奥井みさき、旅の記録と徒然日記

仕事の合間に旅行、旅行の合間に仕事。
フリーライター・奥井みさきの旅日記と、日々思うこと。
札幌からです。

燃える苫小牧(2007年01月18日の日記から)

2009-06-22 04:13:01 | 北海道の旅日記(道北、道南)
今日の日中はダラダラと会社でお仕事。
のんびりしたもんだ。

本番は夜。

20:00に苫小牧でお仕事でございます。

国道36号線を南下、苫小牧に近づくと…

空が明るい!

遠くから見ると、苫小牧方面の空がライトアップされています。
今流行の、なんたらイルミネーションかぁ…?

まるでネオンっすよ。
いやぁ、きれいなもんだ。
それにしても、鮮やかなオレンジで…。
どう見ても、“炎”みたい。

街に近づくと…。

ホントに炎でした。

地中から伸びたパイプの先から、
炎が出ています。

近くに住むお客さん。

“天然ガス、あるからね”

苫小牧で天然ガスが産出されているのは知っていましたけど、
まさか国道のすぐ横でその炎を見ることが出来るとは。

“たまに火を噴いてるね”
“爆発音がここまで聞こえるよ”

とはお客さんの声でした。

苫小牧は、ホッキだけじゃない。

この炎、観光資源になるよ。
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放牧のまち足寄から…後

2009-06-19 05:05:15 | 農業を考える
昨日の続きです


そこに今回の明治乳業の新製品。

放牧された乳牛の、良質な牛乳にスポットを当てて付加価値をつけました。

牛乳は特売の目玉になりやすい商品ですが、
こういう売り方をすれば安売りされることもないでしょう。
販売地域も関東甲信越ということで、
北海道ブランドも如何なく発揮されることと思います。

これが北海道での発売だったら
“放牧”も付加価値がつかなかったのかもしれません。

酪農家にとっては、さて実収入の増加につながるのかなぁ…。

一般的に乳価はどんなものであれ一律の価格で出荷されます。
今回のこの商品も、出荷価格は同じなのかもしれません。
普通の牛乳よりも高ければいいなと思いますが。

さてこれで、放牧した乳牛から搾乳した牛乳は付加価値がつくとわかりました。
工夫をすれば高く売れます。

これからは放牧して育てた牛から搾った牛乳はその他と区別して集荷し、
それを付加価値としてターゲットを絞って高く売るという戦略が必要なのでしょう。

そのためには放牧で乳牛を育てている酪農家の乳価は高くしなければいけませんね。
それが良質な牛乳を生産するモチベーションにもなります。

無駄な動力を使わないので環境にもいいです。
環境にいい経済活動をしているというだけで世間から評価される時代に、
これは大切なことです。

そもそも北海道農業の利点は、土地を広く使えるところです。
それを本州と同じ集約的な酪農を行っていてどうするのでしょう?

確かにそれで乳量が増えるというメリットはありますが、
それで生産量を増やしても、
結局はいつまでも原料供給基地のままで先が見えてきません。
広大な土地を生かすとは、
大量に作って安く供給するということではないのです。

消費地に原料を安く供給するだけでいいのですか?
消費者は北海道でしか生産できない、
質のいい牛乳を欲しがっているのではないですか?

かつての北海道米のように、
美味しくないのなら安くても量で勝負ということでもいいでしょう。
でも美味しいのに安く売る必要などどこにもありません。
今では北海道米だって、
品種改良によりコシヒカリより高い銘柄があるというのに。

北海道の酪農は広い土地を生かして
付加価値の高い商品を開発することで発展するのではないか。
明治乳業はそのヒントを私たちに示してくれたわけです。

大規模に放牧するという北海道でしかできないことを行い、
そのメリットを最大限に生かした商品開発をする。
そうでなければいつまでたっても今のままです。

食品の安全性や環境への関心が高まっている今だからこそ、
北海道で酪農を営むということのあり方を考え直す時だと思います。
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放牧のまち足寄から…前

2009-06-18 08:31:59 | 農業を考える
明治乳業ではこの度、
足寄町で放牧された乳牛から搾乳した生乳を使った牛乳を発売します。

その名も、“明治北海道十勝牛乳 放牧のまち足寄から”(1000ml)。

販売地域は関東甲信越地区で牧草の生育が旺盛な6月~9月の期間限定、
希望小売価格は250円(税別)です。
実売価格はどれくらいになるのでしょうね?

