竹とんぼ

先達の秀句を味わいながら
自得の一句を求めて多作多捨です
古希すぎの晩学で楽しみながらの遅々緩歩です

熱気球みな受け止める鰯雲

2013年09月30日 | 
熱気球みな受け止める鰯雲





近くに渡瀬遊水地がある
この河川敷を使用しての熱気球の大会がしばしば行われる
秋の大会では済んだ青空を埋め尽くすほどの気球が舞い上がる
いわし雲はどんな気球もうけとめるかのようだ
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秋風や漣に佇つ鷺一羽

2013年09月29日 | 
秋風や漣に佇つ鷺一羽




近くに卍川と呼ぶ川がある
うずまがわと読む
普段は水量もなく静かな田園風景を醸しているが
台風や大雨の時は姿をかえておそろしいほだだ

その名からして昔は相当に暴れたことだろう
治水の工事でめったな事には決壊しない

白鷺がよく飛来して餌を啄んでいるが
じっと水面をみつめて立っていりことが多い
なにやら解脱したような趣を感じる

突然に水中に嘴を突っ込んでの狩りは見事だ
あとは水面の漣だけ

秋の風がおこし漣に
鷺の狩りの痕跡は消えている
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無為徒食老に不似合い赤まんま

2013年09月28日 | 
無為徒食老に不似合い赤まんま   たけし



「無為徒食敬老の日のお赤飯」
これが原句で句会で投句したら全くの不評であった
なんにもしないでブラブラの老人に
敬老に日とやらでその日ばかりの敬老を評伝するのに
便利な道具として赤飯がふるまわれたりする
その形を皮肉ったつもりだが・・・
だから 何! 

直してみたが句意は同じであります
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川風に贅ほしいまま吾亦紅

2013年09月27日 | 
川風に贅ほしいまま吾亦紅




吾亦紅 なんとも不思議な名前だ
花言葉はこんなにもたくさんの意味があるらしい


物思い、愛して慕う
感謝、変化
移ろいゆく日々
どれも秋色ではあるが

川を見下ろす野原に自生の吾亦紅をみる
秋の陽を浴びながら川の風を楽しんでいるたたずまい

この贅に人はおよぶべくもない
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言い訳の虚しさ月に語りおり 

2013年09月26日 | 
言い訳の虚しさ月に語りおり   りつ子





言い訳はいつでもどこでもだれに対しても
若くても老いてからも虚しい

いつの頃からか言い訳はしなくなっている
言葉にしない 声に出さない

月に向かってじっと見ていると
なぜかわかってくれているように感じる

やはり月は母なのだ
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櫓田や鷺の朝餉に風白し

2013年09月26日 | 
櫓田や鷺の朝餉に風白し





刈田のあとを櫓田と知ってから
その芽の伸びる速さに驚いている

田に生息している蛙や泥鰌を狙って
白鷺が朝早くから舞い降りている光景は
毎朝の楽しみだ

日毎に風の趣が変化して
その白さが際立ってくるようだ

白い風 この季節にふさわしい・・・・
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まずい酒荒びし五感にちちろ鳴く

2013年09月25日 | 

strong>まずい酒荒びし五感にちちろ鳴く






まずい酒 にがい酒 悔しい酒 悲しい酒
旨い酒が 時にまずくなる
ほとんどが感情の沈んだとき憤た時だ

相手が帰って一人になると
五感に悪い酔鬼が立ち上がる

そんな時の虫の音はなんとも不釣り合いなのだが
いつか気持ちを鎮めてくれている
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罪の色いさぎよく着て曼珠沙華

2013年09月24日 | 
罪の色いさぎよく着て曼珠沙華



彼岸の時期になると必ず同じ場所に曼珠沙華が咲く
我が家の庭にも何年も前からの営みがある

その色は赤なのだが血の色にも似て
原罪を潔く隠さないかのようだ
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見上げたる妻艶めいて良夜かな

2013年09月23日 | 
見上げたる妻艶めいて良夜かな



今年の中秋の名月は素晴らしかった
このように満月と重なるのはしばらく先までないのだという

形ばかりの供え物をして
文字通りの 月見 を楽しんだ

長年のつれあいの声もいささか弾んで身のこなしもいつになく軽い
この日ばかりはやはり日本酒
良夜である
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少年の抱く大志や鰯雲

2013年09月22日 | 
少年の抱く大志や鰯雲





鰯雲は少年によく似合う
少年の大志は抱き続けていれば叶うものなのだが
青春の多感な時代に形を変えて消えることが多い

鰯雲・・・
大志のあった少年期を想起させるが
その大志はなんだったのかは定かにうかばない
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静寂に頬つぼめたり黒葡萄

2013年09月21日 | 
静寂に頬つぼめたり黒葡萄





巨峰なる美味なる黒葡萄は
我が家においては孫たちの歓声呼んだ好物であった
その孫たちも成長して
静かに老妻と二人で啄むには
一房でも残る
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渡良瀬の秋ふりやまぬ厚き闇

2013年09月20日 | 
渡良瀬の秋ふりやまぬ厚き闇




雨の音 川の音 虫の声はたよりなく
夜の渡良瀬川 岸辺に佇つ

秋そのものが降り続いているような発見がある
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一刻を未練の一葉風の秋

2013年09月19日 | 
一刻を未練の一葉風の秋



気持ちの良い朝がうれしい
小一時間ほどのウォーキングと体操が日課になってもう5年近くになる
畦道を抜け街路樹のある通りにでると
ポプラの大きな落ち葉が風に舞ってカサカサと音をたてている

見上げると少しばかり残っている葉が風にふるえている
ほんの一時のはかない未練のようにも感じられう
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一日をおかぬ営み櫓の芽

2013年09月18日 | 
一日をおかぬ営み櫓の芽 たけし




稲刈りもほとんどの田が終えて
雀はもちろんのことだが
鳩、鷺、鴉などが賑やかである

苅田がみれば青々としている
切株のなかから新しい芽が伸びtりる

休まない律儀な営みにただ脱帽するばっかりだ

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たわむれに妻の手に触れ秋日和

2013年09月17日 | 
たわむれに妻の手に触れ秋日和   たけし




台風一過 正に秋100パーセント
二人だけの落ち着いた暮らしも長くなった
可もなし否もに毎日だが季節は
刻々とうつっている

戦時中に生を受け戦友のように歩んできた夫婦である
たわむれに妻の手に触れるような秋の日溜まりがそこにある
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