竹とんぼ

先達の秀句を味わいながら
自得の一句を求めて多作多捨です
古希すぎの晩学で楽しみながらの遅々緩歩です

ぬくもりを溢さぬやうに帰り花

2015年11月29日 | 
ぬくもりを溢さぬやうに帰り花




帰り花 もそり花

今年は鎌倉の報国寺で抱くらをみた

外国人が歓声を上げていた

古刹の冬桜 そして外人の笑顔

紅葉には少し早かったが

眼福は十分であった
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顔ぢゆうに漲る構え大くさめ

2015年11月26日 | 
顔ぢゆうに漲る構え大くさめ






空気が冷たくなると

突然にくしゃみをもよおす

どうにも止まらない

運転中でも思わず目を瞑ってしまう

くしゃみの出る寸前の顔は

こらえようとするのと出るのとの

鬩ぎ合いに困惑の構えだが

こらえることは叶わない
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松手入れあいみたがいの瘤と創

2015年11月25日 | 
松手入れあいみたがいの瘤と創




玄関先に松の樹がある
2階の屋根を超えるひどに高くなっている
以前は毎年植木職人がやってきていたが
仕事を辞してからは自分でやることにしいぇいる
毎年なじみの瘤や創に遭遇する
色が濃くなっていたり脆くなっていたり
大きくなっていたり
それなりに加齢していることを実感する
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悴みを知らず平成もやしっ子

2015年11月24日 | 
悴みを知らず平成もやしっ子





暖冬といわれて久しいが

朝晩の冷え込みは厳しい

自分らの幼年時代は悴む手をこすりあわせてりしたものだが

今の子供たちは悴むなどとの言葉も知らず経験もなさそうだ

耐える、忍、工夫する

これが欠けているように思われてならない

幸せなのだろうかと

ふと考えてしまう
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嬰児に大きな日向冬欅 

2015年11月23日 | 
嬰児に大きな日向冬欅 





欅が好きである

若葉の春 大きな日陰を作ってくれる夏

来る日来る日をとどめなく葉を散らす秋

冬は風を除けながら大きな日向をプレゼント

材木となればその強さは比類なく

その寿命は永遠だ

嬰児が欅の下でいっぱいの冬日をむさぼっている

欅の生気がうつるようだ
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等閑の恩いくつもに冬の波

2015年11月22日 | 
等閑の恩いくつもに冬の波









人影のない冬の浜

小さな波頭がつぎつぎと打ち寄せる

そんな波をじっと眺めていると

昔のことがたくさん蘇ってくる

今までの来し方にたくさんの恩人がいるのだが

その恩に報いたかと言えば

なおざりの恩のほうが確実に多い

もう会えることも叶わぬ人も多い
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朝寒や杜の鴉に見合いたり 

2015年11月19日 | 
朝寒や杜の鴉に見合いたり 





朝のウオーキング

自宅から1.5kmほどの神社を朝参りする

寒いが爽やかな冷たい空気が美味い

たくましい鴉が私を樹上から見下している

きっと睨み返してやるが敵は胃に介さない
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おいおいと薄味になる雑煮椀

2015年11月18日 | 
おいおいと薄味になる雑煮椀






少し味がうすくないかい

こんな会話はもう10年もむかし

最近はあたりまえのように何も言わずにいただいている

夫婦も「うすあじ」になっているのかもしれない

雑煮も夫婦も「だし」が利いていればそれが味わい
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侘助の一輪おそるおそるかな

2015年11月17日 | 
侘助の一輪おそるおそるかな






白い椿がなぜか侘助と呼ばれるのが面白い

我家にも白い椿が毎年たきさんの花を咲かせる

この季節

一輪だけが周囲の様子を窺うようにいつのまにかそっと咲いている

正月の頃はうるさいほどににぎわうのだが
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潦あおぞらを打つ初時雨 流伴

2015年11月16日 | 
潦あおぞらを打つ初時雨 流伴






初冬の冷たい小さな雨

初時雨とは

日本人は詩人だなー深いなー

水たまりに映る青空、白雲むかって おりからの時雨



昔の日本人のことで現在は全くニホンジンになってしまった

メールで表情や体温を感じない言語を送受信してのコミニケーション

感情がないから他人の痛みには無頓着

季節の変わり目は暑いか寒いかしかで他には何もない
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十二月老いの朝寝は咎ならず

2015年11月13日 | 
十二月老いの朝寝は咎ならず



古希をすぎると一年がなんとも早い

年の暮 師走 12月 大晦日 

子育てや仕事には季節ごとの節目の行事が避けては通れなく

少々辟易の感もあったが今は懐かしい

掲句のように困ることもなければ咎めもない
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北風あらし頬骨尖る磨崖仏

2015年11月12日 | 
風あらし頬骨尖る磨崖仏



長厳寺の巨大磨崖仏


磨崖仏の顔が良い

たくさんの磨崖仏を拝顔したが期待の外れたことは一度もない

インドやエジプト、中国にもたくさんあるが

日本のものは群を抜いている

風雨に耐えて幾千年

その頬骨はいよいよ気高く尖って見える
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朝寒や足裏に尖る土の刺  

2015年11月11日 | 
朝寒や足裏に尖る土の刺  




r立冬を過ぎて季節は疑いもない冬に突入の趣である

朝の寒さはまだ準備の整わない身体に厳しい

20分ほどの寺へ朝参りをしているが

路の土は霜で強張っていてジョヒングシューズの足裏が痛い

日が昇ってくると空気は忽ち和んでくるようだ
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那珂川の鮭に泪目簗終い

2015年11月09日 | 
珂川の鮭に泪目簗終い






晩秋 簗漁は終わる

昨年の今頃に那珂川へ行った

簗漁は終いでやっていなかったが休憩所で鮎の塩焼きを堪能した

微酔の気分で簗の仕掛けまで行ってみたら

簗に鮭が2匹横たわっていた

この那珂川にも鮭が遡上するのだ

力尽きた鮭、本分を叶えた鮭

その閉じることのない眼は涙目にみえる
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大平寺冬日ぬっくり大わらじ

2015年11月08日 | 
大平寺冬日ぬっくり大わらじ




今日は立冬、今日からは冬なのだという
久しぶりに冷たい雨
季節の区切りをつけるようだ

掲句は今日の天気にそぐわないが
旧作の俳句を整理していて目についたもの

旅の安全を祈願して大草鞋を奉納したのだそうだ
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