北海道は広大な農地があり、それを生かした農業が盛んなのはご存知の通りです。
酪農でいえばかつては、夏は広大な牧草地に乳牛を放牧し
朝晩の2回だけ牛舎で搾乳するというスタイルが一般的でした。

冬は放牧ができないので牛舎の中で飼育、
夏の間に貯蔵していた干草やサイレージ(醗酵させたデントコーンなど。サイレージの貯蔵庫がサイロ)と、
それで足りない分を業者から買った配合飼料で補っていました。

つまりかつての酪農では乳牛の餌に関してはかなり自給できていたのですね。

ところが最近は大規模化に伴い北海道でも放牧せずに牛舎で飼育し餌は輸入した配合飼料、
というところが多くなってきました。

この方法の利点は、搾乳量が多くなること。
配合飼料は栄養価が高いので乳量が増え、それに伴い酪農家の収入も増えます。

欠点はコストがかかること。
世界的な穀物不足により飼料価格が上昇、
農家の経営を圧迫したというニュースを覚えている方も多いでしょう。
穀物メジャーに支配されている飼料価格は様々な要因で世界的に値動きすることも多いのですね。
また狭い牛舎の中に居続けるため乳牛にもストレスがかかります。

放牧の利点は、コストが安いこと。
北海道の酪農家の生乳販売高に対する飼料費の割合は一般的には3~4割と言われていますが、
放牧を中心とした酪農をしている農家では2割前後。
機械作業も少ないため燃料費もメンテナンス費用も少なく済み、労働時間も短くできます。

欠点は、搾乳量が少ないこと。

結果として酪農業は規模や搾乳量を追及するほど配合飼料を多用することになりがちで、
コストも上昇する傾向にあります。
そうするとますます効率化を目指し、大規模化へ進むことに。
この飼育方法では乳牛にもストレスがかかり、病気にもかかりやすくなり乳質も落ちるという報告もあります。

それに対して放牧を中心とした酪農は、
乳牛の頭数は牧草地の広さで決まるため規模を追求できません。

ですが無理にコストをかける必要もないために借金も少なく農業所得も増え、
経営的にはかえって安定することがあります。
当たり前のことですが自然のまま牧草地で育ち天然の牧草を食べた乳牛は健康で乳質もいい。
このあたりのことについては、
“マイペース酪農ー風土に生かされた適正規模の実現ー”(著者:三友盛行、出版:農文協)などに詳しく出ています。


後半に続きます
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新年は東北横断のたび…4(2007年01月08日の日記から)

2009-06-17 02:20:19 | 道外の旅日記
4日目は元旦です。

この旅のメイン、冬の五能線に乗るときがやってきました。

五能線はとにかく風が強いところを通ります。
強風で徐行なんて当たり前、不通になることもしばしば。
海の浪が線路まで届くこともあるらしい。
それだけ海に近いところを走っているということでしょうが。

それは駅名を見てもわかります。
“驫木(とどろき)”“風合瀬(かそせ)”“追良瀬(おいらせ)”
地名は自然を表す。

私の希望としては、
荒れすぎて不通になるのは困る。
かといって穏やかに過ぎてもつまらない。

適当に荒れて、徐行運転で恐る恐る通過…強風で1時間遅れました、
くらいがちょうどいい。
あぁ…海が荒れないかなぁ…。

そんな不謹慎なことを考えていましたが、
何しろこの正月は天気が穏やか。
海が荒れて徐行、なんていうのは期待(するほうが間違っているが)できません。

結局1分の遅れもなく、列車は時刻表通りに五能線を走りとおしました。

多少の遅れを見込んで予定を立てていたので時間があまり気味。
そこで津軽半島の先っちょまで行くことに。

青森から津軽線に乗って蟹田へ、乗り換えて更に三厩まで。
線路はここで終わり。
ここからバスに乗れば竜飛岬まで行くことが出来ます。
が、行かない。寒いから。
夏にたっぷり時間をとって、
岬まで行くことにするべ。

青森まで戻ります。
はて、まだ時間がある。

奥羽本線、青森から3つ目の鶴ヶ坂から歩いて3分のところに
前から目をつけていた温泉があります。

たらポッキ温泉

駅から近いのがいい。
入浴料も安い(390円)。
暖まるし。

元旦から温泉ってのも、ええもんじゃ。
おバカなテレビを見ることもないし。
嫌いじゃない、こういう正月。

ここで予定はほとんど終了。
あとは帰るだけ。

青森駅から札幌行きの急行“はまなす”に乗って札幌まで、無事に到着しました。

旅の話題もこれで終ります。
来年も同じ状況だったら、どっかに行くのか?
そうなりゃ、多分行くんだろうな。
どこに行くかはわからんけど。

おしまい
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新年は東北横断のたび…3(2007年01月07日の日記から)

