竹とんぼ

先達の秀句を味わいながら
自得の一句を求めて多作多捨です
古希すぎの晩学で楽しみながらの遅々緩歩です

選外といふ一括り菊花鉢 流伴

2017年11月29日 | 
選外といふ一括り菊花鉢



ちょっと時期遅れになったが菊の展示発表会がさかんだ
毎年この日のために1年がかりで丹精した菊鉢を運び込む

審査で賞を得た鉢には大仰な賞名が冠せられる
選外は一括りで
会場によっては展示すらされることはない


発表 2016/11/7 岳40-1
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瘤に創素手でたしかむ松手入れ

2017年11月09日 | 
瘤に創素手でたしかむ松手入れ




松の瘤は松節といって
松の樹自身が害虫などから身を守るために
樹皮が変化するものだという
漢方薬にもなっているそうだ

毎年松の木に上って手入れの真似事をするが
馴染みの瘤の手ざわりは格別だ

原句2012/12/1
瘤に創老いも興とす松手入れ

老いも興とす
は悪くなさそうだが言い過ぎだったようだ
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古手紙残らず焼べて秋収む 流伴

2017年11月06日 | 
古手紙残らず焼べて秋収む 



古希をこえてしばらくになる
身辺の不要なものを整理しないといけない
これが少しも進まない
昔の手紙を読み返すこともないのだが捨てられない
ごみと一緒にはしたくない
庭の焚火もままならない
どんど焼」にでも焼べてしまおうか

掲句は机上の句
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冬隣国の記憶に抑留記 流伴 

2017年11月02日 | 
冬隣風国の記憶に抑留記



立冬も近い
書棚に読み止しの「シベリア抑留気」がある
何度も手に取るが最後までは読みし〆ることができない
戦争は戦後も終わってはいなかったのだ
決して記憶から置き去りにしてはならない
父の戦友も抑留されていたという

原句2015/11/15
日脚伸ぶ記憶遺産の抑留記

記憶遺産では他人事になってしまう
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虎落笛野天風呂への長廊下

2017年11月01日 | 
虎落笛野天風呂への長廊下




秘湯といっても最近はあまり苦にならない

道路も整備されたし旅館からの送迎もある
携帯電話もほとんどが通話可能だ

古い旅館の歴史深い温泉が良い
露天風呂までの長い廊下を
ミシミシと音立てながら
寒さに身を竦めて進
遠く近くに虎落笛があったりすれば
この旅はまた最高点にランクインだ

原句 2016/11/2
梟ぞ野天風呂への長廊下

季語を変えただけだが虎落笛で成功かと思う?
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泪目の大鮭一尾簗終い  流伴

2017年10月31日 | 
泪目の大鮭一尾簗終い




那珂川の簗には何度も訪れた
春の上り鮎
秋の落ち鮎
近くの店で塩焼きにして食することができる

2年前に丁度、簗を終うところへ遭遇した
簗に一尾の鮭が横たわっているのを見た



原句 2015/11/15
那珂川の鮭に泪目冬隣
季語が不適
季語を変えて語順を変えてきた
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秋夕焼切絵のように鳥の列  流伴

2017年10月30日 | 
秋夕焼切絵のように鳥の列




秋の夕焼けは夏のそれとは違ってもの寂しい
空が住んでいるので空は本当に焼けているようだ
切絵のような山影
鳥が列成して飛んでいく

原句 2015/11/15
夕まぐれ切絵のやうな鳥渡る
雄まぐれが唐突の措辞
鳥渡るもそのまんま 
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来し方も行方も揺るる尾花波

2017年10月28日 | 
来し方も行方も揺るる尾花波




近くの河川敷には芒が密生していて
風に一斉に揺らいでいる
西から東への風が多い
芒穂は同じ方向に頭を揺らす
私に向かってくる波が
私を超えてなた流れるように進んで行く


原句2015/11/15  
一生のはじめのおわり芒晴
これは言い過ぎているようだが
句意が不明だった
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ジョギングに破調の増ゆる朝の冷え

2017年10月25日 | 
ジョギングに破調の増ゆる朝の冷え




ジョギングはもう出来ないが朝の散歩は欠かさない
小さな神社まで往復40分
寒くなると歩調がそろわない
無理をしないで 無茶をするなよ
どこかで囁かれているような
掲句はジョギングにして気取っている


原句 2014/11/15
ジョギングに悴む手足破調なる
悴む手足では説明し過ぎだったと気づいた
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無無しの男気だのみ松手入れ 流伴

2017年10月24日 | 
無無しの男気だのみ松手入れ




玄関の前に赤松がある
植栽したのは40年ほど前になる
植木職に年に1度手入れをしてもらっていたが
10年ほど前から見様見真似で自分で手入れしている
最近は梯子に上るのにも勇気を要する始末で
なけなしの男気を絞っての作業だ
去年はさぼってしまった、今年もまだ手付かずでいる

原句2014/11/15
無無しの男気しぼり松手入れ
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新豆腐そえし一葉にあらたまる  流伴

2017年10月23日 | 
新豆腐そえし一葉にあらたまる



新豆腐は今年収穫した新しい大豆でつくった豆腐。
その秋にとれた大豆だけに滋味深い。
市販ではなかなか食卓にはのぼらないが
たまに手に入るととっておきの器に一葉をそえてみたり
風情のある夕餉が演出される


原句 2014.11.14
新しき器に一葉新豆腐
新しき器はほとんど無駄啞言葉だった
新豆腐と一葉でじゅうぶんだろう
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大空にもの云っている木守柿 流伴

2017年10月22日 | 
大空にもの云っている木守柿




木柿は来年もまたたくさんの実をつけるようにとの願い
また鳥たちへの優しい心遣い
それなりに理由がある
日本人の心の豊さを感じさせる
上品な心遣いは日本人の美徳だと思うが
最近の施錠にはナンセンスばかりで薄っぺらさに落胆する

原句 2014/11/15
青空がもったいなくて木守柿  
青空がもったいない」にこだわったのだが
季語の座五がどうにも収まらない
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片足は空に溶かして秋の虹

2017年10月21日 | 

片足は空に溶かして秋の虹




秋の虹は夏の虹と違って淡い色彩が良い
両足がみな見えることはほとんどない
秋の澄んだ空に淡い七色の霞みはあわれでもある

原句2014/11/15
ひとまたぎ地球を測る秋の虹
気に入っていたのだが
秋の虹の理由がない
むしろ夏の虹の逞しさが相応しい
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愛き時も鬱たる時も青蜜柑  流伴

2017年10月20日 | 
愛き時も鬱たる時も青蜜柑



青蜜柑は早生蜜柑でまだ熟しきってはいない
これからが正念場の本物の評価だ

愛き時も鬱たるときもそのままということはなく
次のステージまでの一幕である

青蜜柑のように次に正念場が舞っている


2014/11/15 原句のまま
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尾花波はるかにわたる高架下 流伴

2017年10月18日 | 
尾花波はるかにわたる高架下



近くに渡良川の支流「思い川」がある
T市との境界にもなっていて川幅も広い
高架橋ができて15年ほどになる

60代の頃はほとんど毎日散策のコースだった
高架から覗く
どこまでもどこまでもこの季節は川の両岸は芒が原となる
原句 2013 2013/11/15
高架橋歩いて独りわが小春
なんとも初学らしい素直な句
わが小春 にそれなりの工夫をしたようだが
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