨乙女 鈴木五鈴
夕立の来さうな烏骨鶏の小屋 山尾玉藻
夕立来る暗さがワイングラスまで 山田弘子
一滴の大きく夕立来りけり 柴田佐知子
一滴の天王山の夕立かな 大屋達治
夕立に独活の葉広き匂哉 其角
言訳に一夕立の通りけり 一茶
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無頼派のここは撫で肩心太 たけし
2019-07-24
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入選句
無頼派のここは撫で肩心太 たけし
今日は長孫J君の24才の誕生日だ
朝一番で、おめでとうのラインを送って
朝刊をみたら
朝日新聞の栃木俳壇の入選句に拙句が入っていた
かさねてめでたい気分になった
無頼派のモデルは自分だが
中途半端な火宅気取りで晩節にどっぷり浸っている
無頼派の尻尾も欠けて
ただの好々爺になり下がった自分であるが
特別無念でもない
そんな俳句である
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見てをれば星見えてゐる大暑かな 対中いずみ
2019-07-23
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今日の季語
見てをれば星見えてゐる大暑かな 対中いずみ
今年、二十四節気の大暑は二十三日の木曜日だった。村上鬼城に〈念力のゆるめば死ぬる大暑かな〉の句があるが、しばらくは続くであろう極暑の日々を思うとまさに実感、という気がしてくる。鬼城句に対して掲出句は、もう少しゆるりとした大暑の実感だ。夕暮れ時となればさすがに暑さもややおさまって、窓を開けて空を仰ごうという気も起きる。そんな時、初めは何も見えないけれどそのうちに目が慣れてぽつりぽつりと星が見えてくる、という経験は誰にもあるはずだが、見えてゐる、によってまさに、いつのまにか、という感覚が巧みに表現されている。そして、ああ本当に今日も暑かった、とさらにぼんやりと空を見続けてしまうのだろう。『巣箱』(2012)所収。(今井肖子)
【大暑】 たいしょ
二十四節気の一つで、7月23日頃に当る(小暑の15日後)。一年中で最も暑く、夏の絶頂期とされる。
例句 作者
月たかく大暑にくらき野山かな 京極杜藻
芥川龍之介佛大暑かな 久保田万太郎
じだらくに勤めてゐたる大暑かな 石田波郷
竹林に大暑の没日まだ残る 中村真千子
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捨て猫の石をかぎ居つ草いきれ 富田木歩
2019-07-22
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今日の季語
捨て猫の石をかぎ居つ草いきれ 富田木歩
木歩は、大正期の俳人。一歳のときに病いを得て、生涯歩行の自由を失う。学校にも行けなかった。このために関東大震災で落命することになるが、彼の句には、自由に外出ができなかった者の観察眼が光っている。この句も、そのひとつ。彼を励まし支えた新井聲風の『木歩伝』の絶版は残念だ。(清水哲男)
【草いきれ】 くさいきれ
◇「草いきり」 ◇「草の息」
夏草の生い茂った叢が夏の強い日差しを受けて発する草の匂いと蒸したような気の混ざったのをいう。噎せるような強烈さがある。
例句 作者
草いきれして一草も動かざる 藤崎久を
草いきれ断層盆地鬱と照り 豊長みのる
草いきれ匍匐前進せし父よ 菅原鬨也
草いきれ緬羊に美醜あるあはれ 関口比良男
陪塚の荒れるにまかす草いきれ 出水青陵
高原の蝶噴き上げて草いきれ 西東三鬼
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青柿や双子またよく似てきたり 斎藤美規
2019-07-21
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今日の季語
青柿や双子またよく似てきたり 斎藤美規
青柿】 あおがき(アヲ・・)
◇「柿青し」
青柿は葉と同色のため目立たないが、真夏、よく見ると葉の間に青柿が多数実り始めている。枝ごと生け花に用いたりもする。《柿:秋》
例句 作者
行雲流水青柿こつと水浮く 波多野くさ乃
柿青し鏡いらずの鬚を剃る 石川桂郎
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百段の次の百段新樹光 たけし
2019-07-20
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入選句
百段の次の百段新樹光 たけし
読売俳壇 宇田清子先生の選を頂いた
特選の3席で選評も頂いた
「さてこの百段は何の百段であろうか。
神社か。一段一段を登るたびに
周辺の新樹の眩さに照らされる。
疲れるのだが、心地よい。」
月曜日は読売新聞、毎日新聞の俳壇の掲載日だ
鎌倉の俳友からショートメールで入選の知らせがあった
セブンイレブンで新聞を購入、確認した
読売、毎日はそれぞれ4人の選者がおられて
投句には選者を指定する必要がある
自分なりにこの句はこの選者に合うかなと
思ったりして指定するのだがこれが難しい
今回は」当たり」となったよいだ
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すっきりと割れる割箸みどりさす たけし
2019-07-20
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入選句
すっきりと割れる割箸みどりさす たけし
日本経済新聞俳壇の
黒田杏子先生の選を頂きました
日経での入選は初めてなので不思議な感覚だ
黒田杏子先生、茨木和生先生の選の傾向を考えたりもしてみたが
徒労だった
以前は3句づつ投句していたが
最近は自薦して1句だけの投句にしたのが良かったのかも知れない
日経新聞を購読している長女が近くに住んでいて毎週新聞を届けてくれる
今朝は大きな声で届けてくれた
なんとなく溜飲が下がったような複雑な気分を味わった
掲句は丁度1ヵ月前の投句のもの
「みどりさす」を使いたかったところで浮かんだ句であった
今の季節にはもう会わないが仕方がない
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蟻地獄人知の知れぬ傾斜角 たけし
2019-07-20
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入選句
蟻地獄人知の知れぬ傾斜角 たけし
朝日新聞 栃木俳壇
石倉夏生先生の選をいただきました
蟻地獄のあの微妙なすり鉢状の
角度は
なんとも理にかなったものだそうだ
柔らかい土を砂状ににして
じっと獲物を待つ
墜ちたら最後、もがけばもがくほど深みに落ちるのだとか
仕掛けた本人は別名「あとずさり」と言うそうだ
これまた見事な命名と先人の知恵に感心しきりです
俳句は季語の説明は駄目と知りつつ
ちょっろ知ったかぶりの俳句になりました
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黒南風や月の転がる日本海 たけし
2019-07-20
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夏
黒南風や月の転がる日本海 たけし
6月26日㈬ 朝日新聞 栃木俳壇 石倉夏生先生の選をいただきました
前日まで、筑波山への吟行を
先生とご一緒し、同部屋という幸運な体験をしました
遅くまでさまざまなお話を伺い大変勉強になりました
あるがとうございました
この俳句は黒南風が南からの前線を運ぶ風なので
日本海は適当でないとないと
悩んでいたものでした
この俳壇の入選者には多くの知人が散見されていて
おおいに刺激されます
#
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