京男雑記帳

洛中で生まれ育った京男が地元視点で見た日常風景や話を雑記的に掲載

寒椿

2008年12月22日 05時48分14秒 | 和菓子
色の少なくなるこれからの時期に椿がきれいに映える。
椿の葉っぱっていつもツヤツヤして美しい。



材木としても、木質は固くて緻密、かつ均質で木目は少なく目立たない、
だから工芸品に向いている。印材としても優秀。
日本酒の醸造に椿の木灰が必要なんです。濁りをとるんですって。
木炭としても優秀で、昔は殿様の手焙りに使われた。
椿油は和製オリーブオイルで、高級食料油、整髪料としても使われた。
花は観賞用として日本人に好まれた。ただ武家ではちょっと嫌われたかも。
茶道では冬の炉の季節、椿が大活躍しますね。
いまの和菓子の題材は椿が多いかな。
クリスマスの和菓子も結構ありますが、やっぱりクリスマスは似合わないかも。


二條若狭屋「姫椿」


外郎、白こしあん


総本家駿河屋「寒椿」


煉切、白あん


紫野源水「山椿」


羽二重餅製、白小豆こしあん入
コメント (8)
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