ぽちごや

FC東京のディケイドSOCIOです。今シーズンは丹羽ちゃんとともに闘います。

2015J1リーグ第8節アルビレックス新潟vsFC東京@ビッグスワン20150429

2015-04-29 21:04:22 | サッカー

思い出の夜は 霧が深かった 今日も霧ふる 万代橋よ♪。

北の三連戦、中日は新潟でございます。

はじめに失礼しますね。ぽんしゅ館さん新潟駅店の利き酒セット。左から、雪中梅、雪男、謙信。雪男に惚れました。すっきり辛口で飲みやすいです。

新潟に試合を観に来て、初めて晴れました。

昨年までアルビサポさん限定だった(と思ってるんですけど、違ったらごめんなさい)、バックスタンドが今年は一般に開放です。でもほぼ100%アルビさんしかいなく、完全アウェイ。M気質のある自分は、案外快適でしたー。

本日のYou'll Never Walk Alone♪

新潟の完璧な試合運びでしたけど決定力が足りませんでした。キャプテンの千金ゴールで東京が勝ち点3を拾いました。

東京は梶山がサスペンションです。シフトはいつも通り。GKは権田神。CBはカズとモリゲ。SBは徳永と宏介。今日の3CHは右から羽生、秀人、ヨネ。トップ下は河野。2トップはよっちと慶悟です。

新潟は2試合連続ドロー時の布陣を基本として、トップだけ代えます。シフトはスクエアな4-4-2。GKは守田。CBは舞行龍と大野。SBは右に尚紀左にコルテース。ボランチはレオ・シルバと裕紀。メイヤは右に慶左に翔。2トップは、今日のラファエル・シルバの相棒は武蔵です。

前述の通り、新潟はほぼ完璧に試合をオーガナイズします。少なくともゲームメイクは。

新潟は、守備から主導権を取りに来ました。まず2トップが、カズとモリゲにボールが着くとフォアチェックをしかけ、アウトサイドに追い出します。そこから徳永と宏介にパスが渡ると、慶と翔がチェックに加わります。これで、東京のパスコースを絞ります。サイドから内にパスを入れようとするとレオと裕紀がチェックに入ります。縦に出すと尚紀とコルテースが切ります。これはもちろん高い位置でのトランジションを意図しますけど、同時に東京のカウンター対策でもあります。出し手にプレッシャーをかけることで、よっちにいいタイミングでフィードを渡さないようにしたのだと思います。これで東京のプランを粉砕しました。東京は早々、受けに回ることを余儀なくされます。

結果論ですけど、こういう時のためにミステル東京は守備を磨いてきました。守勢に回っても慌てず、じゃあ仕方ないですよねと言わんばかりに守備モードに入ります。塩上等。考えてみれば、優勝するに値するチームは、しんどい時に苦しみつつも勝ち点を重ねています。そういう意味で、もしかするとターニングポイントになる試合かもしれません。

新潟はフォアチェックからのショートカウンターを仕掛けますけど、なかなかシュートレンジに入れません。そこで新潟は攻撃モードを変えます。25分頃からフォアチェックを控えます。今度は、高い位置で4+4+2の3ラインを引きます。東京を引き出してから網を仕掛け、トランジションから裏を狙うパターンです。これが奏功します。

今日の東京は、前節に続いてジェットストリームアタック仕様ではない前線の布陣です。慶悟にパスを集め基点を作ります。新潟はこれを読んでいました。慶悟か、慶悟が落としたところを狙います。トランジションすると、レオや大野が迷いなく前線にフィードを送ります。狙いはカズの背後です。ラファと武蔵が変わるがわるカズの裏に飛び出します。もう少しフィードの精度があれば、今日一番可能性があった攻撃パターンでした。

いまの東京は、よっちと慶悟を抑えられるとパスが繋がらず攻撃がスタックします。前節に続き、マークがタイトとは言え、よっちが前を強引に向いて仕掛けられないとカウンターの威力が足りません。ジェットストリームアタックが形成されだした矢先にナオが離脱したことは確かにエクスキューズですけど、早期に次なる攻撃パターンを見出して欲しいと思います。

