竹とんぼ

先達の秀句を味わいながら
自得の一句を求めて多作多捨です
古希すぎの晩学で楽しみながらの遅々緩歩です

げんげ野に昔の俺が待っていた  法夢子

2014年04月29日 | 
げんげ野に昔の俺が待っていた  法夢子







幼児期れんげ畑の思い出はだれにもある

昭和の子にはあたりまえのことだった

れんげ畑はその頃都会にも田舎にも区別なくあったのだ

残っているれんげ畑に行ってみると

なんと昔の俺がいて

昔の次郎ちゃんもいるではないか
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春の雷出番のちかき宮土俵 法夢子

2014年04月28日 | 
春の雷出番のちかき宮土俵 法夢子





ひまわり俳句会吟行句

神社の境内に立派な土俵が組まれている

土俵は1メートルほどの高さにあって4本柱に屋根を設えて本格的なものだ

ブルーシートで土俵の表面は覆われてはいるものの

準備はととのっているかの様子

おりからの若葉風

良い子達の賑やかな声が待ち遠しい

そこに雷の音が遠く響いた



*原句は 春落葉出番を待てり宮土俵



土俵の上に葉が待っていたが季語としては句意にあわないっとの指摘があったので推敲してみた
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しゃぼんだま空につづきのあるごとく 法夢子

2014年04月25日 | 
しゃぼんだま空につづきのあるごとく 法夢子





しゃぼんだま

昔からずーっとつづく幼児の思い出

いまもこの先も世界中で浮かんでは消えている

永遠の空 届くことのない空

そうかしゃぼんだまにすれば

出来たところが空なんだ
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花散華無人駅にて深呼吸 法夢子

2014年04月24日 | 
花散華無人駅にて深呼吸 法夢子





今年はなぜだろう

さくらの句をたくさん作った

残すほどの句はひとつもないが例年よりも桜に感じるものが多いのだろうか

咲き始めから葉桜までたのしめる自分を発見して・・



山あいの無人駅

ホームには私だけ

風に乗っての花弁が舞ってきて

見上げればそれは無数に・・・

思わず両手をひろげて深呼吸
.
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梵鐘へのぼる媼や惜春鳥 法夢子

2014年04月23日 | 
梵鐘へのぼる媼や惜春鳥 法夢子







鎌倉の名刹古刹を独りでで訪ねる

目的も理由もないが

最近の周期的な習慣になっている



時に上品な老婦人に遭遇する

言葉を交わすことはないが目が合えば目礼会釈

そんな婦人が梵鐘でしばし佇み

やおらと鉦を撞くのをみることがある



人はそれぞれ己を主人公にした大河ドロマがあるのだ
小鳥たちが彼女のためにひとしきり高い声で唄っている
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おどろ眼の孕雀や殺処分  法夢子

2014年04月22日 | 
おどろ眼の孕雀や殺処分  法夢子





鳥インフルエンザなどという厄介な事象が起きている

10万羽なそと途方もない殺処分があったりする

渡り鳥の仕業にしているが発生地での原因は

まちがいなく人類の愚かさだろう



孕み雀は人も同じ

もともと深刻に受け止めるべきだと思う
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つばくらめ動体視力いかばかり 法夢子

2014年04月21日 | 
つばくらめ動体視力いかばかり 法夢子





今年も燕の巣作りが忙しい

10年も休まずわたってくる

巣作りが終わると子つくり子育て

そして雛へ与える餌のハンティング

この時の飛び方は目を見張る

早い速度 見事な滑空 滑降

そして餌への攻撃捕縛

彼らの動体視力は測定不可だ
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不機嫌な人ばかり遇う逆さ寒 法夢子

2014年04月20日 | 
不機嫌な人ばかり遇う逆さ寒 法夢子





「逆さ寒」は初春の季語だというが

晩春のこの季節はずれの寒さは腹立たしく

「寒の戻り」から日もたっているので今が相応しく感じられる

春先から復活させたジョビングも中止にできない

行き交う人もみな不機嫌に見えるのは気のせいばかりではあるまい
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頑なも実は熱情竹の秋  法夢子

