京男雑記帳

洛中で生まれ育った京男が地元視点で見た日常風景や話を雑記的に掲載

カエルさん・・・

2011年05月27日 04時41分50秒 | 社寺
実相院の池でモリアオガエルが暮らしています。
このカエル、池の岸沿いの木に泡状になった卵を産む。
卵はその泡の中でオタマジャクシになり、池に落ちる。
天敵から身を守る方法なんです。
私も小さい時、吉田神社の池で卵をとって家で飼ったことがあります。
さくさんのオタマジャクシにびっくりでした。
みんな小さいカエルになりどこかに行ってしまいました。


↑真ん中の像はカエルです・・・じゃなくてよく見ると兎だ


↑ほらね

最近は、モリアオガエルが住める池も増えてきているようです。
カエルツボカビ症で両生類の危機がさけばれたけど、日本の両生類は影響が少ないそうです。よかった。


↑真ん中のが卵

これは、実相院のカエルのお守り。
なんでカエルなんだろう・・・。
右肩の記号を読んでみました。
これは、種子といい。仏様の記号みたいなもの。いわゆる梵字。
読み方は「カーン」
神変大菩薩(じんぺんだいぼさつ)
ということは、このお寺は聖護院系なのかな。



修験道の開祖役小角(えんのおづぬ)を表している。
そういえば蛙飛び行事というのが奈良由の金峯山寺で夏にあるけど、関係あるのかな。役小角の誕生日と関係あるみたい。
調べてみました。
最近、役小角(役行者)といっても知らない人が多いだろう。
キャラクターとしては、安倍晴明より面白いのに。
きっと実力も上だと思います。
安倍晴明は公務員だしね。



「奥田蓮池のひとつ目蛙」
役行者の母、刀良売(とらめ)は奥田の蓮池の堤で病を養っていた。
夏のある朝、刀良売が池中の捨篠(すてしの)神社に詣でると、遠く蛙の音が聞こえ、光り輝いて池の蓮の茎が伸び、二つの白蓮が咲いた。
そこには金色の蛙が唄っていたのである。刀良売はかやを一本ぬきとって蛙に投げたが、蛙は片眼を射抜かれて水中深くもぐった。その瞬間地面をいろどった五色の露も、一茎二華の白蓮も消えて、蛙はみにくい褐色に変わり、一つ眼になって浮かび上がってきた。刀良売は自責に堪えず、ついに重態に陥り、42歳で他界した。
母を失った役行者は、発心して修験道を開き、吉野深山に入峯後も、吉野蔵王権現を崇め、蛙の追善供養を行って、母の菩提を弔うたという。



この話があってカエルのお守りなんだろうか。
このカエルの正体はなんだろう?
王子様かな・・・。

Twitter→@kyo_otoko
コメント (6)
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