真実一路くんのひとり言

だれがやっても同じやとあきらめず、一歩ずつ
長いものには巻かれず、真実を大切にして。

東芝差別争議が和解

2008-04-26 | 雇用・労働

たたかい40年ごし

 電機大手の東芝(本社・東京都港区)が、働きやすい職場の実現をめざして活動していた日本共産党員や労働者を排除するため昇進・昇格差別を行ってきた事件で、是正を求めていた労働者九十六人は二十四日、差別された処遇の是正、解決金の支払い、再発防止を内容とする全面和解協定を東芝と結びました。

 「四十年越しの解決。職場に民主主義を取り戻す運動の成果だ」。不当労働行為の救済を労働委員会に申し立てている十二人と、差別の是正を求めている「人権を守り差別のない明るい職場をつくる東芝の会」の八十四人が、東京都港区の中央労働委員会で協定を結んだことが報告されると、集まった支援者から拍手がわきおこりました。

 まともな賃上げ、過労死や事故のない安全な職場をづくりを求めてきた人たちを「問題者」と呼んで差別する。会社はこういう人たちの職場のつきあいから排除するために秘密組織をつくり、経歴がわかっているだけでも神奈川県警の元警察官が8人もいたそうです。
 嫌がらせと差別とたたかうこと40年、職場に民主主義の夜明けです。

 「申立をしなかった女性も男性と同じように差別が是正され幸せです。時間はかかっても勝利する時代、歴史は動いていると実感しました」「つらいこともあったけど、会社に再発防止を約束させることができて本当によかった」と「東芝の職場を明るくする会」のホームページです。

     …………………………………………

 和解協定書の要旨
1.株式会社東芝(会社という)と、12名の申立人および、人権を守り差別のない明るい職場をつくる東芝の会(明るくする会という)は、紛争の全面解決について合意し本協定を締結する。
2.会社は、申立人および明るくする会に対して、解決金を支払う。
3.会社は、申立人および明るくする会の在籍者について、処遇を見直し、他の従業員と同様に扱う。
4.双方は和解の趣旨を尊重し、同様の紛争の再発防止に誠意をもって努力する。
なお、本協定書には、西田厚聰東芝社長の代理人弁護士、申立人12名の代理人弁護士、明るくする会の会長、中労委の審査委員・参与委員らが調印しました。

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