2009-06-17 02:11:39 | 道外の旅日記
3日目の前半は仙台から三陸海岸をひたすら北上します。

海沿いに松島、石巻、女川…と通り気仙沼まで。
気仙沼は宮城県の北の端になります。
仙石線、石巻線、気仙沼線と乗り継いできました。

静かな松島湾、奥松島は私も初めて目にします。
何気ない、昔からの漁村の佇まい。

石巻から女川あたり、特に深く入り組んだ万石浦の景色は形容しがたいものがあります。
以前はどこにでもあった風景なんでしょうけど、
でも今こんな風景に普通に接することが出来るところはあるんかいな。
松島湾に抱かれた豊かな海だからこそ、
こういう風情が残ったんでしょうね。

志津川からの三陸海岸は入り組んだ地形。
リアス式海岸を突き進みます。

海へ落ち込む山の付け根を越えると入り江の奥に平地があり
そこに集落があって駅があるという繰り返し。
駅を出ればまたすぐ次の山越えにかかります。
海岸の入り江のわずかな平地に人が住み、
隣の集落とは山で遮られる。

鉄道だとあっという間に通り過ぎますが、
その前はさぞ大変だったろうと想像されます。

それと、津波。
海で地震にあったら、山に逃げましょうね。

気仙沼から一気に東北を縦断し秋田へ向かいます。
大船渡線で一関、東北線で北上まで移動し北上線で横手まで。

北上線沿線は豪雪地帯。

平地では全く雪がないのにちょっと山にかかると途端に大雪という、
メリハリのついた景色を見せてくれます。
こういう感じは北海道では想像できないかも。

秋田ではお友達と待ち合わせ。
秋田出身東京在住、職場は福岡という大学の先生です。
実家に帰省中のところをつかまえました。

時は大晦日。

気の利いたお店なんて開いてはいません。
どこ行ってもだめっしょということで、
ホテルの近くに居酒屋へ。

せっかくの秋田ですからね、
ここはひとつきりたんぽ鍋とじゅんさいを食べることに。

美味しいじゃないですか、きりたんぽ鍋。
きりたんぽがあればご飯いらない。
体も暖まるし腹持ちもいいし、
生活に根ざした郷土料理っすなぁ…。

じゅんさいはね、箸でつまめない。
つるつるしてて口に運ぶまでが一苦労です。
味噌汁の具にするといいんじゃないかと思ったね。
箸でつまむ必要ないし。

こうして2006年最後の夜が更けていきましたとさ。
大晦日の感慨も何も、あったもんじゃない。
こんなことしてると、大きな事件とかがあっても気付かないわけだ。
それはそれで、幸せなことなのかもしれんけどね。

続く
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新年は東北横断のたび…2(2007年01月06日の日記から)

2009-06-17 02:01:01 | 道外の旅日記
早朝、青森駅に到着。
ココから奥羽本線を辿り大館に行きました。

まず大館市から花輪線に乗って奥羽山脈越えにチャレンジ。
山また山を駆け抜けます。

さすがに雪が多い。

北東北の山里の佇まいを見ながら、旅は続きます。

小さな温泉街、観光地への玄関、八幡平、安比のリゾート。
そんなところを通っていきます。
何気ない小さな駅の周りに、小さな温泉宿があったりする。
観光地ではない、地元の人に支えられて代々続いてきたという感じの佇まい。
こういう雰囲気は北海道にはなかなかないですね。

“風情”

こういうところに投宿したいもんです。

列車は盛岡へ。

山から下りてくると雪がない。

いやぁ、やっぱり暖冬なんですねぇ…。

ここから秋のような景色を眺めながら東北本線をひたすら南下し福島へ向かいます。

福島からは折り返し、夕暮れの中普通列車で仙台へ。

この区間、途中の藤田駅から越河駅あたりまでの夜景がキレイ。

このあたりは山と平地の間の高台を走ります。

車窓の右側には山すそが広がり、
川沿いに連なる街並の明かりが遠くに輝いています。

この情景が、好きなのさ。

陽の高いうちに見える車窓も楽しいですけど、
夜景も儚い感じがしていい、何回通っても飽きないいい区間です。

そんなこんなで仙台に到着。

仙台にはこの1年ほどで3回くらい来てるぞ。
今更特別見るものとかもないし。

あっ、でも国府多賀城駅の目の前に東北歴史博物館があった。
ここには行ってみたいので、次の機会があればこれ目指そう。

続く
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新年は東北横断のたび…1(2007年01月04日の日記から)