2014年04月19日 | 
頑なも実は熱情竹の秋  法夢子






筍は春先の実り

竹はその実りを育むので春に枯れるのだという

俳句を知るまではこうしたことは全くの無知だった



我が家では筍はできないが笹が茶色になっていて

若葉や木の芽に不釣り合いだが

竹は頑なに毎年我が道を行くがごとし

定めを守りきる熱情を隠して静か



句会では「熱情は情熱のほうが良いのでは」の意見が多かったが

私は熱情を捨てきれな」 如何でしょうか?
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竿五本江戸大川や春の暮  法夢子

2014年04月18日 | 
竿五本江戸大川や春の暮  法夢子






竹とんぼ例会8」句会だより6 今回は法夢子です

表題句は作者自信の吟行句だったはずだが

日をおいて読み直すと良くない

時代は大きく変貌したが隅田川には変わらぬ釣り人がいる

ここを切り取ったつもりだったがそうは感じられない







花は葉に波の小さく隅田川  法夢子



桜がもう葉にかわっている

川面にはその花びらがまだ少しただよっている

ときおり通る舟のおこす波も小さくて

賑わいの消えたおちついた春の昼







初蝶や風と手合いの覚束無  法夢子




初蝶が風と戦っている

強い風ではないのだが蝶には初体験

その動作はおぼつかなくて頼りない

風にあしらわれているように見える
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深川に右近の桜散りてゆく

2014年04月15日 | 
深川に右近の桜散りてゆく






「竹とんぼ例会8」句会だより3 今回は都留さん

吟行句 道筋に見事な右近の桜木があった

残念ながら花の盛りは終えていたのだが

作者はその散りゆく桜の習いを納得している




芭蕉の碑柳にそよぎ若葉風


芭蕉記念館の庭園

おちついた小庭園の句碑に川風と相まっての若葉風

この日の作者の心象もきっと同じく清風のなかに在る




葉桜の色に変わりし隅田川


つい先日までは川面は桜色を映していたはず

今は葉桜をそのままに映している

花三日 だからこそ美しい 

だからこそ愛おしい
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おもてうら区別のなくて花筏 法夢子

2014年04月11日 | 
おもてうら区別のなくて花筏 法夢子








花3日 憂気や辛気をしばし忘れた花列島

花嵐の吹雪がそこいれひゅうに舞っている

川面には花筏

日本人の表現力の多彩さには驚くばかり

川面の花筏 一色にまとまってながれているが

おもてもうらも区別がつかない

花の宴では呉越同舟 その名残?
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建長寺龍の夢裡なり亀鳴けり

2014年04月10日 | 


strong>建長寺龍の夢裡なり亀鳴けり 法夢子







鎌倉を訪れる事がよくある

横浜生まれなので馴染みが古くからあるせいかも知れない

青の時代の思い出も多い

現在の住居地から湘南新宿ラインで乗り換えなしで行けるのも嬉しい



建長寺も春のさかり

天井の龍が夢の中を泳いでいる

傍らのイケでは姿はみせない亀が音なく鳴いている



こんな漫歩は余生なればこその功徳だろう
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縁石を食い散らかして名草の芽

2014年04月09日 | 
縁石を食い散らかして名草の芽 法夢子







朝のしらみかけたる時間の散歩

春の盛りとはいえ息は白い

同じような早起きの老人の姿が遠くに見える

大通りに出ると信号はまだ点滅の状態

車の往来はほとんど無い



車道と歩道を分ける大きな縁石の帯

縁石の隙間に「名草の芽」がそれはびっしりと

たくましい 遠赤を動かしてしまう

 どこだって生きられる、じゃまなものは自力で除く
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初蝶のおぼつかなさや風てあい

2014年04月08日 | 
初蝶のおぼつかなさや風てあい  法夢子









いつのまにか蝶がとんでいる

白い小さな蝶が・・・・

おりからの風に身をまかせるというよりは

戦っているような感じだ

そうか 子供の自転車の初乗りのように

悪戦苦闘 

風乗りの稽古の様相だと理解した
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