真面子の社会観察日記

社会で起きている様々なできごとを真面目に言いたい放題!

音楽外交

2008年02月27日 | Weblog
26日に北朝鮮の平壌でアメリカのオーケストラ「ニューヨーク・フィルハーモニー」が公演を行った。ニューヨーク・フィルと言えば、名門中の名門だ。約1500人の会場は満席だったらしい。同時にTV放映もされて、大韓民国でも見る事ができたらしい。

アメリカは以前から、国交回復のために交響楽団を送って友好関係を築いてきた。遠く昔は、ソ連、ちょっと前は中国だった。いずれもその後は劇的に両国の関係が良くなっているので、今回、平壌への交響楽団を派遣したことは、そう言った面を期待してのことなのだろうと、もっぱら巷では噂になっている。


フィルハーモニーのメンバーの間には、当初北朝鮮の人権の状況などから平壌での公演を疑問視しする声もあったのだそうだが、アメリカ政府は、6者協議の推進に役立てたいということで、ヒル国務次官補自らが、フィルハーモニーのメンバーと直接対話して説得したのだそうだ

説得理由は、異文化に触れる事で社会の変化につながると言ったらしいのだが、一方北朝鮮はなかなかなもので、この公演を政治にもっと取り入れようとしたらしい。

これはちらっと聞いたことだが、エリック・クラプトンに来年平壌でコンサートを行うように依頼したようだ。クラプトンも基本的に同意しているらしいんだけど。

音楽は世界共通の言葉には代わりは無いし、音楽は国籍を超えて人間共通のコミュニケーションの代わりになるのは、信じられるから、良い方向に世界が向かっていると考えるべきなんだろう。今、世界の関心事は、何と言っても朝鮮半島の非核化なのだ。そのためには北朝鮮の最大の支援国家中国が、積極的に非核化のための中心的な役割を果たさなければならない。

日本はと言えば、拉致の問題があるから、北朝鮮との関係はそう簡単にはいかない。私たち日本人は、横田めぐみさんを始めとして、まだ未解決の拉致被害者のことを忘れてはならない。横田山ご夫妻とご兄弟が過ごして来た月日を思う時、胸が潰れそうになる。こんな卑劣な犯罪を許してはならない。




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