ぽちごや

FC東京のディケイドSOCIOです。今シーズンは丹羽ちゃんとともに闘います。

2015ACLグループステージ第5節浦和レッズvs水星三星@埼スタ20150421 -加賀さんとの再会-

2015-04-22 01:45:02 | 加賀さん

春は別れと出会い、そして再会の季節です。

浦和レッズのACL第5節。水星三星ブルーウイングス戦です。

北京戦の結果を受けて予感はあったのですけど、さすがにミッドウィーク二日連続はキツくてチケットを買うまでの決心はできませんでした。

それでもとにかく埼スタに向かっていました。ACLのスタートスコッド発表はキックオフの直前なので、確認してからキックオフに間に合うように。あのシステムなんとかなりませんかね、AFCさん。

そしたら、レッズのことでいつも助けていただいてるかたから、スコッドの公式メルマガ情報をいただきました!。ホントにありがとうございます(≧∇≦)。

加賀さんスタメン☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆。

加賀さんとの公式戦の再会は、2014年5月24日ヤマザキナビスコカップのアウェイガンバ戦以来、332日ぶりです。

わかってはいても、やっぱり愛するチームと愛する選手が離れ離れになると、なかなか会いに行けませんね。それでもFUJI XEROXスーパーカップ、ACL北京戦、リーグ川崎戦に参戦しました。加賀さんに会えたのは初戦だけ。で、事前の予想に反して出場機会がありませんでした。

そんなファンの想いを知ってか知らずか加賀さんは加賀さんで、そんなクールさが魅力なのですけど、先週から加賀さんに動きがありました。トレーニングマッチでゴールしたり、ひさしぶりにホームマリノス戦に出場したり。加賀さんのバイオリズムが上がっている気がして、今日はなんとなく予感があったんです。

あ、今更ですけど、今日は加賀さんしか観てないので、試合のことはさっぱりわかりませんでした(^^;;。ごめんなさい。レポートはご容赦ください。

今日もレッズはいつものシフトです。布陣はターンオーバーです。GKは周作さん。3CBは右から加賀さん、みっちゃん、槙野さん。ボランチは啓太さんと青木さん。WBは右に平忠さん左にわたる。2シャドウは右に陽介さん左に俊幸さん。1トップは忠成です。

通常、レッズの右CBはバランサーです。左の槙野さんがダイナミックにオーバーラップを繰り返しますので、森脇さんは槙野さんが上がると絞ります。右サイドの攻撃時も、森脇さんが低い位置でボールを持ってビルドアップの起点になります。森脇さんからのロングサイドチェンジも、レッズの攻撃のアクセントのひとつです。さらにポゼッションしながら相手を押し込むと、森脇さんもアタッキングサードに入り、右からのカットインからのミドルショットを狙います。広島時代に良く見せた森脇さんの得意技ですね。

今日は森脇さんがいません。加賀さんはバランサーではありません。加賀さんはルックスとプレースタイルがイメージ通りにぴったりシンクロします。加賀さんは、類稀なスピードを活かして右サイドを上下動するシンプルなプレーを売りにしています。いわば香車。それも痛いほどに研ぎ澄まされた、エッジの効いたスプリンターです。

なので、ミシャさんは工夫しました。トランジションすると、啓太さんか青木さんが最終ラインに入ります。これは常套なんですけど、とくに啓太さんが下がる場合、通常はみっちゃんの左に入るところを右に入ります。青木さんは左に入りますけど、その時はみっちゃんがズレます。つまり、いつもは森脇さんが担っている起点のタスクは、啓太さんとみっちゃんが分担するということです。これで加賀さんのエッジを活かす下地ができます。

加賀さんの魅力は、何と言っても、サバンナの大型肉食獣のような躍動感溢れる低重心のフォームで伝えるスピード感です。もっとも加賀さんが映えるのは、よーいドンからの1on1のボールチェイス。ようするに駆けっこです。とくに守備では、後ろにどんなにスペースがあっても、加賀さんが駆けっこで負けることはまずありません。さらに相手がドリブルをはじめるタイミングでのコンタクトも、ツボがあるのか得意です。今日の前半の右サイドの守備に安定感があったのは、そういう理由です。

加えて今日の加賀さんは、東京時代より守備範囲が広く感じました。水星のアタッカーがダイアゴナルに走ったり、ロングスルーを槙野さんの背後に送るシーンでも、みっちゃんよりはやくチェイスできるときは積極的に逆サイドをケアしてました。

