竹とんぼ

先達の秀句を味わいながら
自得の一句を求めて多作多捨です
古希すぎの晩学で楽しみながらの遅々緩歩です

送り手の訃報のあとに花菜漬

2014年02月28日 | 
送り手の訃報のあとに花菜漬 丈子





春先の楽しみに菜の花のお浸しがある
ほとんど毎日のように朝餉を飾ってうれしい

漬物にしたものを毎年送っていただいた頃があった
訃報が届いて翌日に「花菜漬」が届いたのは4年前だった
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雨だれに齢さかのぼる春炬燵  丈子

2014年02月27日 | 
雨だれに齢さかのぼる春炬燵 丈子





暮らし向きが洋風になって炬燵のすがたが拙宅から消えて久しい
昨夜来の雨が止み軒からの雨だれだけが音を刻んでいる
去年の事 一昨年の事 とさかのぼり
いつか子供の頃までと記憶はとどまらない



春炬燵】 (はるごたつ)
 春の季語。
 春となっても、寒の戻りで急に寒くなることがあります。そんなことを心配
 してついつい仕舞いかねる炬燵。
 あればあったで、つい潜り込みたくなる炬燵。
 無くてもよさそうですが、あれば引きつける魅力のある不思議な存在が春炬
 燵です。
 寒がりな私ばかりではなく、昔から沢山の人がその不思議な魅力に引き寄せ
 られた結果、季語として残ったものなのでしょう。
 そして本日、そして明日は日本全国が冬に戻ったような寒い日となるとかの
 天気予報。
 春炬燵のご厄介になるかたもまた多いこととお思います。



春寒や駅に棲む人犬に添い  丈子

私の町のJRの駅にホームレスの人が棲んでいる
昼は留守なのだが朝晩はいつも寝ている
血色もよく恰幅も悪くない
句意は哀れや寂しさを表現したのだが実際はそうでもない
寄り添う犬も痩せてもいない


 年毎に汚臭の雑る花菜風  丈子

菜の花畑に吹く風にはたくさんの記憶がある
自分自身の幼年時代 子供たちを育てていた頃
そして孫たちとのらわむれなど
最近の社会での事故や不穏な国際情勢は
この花菜風を汚しているようだ



俳句は発見と気づきを読むだけでは共感されないようだ
見たり気づいたりして何を感じたか
この何かがない俳句は報告や独りよがりになってしまう
最近の私はここいら辺で抜け出せなう
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飯蛸のイカ墨和えぞ主いずこ

2014年02月19日 | 
飯蛸のイカ墨和えぞ主いずこ t丈子





飯蛸は春の季語だとは不知であった
あの食感は独特で好物だ
レシピにイカスミの和物があると聞いた
いちど食したいものだが
飯蛸が己の存在感を消されているみたいで
気の毒な気もする
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チューリップ三つ芽をみせ愛犬忌

2014年02月18日 | 
チューリップみっつ芽をみせ愛犬忌 丈子




19年の家族だった「マック」
シーズ0-犬だった
4人の孫の誰よりも古い家族
死んで5年になる
その時蒔いたチューロップが毎年花を咲かしてくれる
3つひど芽がでてきた
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朽ちかけのかまくらを蹴る泣きっ面

2014年02月17日 | 
朽ちかけのかまくらを蹴る泣きっ面




積雪があるとかまくらをせがまれた
4人の孫の喜ぶ顔が嬉しくて汗を流した
先日の雪では高校生と中学生の孫が二人で完成させ
小学生の孫を喜ばしていた

朽ちはじめのかまくらを泣きべそ顔で
蹴っていた昔が懐かしい
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うららかや猫の欠伸につい不覚

2014年02月16日 | 
うららかや猫の欠伸につい不覚 丈子




「麗か」なる季語を用いて1句とおもったが
「猫の欠伸」のほかは思いつかない
春のうららかな日差しの体験が
ほとんど記憶にないのはなぜだろう

がむしゃらに全速で走ってきたという底浅い時間
その連続が今までの生き方だったということか


麗か(うららか) 三春

子季語     うらら、うららけし、うららに、うらうら、麗日
 
解説 春の日がうるわしくなごやかに照って、よろずの物が玲瓏と輝くさまをいう。

かほるより雪気はげしく朝うらら    鬼貫 「柏崎」
うらゝかや女つれだつ嵯峨御堂     正岡子規 「子規句集」
麗かや大荷をおろす附木売       前田普羅 「定本普羅句集」
麗かや松を離るる鳶の笛        川端茅舎 「川端茅舎」
三椏のはなやぎ咲けるうらゝかな    芝不器男 「芝不器男」
玉と呼び絹と称ふ島波うらら      松本たかし 「石魂」