前半は、新潟に完璧に支配されたまま、スコアレスで終了。

後半も流れは変わりません。新潟は第三の攻撃パターンを見せます。あの手この手の攻撃デパートです。今度はサイドアタックです。前半からも仕掛けていたのですけど、ポゼッションモードに入ると慶と翔が内に絞ります。バイタルエリアのWH裏に位置取り、ハブになります。同時にSBを引っ張り上げる意図です。レオと裕紀が左右にパスを散らして東京の守備陣を揺さぶり、機を見てSBを走らせます。

新潟のサイドアタックは左右でテイストが少し異なります。尚紀はクロッサーです。慶と入れ替わる形でオーバーラップして、アタッキングサード深くから折り返しのクロスを上げます。

コルテースはオラオラドリブラーです。あえて対峙するディフェンダーに正対し、かかってこんかいという雰囲気を作りますから、なかなか飛び込めません。アタッキングサードでは、前線と絡んでペナルティエリアを目指し、ショートパスでフィニッシュに絡もうとします。

新潟は、前線のアタックが不発でも、コレクティブに相手を包み込む態勢を作ることで二次攻撃の可能性を作ります。レオのミドルショットもありますし、サイズのある選手が揃っていますからセットプレーも使えます。魅力的で多彩な攻撃パターンを持っています。

もしかすると、新潟の迷いは、案外自らの可能性に潜んでいるのかもしれません。魅力的なタレントが揃っていていろんなことが出来る反面、抽象的な表現ですけどサッカーを綺麗にし過ぎている気がします。たとえば湘南、山雅、山形の昇格モデルは、やれることが一つしかないので迷いなく専心できます。新潟は、けしてコンセンサスが無いわけではなく、むしろ闘いかたがきちんと整理されてるんですけど、その要素ひとつ一つが、なんて言うかまとまり過ぎていて、ようするにストロングポイント足り得ていないように見えます。東京には守備という強力なエッジがあり、それが彼我を分けた気がします。新潟が変わらず攻め続けるも、権田の神セーブもあり東京がゴールを割らせません。

さて、まず先にミステルが動きます。慶悟に代えて容平が入ります。これで東京の血流がサラサラし始めます。容平は中盤まで下がってポストを受けようとします。舞行龍と大野から距離を置くことで、慶悟が苦しんだポストの問題が解決しました。東京がアタッキングサードに入り始めます。

ただ、依然前線と中盤に距離があります。そこで続けてミステルが動きます。河野に代えてたまを投入します。そのままトップ下です。これで東京のパスがつながりはじめます。今日の河野は、積極的に広範囲に動いてパスコースを作ろうとしましたけど、結果的にそれが自身を消すことになりました。たまはバイタルエリアに留まります。容平との距離感が安定します。ようやく東京が攻撃の形を作れるようになりました。

これを受けヤンツーさんが動きます。翔に代えてぎゅんぎゅんを投入します。ポジションは同じです。パサーの翔からドリブラーのぎゅんぎゅんに代えることで攻撃に勢いを出そうとしたんだと思います。互いに攻め合い、攻守の入れ替えが激しくなります。

そしてミステルが動きます。羽生に代えてまるを投入します。同時にシフトを3-4-1-2に変更します。最初はモリゲがボランチに入ってびっくりしましたけど、すぐに秀人に戻します。意図があったのかもしれないけど、もしかするとコミュニケーションエラーかな?。だとしたら、大事には至りませんでしたけど注意が必要ですね。3CBは右からカズ、モリゲ、まる。ボランチは右にヨネ左に秀人。

ここが今日のターニングポイントでした。以前、全消しカズを真ん中にした3バックと違い、オーソドックスです。ミステルの常套ですと、サイドの数的優位で守備を安定させるために4-4-2にシフトチェンジすることが多いのですけど、イーブンの状況での最終盤での3バックはとても興味深いです。一つには、2トップにカズとまるを付け、同時にサイドのスペースも消す、勝ち点1を狙ったコンサバティブな狙いとも受け取れます。たぶん大部分はそうでしょう。ただ幾ばくかは、前線に基点が出来始めたので、徳永と宏介に攻撃参加を促す意図も含んでいたんじゃないかと思います。結果的には容平投入以降の流れを維持しアタッキングサードに入れるようになったので、このことが奏功することになります。