反面、1on1で面と向かって対峙した場合の弱さは加賀さんの負の特徴でもありますけど、今日はゴールエリアでのシュートブロックも見せて、不安感を感じませんでした。まるで磐田時代の2011年に戻ったように、活き活きしていました。やっぱり3バックが向いているのかもしれませんね。

攻撃面でも工夫があります。レッズのWBは、アタッキングサードを除くと基本的にサイドにはりつきます。左のわたるの動きは通常運転です。平忠さんは、中盤で中に入るシーンが度々ありました。これは加賀さんのコースを開けることと、全体を左加重にして右に大きなスペースを作る意図だと思います。序盤は守備のバランスを意識していた加賀さんでしたけど、途中から積極的なオーバーラップを見せていました。加賀さんがどフリーでパスを要望するシーンが何度かありました。残念ながら加賀さんにパスが渡ったのは数えるほどしかありませんでしたけど、クロスを二本ゴール前に送ってチャンスメークしてました。

加賀さんに安定感があったので今日は後半もそのまま行くかと思ったのですけど、ブリスベン戦と同様に前半で下がりました。ACLで後がないレッズは、どうしても大量点が必要でしたから、致し方ないなと思います。

でも、正直言うと悔しいです。

ちょっとだけ試合のレポートを。後半の浦和の布陣は一気に三人代えです。GKは西川。3CBは右から勇樹、永田、槙野。ボランチは陽介と青木。WBは右に平忠左に梅崎。2シャドウは右に忠成左に俊幸。1トップはズラタンです。

ドローで十分な水星はコンサバティブな作戦です。オリジナルシフトは4-2-3-1。

水星は、守備時にウンソンが左CBの位置に下がり、5-4-1の形になります。これは浦和をスカウティングしての作戦でしょう。浦和のアタッカー3人をマンマークする意図です。

前半の水星はおそらく普段のサッカーだったんじゃないかと思います。テセを中心に、両WGも積極的にフォアチェックをしかけます。水星はモダンな、タイトなショートカウンターを基軸とするチームなんじゃないかな。攻撃での効果はわからなかったのですけど、守備では確実に有効でした。フォアチェックによってレッズのボトムラインにプレッシャーがかかり、前線にいい形でパスを出せません。起点が低いため縦パスの精度が低く、また基点も低くなります。レッズ独特の、守備陣を包囲しジリジリ押し込める形が作れません。結果、攻撃が単発になります。

レッズの生命線はシュートパスの連携です。つまり足元が巧みな選手が必要です。点を取らなければならない状況だったとは言え、結局我慢できずに使い慣れた選手に頼ってしまうことは、チームの戦略上の幅を狭めることになると思います。レッズがシーズン終盤に失速する因果は、そんなところにもあるんじゃないかと思います。

とは言え、後半から陽介を一枚下げてパス回しが安定します。と同時にポゼッションが高くなります。攻撃権は完全にレッズに渡ります。

水星は、こうなることを予見していたと思います。キックオフから攻められることを覚悟していたでしょう。ですので、布陣変更は水星にしたらむしろ歓迎だったかもしれません。水星は完全に引きこもりました。

それでも光明はありました。セゲが梅崎の動きについていけてないように見えました。パワー系の和からアジリティの高い梅崎に代わって、セゲはアジャストに苦労したのかもしれません。

ところがレッズは中央突破に固執します。忠成がトリッキーなプレーでアクセントを付けようとしますけど、水星の中央三人は対人対応力がとても高く、ズラタンと俊幸には届きません。レッズの攻撃が分断されます。

69分。ほぼ初めてと言っていいくらいに、ようやく陽介が梅崎を使った左サイドアタックから、ズラタンのゴールが生まれました。

なお攻撃過重になるレッズに落とし穴がありました。水星がフィールドプレイヤーを自陣に引かせますから、レッズも前掛かりになります。西川の前に広大なスペースができます。残念ながらレッズの最終ラインにスピード系のディフェンダーがいません。74分と89分の水星のロングカウンターは、加賀がいれば防げたかもという妄想は結果論かな?。

レッズの2015ACLの敗退が決まりました。

ブリスベン戦の実績があるのでもしかすると前半で交代もあり得ると思って、北側ロワーのメインスタンドにして良かったです。目の前で加賀さんのプレーをいっぱい観ることができて、嬉しかったです。自分が見たことがないプレーの幅も観られたし。欲を言えば、勝った試合でフル出場した後に見せるいつにも増して涼やかな表情を観ることができたら、遠洋漁業の漁師さんの奥さんのような気持ちになれたんですけど。

またしばらくは会いに来られません。そして次は、いよいよ対戦相手として加賀さんに挑みます。複雑だけど楽しみです。願わくば、ピッチ上で東京と邂逅できますように。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