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雪帽子すこしあみだに紅椿

2014年02月15日 | 
雪帽子すこしあみだに紅椿 丈子





一昼夜降り続いた雪が雨に変わった
2階からの冬田は完全なる雪世界
風も強いので暴風雨の様相だ

新聞を取りに郵便受けまでも雪道だ
椿が雪をかぶっているが
風に雪を飛ばされたのか顔をのぞかせている

あみだの雪帽子

昨日の雪帽子よりはよさそうだ
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保育園遊具すまして雪帽子

2014年02月14日 | 
保育園遊具すまして雪帽子 丈子





またまた春の雪
野暮用で役場まで行ってきたが
道筋に保育園がある
いつもは賑やかな園庭がしずか
人待ち顔の遊具が月防止を被ってすましているようだ
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ときおりは死臭の交じり花菜風

2014年02月13日 | 
ときおりは死臭の交じり花菜風 丈子





菜の花をわたる風を花菜風とよんだりする
なんとも日本語は味わいがある

花菜風は春の歓喜そのままの清廉な風だったはずだが
最近はいろいろな匂いが混じっている

数百キロ離れた地域の匂いも運ばれているデータもあるそうだ



次の句は偶然目についた優れた句だがこんな素直な感性はとても私には持ち合わせない、詠めない

結び目のすんなり解けし花菜風  小林有希

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飼犬を埋めたるあたり土筆の芽 

2014年02月12日 | 

飼犬を埋めたるあたり土筆の芽 丈子



犬を長年飼っている
横浜/東京/熱海/北海道/栃木
どこに住んでいても犬は一緒に暮らしていた
屋内外に拘らずに大型犬のアイヌ犬
チワワやプードル
シズーは19年もの長命だった

現在の住居になって2匹の愛犬が庭に弔われている
この季節 そのあたりに土筆がたくさん芽をだす
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晩学にふいの発見冬苺

2014年02月11日 | 
晩学にふいの発見冬苺 丈子






野にある冬苺
最近は目にすることはほとんどない
探すようなこともない

晩学は始めた頃の気負いみたいなものが
いつしか薄れて
趣味や習慣に変わってくる

それでもふいに手応えみたいな感覚を得ることもある
ふいの発見
こうした経験は無条件にうれしい
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雛飾り幼き母はセピア色

2014年02月09日 | 
雛飾り幼き母はセピア色 丈子





毎年雛飾りをするのに出し遅れる
孫たちが別棟に越してからは出さないで終わることさへある

今年は妻の言葉もあって2月に入って直ぐに飾った
掛軸も梅の木のものに変えた

昔のアルバムに若い頃の母が微笑んでいる
写真はセピア色
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早とちりこれが性分つくしんぼ

2014年02月08日 | 
早とちりこれが性分つくしんぼ  丈子




春をつげるつくしの芽
霜の中で震えていたり
時には季節はずれの雪に埋もれたり
芽をだしてはみたものの大きくもなれず
天気が良ければ摘まれてしまう

ちょっと早とちりの損な性格
懲りないのもまた性分



     春霜のにじみし畔につくしの芽

これは去年の習作、1年おいて同じ句材で推敲したり作り直してみたりしてみるっが
どちらが宜しいのかは本人にはよくはわからないのが困る
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いろ淡き生命たくさん雪解川

2014年02月07日 | 
いろ淡き生命たくさん雪解川 丈子






雪解川という響きがなんとも好みだ
住まいの近くに雪に埋もれるような川はないが
旅先などでの記憶には鮮明に残っている
雪も川も生き物にとってはみな懐かしい古里なのだ

雪解け水をふくんだ川のせせらぎ
ちさな命 まだ色も淡い命が群がっているはずだあ



【雪解】 ゆきげ
◇「雪消(ゆきげ)」 ◇「雪解く」 ◇「雪解道」 ◇「雪解川」 ◇「雪消水(ゆきげみず)」 ◇「雪解田」 ◇「雪解野」 ◇「雪解風」 ◇「雪解雫」 ◇「雪滴」 ◇「雪解(ゆきどけ)」 

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雪国で冬の間に積もった雪が、春暖により解けること。
また、その時。
   

雪解川名山けづる響かな  前田普羅


雪解けの湯気の立ちけり父の墓  若井新一


雪解の街フランスパンを横抱きに  成田智世子
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晩学の応えかすかに春立ちぬ

2014年02月06日 | 
晩学の応えかすかに春立ちぬ  丈子





義務 責任 権利
こんなしがらみを放棄してからの余生という時間
成果によって得るものはなくて良いが
晩学の最大の果実は
「心の平安」と「好奇心」だろう

どんなものでも達人になる法則があるそうだ
修練の1万時間
1日3時間で凡そ10年という

晩学にはなかなか容易ではない
せめて立春には1年間をふりかえってなにがしかの手応えを感じたいものだ
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