2009-06-17 01:54:27 | 道外の旅日記
お知らせしていたように、年末の29日から東北の方へ旅に出かけていました。

道中の中からいくつか話題を。

29日からとはいってもこの日は仕事納め、
お出かけは夜からです。

札幌駅22:00出発の青森行き急行列車、はまなす。

実は相当の覚悟をしていきました。
29日金曜の夜、まだまだ帰省客がたくさんいるんじゃないかなぁ…。
下手したら函館くらいまで立ってなきゃならないかも。
今回使ったきっぷは“北海道&東日本パス”というもので、
自由席しか乗れないものだったので…。

ということで、札幌駅には21:00から並び始めました。

余裕じゃん。

結局立ち席もでましたけど、
それでも思ったほどじゃありませんでした。
私はもちろん、余裕で座れましたとも。

途中、お隣に座った女性から突然“うなぎパイ”の差し入れが。
札医の学生さん、青森への帰省だそうです。

理学療法士を目指していらっしゃる。
それも、スポーツ関係のらしい。

オリンピックとかプロスポーツで選手のケアをする人。
“トレーナー”、ですね。

いろいろ目指す道があるんですねぇ。
理学療法士というとどうしてもケガのリハビリのイメージがありますけど、
スポーツのトレーナーなども、そうなのかぁ…。

いつかどこかの国際大会とかで活躍が見れるかもね。

そんなこんなで、退屈しない一晩でした。

続く
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年末年始(2006年12月24日の日記から)

2009-06-16 04:53:24 | 道外の旅日記
徐々にお仕事も年末モードになりまして、
年越しをどうするか考える頃になりました。

今年は年末から年始にかけて一人旅に出ます。

場所は東北。

テーマは、海岸と山。

海岸は穏やかな太平洋の三陸海岸と、
厳しい表情を見せる日本海を見てきます。

三陸は仙台から気仙沼までの宮城県北半分を海沿いに辿ります。
日本海は秋田から能代、深浦を通り鯵ヶ沢から五所川原まで、
県境を越えて五能線を乗りとおします。

冬の五能線。

荒波が線路を洗う、荒天の路線。
“強風で普通”なんてことがしょっちゅうある。
果たして無事乗りとおせるのでしょうか?

山は奥羽山脈。

八幡平、安比高原、ゆだ高原、面白山など、
奥羽山脈を何回か横断する予定です。

ちなみに新年は、秋田で迎えます。
大晦日はお友達と夜の街へ繰り出す予定。
川端で飲むのは、2回目。

ということで、29日までには全ての予定をクリアしていなければいけません。

もうひと踏ん張りだね。
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無事、帰る(2006年12月16日の日記から)

2009-06-16 04:50:05 | 北海道の旅日記(道東)
木曜は朝5時に出て、
広尾、浦幌まわりで帯広へ。

美味しいもの食べるでなし、何かを見るわけでなし、
やっぱり仕事なんだな、これが。

天気はよくて、日中は車のヒーターもいらないくらいです。
こういうのは、助かるねぇ…。

19時頃仕事を終えて、日帰りの温泉へ。
入浴料、380円。
モール温泉です。

泊まりだとこういう余裕があるから、楽しい。
1泊3,000円くらいで泊まれるなら、
無理して日帰りすることはないなぁ…。
特に冬は。

金曜日は午前中は帯広で
それから由仁、栗山、岩見沢、新篠津と回って札幌へ。

峠は全然雪のなく、
安全に帰ってくることが出来ました。

とりあえず、めでたい。
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帯広(2006年12月11日の日記から)

2009-06-16 04:41:08 | 北海道の旅日記(道東)
14日は広尾から浦幌経由で帯広へ。
次の日、帰ってきます。

お泊りでございます。

1泊3,000円。

安いねぇ…(笑)

アウトバス、お風呂は大浴場。
和室、6畳一間。

いいねぇ、こういうところ。
大好きです。
お風呂は24時間なんだって。
大きな浴槽で、朝風呂だ。

とても元ホテルマンとは思えないな。

でもさぁ。

いいものはいいよな。
個人的な好みでした。
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