京男雑記帳

洛中で生まれ育った京男が地元視点で見た日常風景や話を雑記的に掲載

お地蔵さん、しっかり子供たち(元子供も含)を守ってね

2009年08月24日 05時30分43秒 | 風景・和菓子


この間の土日は、京都市内の古い町内は地蔵盆をしたハッタと思います。
毎月24日が地蔵菩薩の縁日。特に旧暦7月24日にするところが多い。
でも旧暦でいうと今年なら9月12日になってしまう。
子供が夏休みということで新暦で昔からやっているように思います。



町内にあるお地蔵さんで行われる。お地蔵さんは、子供たちを守ってくれます。
昔は、子供が親より先に亡くなるということはとても多かった。
親より先に亡くなる子供は、「親に先立つ不孝者」ということで、あの世の賽の河原※で成仏できずに苦しみます。賽の河原で、「ひとつ積んでは父のため、二つ積んでは母のため・・・」と親の供養のため積み石による塔(これが後年墓石となる)を完成しよいうとする。少し積んだ時、鬼が出てきて崩してしまう。また一から積みます。それの繰り返し。いわゆる「報われない努力」「徒労」の意でも使用される。
そういう哀れな状況の子供たちを救うのが地蔵菩薩なんです。
だからこの世でも子供を守ってくれるということで各町内にお地蔵さんがあるのです。
最近は、子供が少くのうなって、かなり古い時に子供だった方々を守ってくれたはります。
※賽の河原/三途の川の河原のこと。京都の鴨川と桂川の合流する地点にある佐比の河原に由来し、地蔵の小仏や小石塔が立てられていた。昔、庶民は亡骸を墓地に埋葬するということはなかった。鴨川の河原とかに風葬として捨てていた。鴨川ってそういう歴史があるんですよ。いまでこそカップルの憩いの場になっていますが。




鶴屋吉信「宵待草」焼皮、粒あん

地蔵盆の当日は、お寺さんをよんで読経をしてもららいます。
朝「数珠回し」をやる町内もあります。直径2~3メートルの大きな数珠を車座に座って読経にあわせて順々にまわすというものです。
子供たちのためにお菓子を配ったり、抽選会をしたりします。
抽選は、「ふごおろし」ということをしました。
家の二階から紐で一階に抽選でひいた景品を下ろします。
こういうのを現在やっている町内は極めて少ない。
大体市内の古い町内に子供がいない。
ずっと前に子供やった人ばかり。
なんとか文化財として残してもいいように思いますね。




総本家駿河屋「さざ波」錦玉、道明寺入、白こしあん

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4 コメント

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夏休みの思い出 (路渡カッパ)
2009-08-24 11:09:48
地蔵盆と言えば、やっぱり夏休みの終わりを感じてしまいますね。
地域によってやり方も様々になってるのでしょうね。
子供の頃は児童会がやるので児童盆かと(^_^ゞ
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>路渡カッパさん、こんにちは (京男)
2009-08-24 15:49:47
地蔵盆ということでそろそろ宿題をしなければ・・・という状態の子でした。
もっとも本格的には9月になってからでした。私も児童盆だと思っていた口です。
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こんばんは (すー)
2009-08-24 20:43:08
あれ、今朝コメントしたはずですが????

京都ではやはり地蔵盆が終わると夏も終わりですよね。だから何となくさみしい気分もね
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>すーさん、おはようございます (京男)
2009-08-25 05:57:19
そうなの?
おかしいな。
なんか急に秋になった感じで、カラダがびっくりしています。
学校の時は、寂しい気分ですが。
親の立場からいうとうれしいかぎりです。
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