すかさずヤンツーさんも動きます。武蔵に代えて達也を同じくトップに入れます。パワースピード系からアジリティ系アタッカーに代えて、守備陣を引っ掻き回す意図でしょう。これで高さを一枚失います。もしかすると、伏線になったかもしれません。

ミステル、ヤンツーさん双方の意図通りだったかそうではないのか、試合がここに来て動きます。

87分。右アタッキングサードにかかったあたりでの宏介のFK。東京はペナルティエリア内のファアにお団子になるパターンです。新潟はゾーンとマンマークのハイブリッド。レオがニア、ゴール前にラファがフリーマン。ニアのよっちには尚紀がつきます。お団子のなかはマンツーマンです。カズには舞行龍、容平には裕紀、秀人にはコルテースがついていますけど、大野がぼーと立っているだけで、そのためまるが大外にフリー。この時、容平と秀人をスクリーンにしてモリゲが隠れていました。いつだったか同様のパターンを見た覚えがあります。どなたか教えてください。ようするに新潟のマンマークは一枚足りないのです。容平が裕紀の前を取り続けています。その背後から、モリゲがゴール前に飛び出します。さらにその奥をまるが飛び込みます。これで宏介のターゲットは三つ。この局面の新潟のルーズさで勝負ありだったかもしれません。宏介の狙いはニアの容平です。裕紀に優位に立ち続けた容平がクロスに合わせます。ドンピシャ合わせたヘッドはニアのポールに当たって跳ね返りますけど、そこにいち早くつめられたのはモリゲとまるでした。こぼれたボールがモリゲの前に渡り、モリゲが押し込みました。新潟0-1東京。

サッカーは不思議かつ良く出来たスポーツですね。試合はほぼ新潟がやりたいことが出来てオーガナイズしていましたけど決定力に欠け、そして受動的なチーム唯一の光明であるセットプレー一発で東京が一気に形勢逆転しました。こういう試合はあんまり経験が無いので新鮮です。つくづく強いチームになったなぁと思います。

時間がなく攻めるしかないヤンツーさんが動きます。慶に代えて指宿をトップに投入します。達也が一枚下ります。もう一度サイズのある選手を並べ、高さで打開しようという意図でしょう。

東京は当然のことながらスミイチを守り切る選択をします。いや他に選択肢はありません。攻めたい新潟と守りたい東京の想いが交錯し、ヒートアップします。新潟にとって惜しむらくは、このファイティングポーズを始めから見せていれば、もう少し違った結果もあったかもしれませんね。このまま東京が逃げ切りました。新潟0-1東京。

繰り返しますけど、エンターテイメントとしてはとても満足がいく試合とは感じなかった人も多いと思います。サッカーは相対的なスポーツであり、監督と選手の意思を反映するヒューマンドラマでもあります。少なくとも言えることは、プラン通りにいかない状況で最低限やるべきことをやり切り、最上の結果を得たという事実です。これを成し遂げた選手を賞賛せずにはいられません。思えばかつて、自立心とリーダーシップの欠如が指摘されてきましたけど、いまやすっかり闘える組織に成長しましたね。遠い目で感動しつつ、まだなし得ていない夢を正夢にできそうな予感にワクワクが止まりません。

ヤンツー新潟は、その立ち上げから今も変わらず素晴らしいチームです。ディシプリンがしっかり効いている上、レオという大エースをはじめ魅力的なタレントが揃っています。なにがきっかけになるかわかんないですけど、流れを掴んで欲しいと思います。

いったん北の連戦から離れ、次はクラシコです。味スタでのクラシコには良い印象がないのですけど、今日の粘りを力に頑張って欲しいと思います。


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2 コメント

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Unknown (アキコ)
2015-04-30 23:38:14
こんばんわ
お久しぶりです

恋しいです…加賀選手
試合に出てプレーしてる姿が見たいだけなのに
なかなかかないませんね

ヤンツーさんのサッカーには合いそうでしょうか?
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Unknown (ぽちごや)
2015-05-03 22:45:45
アキコさんこんばんわ(^o^)/。

ですねー。

自分的には、昨年の6月以降は満足に練習すらできなかったので、いま日本一のビッグクラブでベンチ入りを争える状況がとっても嬉しいです。
加賀さんもわかってて浦和を選んだと思うので、今を楽しんでいると思いますよ。
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