細越麟太郎 MOVIE DIARY

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●『地獄の対決(荒野のインフェルノ)』で、ロバート・ライアン渾身の復讐だ。

2021年05月17日 | Weblog
●5月16日(日)20-30 <ニコタマ・サンセット傑作座>
0V-100『地獄の対決』"Inferno" (1953) 20th Century Fox Pictures
監督・ロイ・ウォード・ベイカー 主演・ロバート・ライアン、ロンダ・フレミング <カラー・スタンダード・80分>
このところ、製作50年以上を経過したハリウッド映画が、著作権期限が法的にも消滅してから、その時代のBクラス娯楽作品が放出されてか、幸いにDVDで見られる。
恐らくは書籍出版社の、巧みな裏商売の魂胆か、それとも50年代にハリウッドB級娯楽作品に心酔した、当時からのオールドファンの道楽な商魂なのか。
そのイキサツはどうでもいいが、中学生時代から高校にかけては、授業をさぼって、親から小遣いをクスねて映画館に入り浸っていた不良少年には、うれしい事態だ。
この作品は、おそらくは本邦未公開だった、<ハリウッド・トラッシュ>フィルムの1本なのだろうが、とにかく、わがロバート・ライアンの出演作品なのだ。
なにしろ、彼は、50年代当時は、とにかく多くのB級の二本立ての前座映画にやたらと出演していた役者なので、わたしなどは学校の先生よりも親しみを持っていた。
ジョン・ウェインやゲイリー・クーパーの大スターや、アカデミー賞で演技賞を受賞するようなビッグ・スターではないが、彼とロバート・ミッチャムは大好きだった。
それも、あの時代にしては、ハリウッド映画の日本ロケとして評判になった「東京暗黒街・竹の家」で来日して、浅草の松屋デパートの屋上で果てたのも、わが、ライアン。
一方のミッチャムは、高倉健さんと共演した「ザ・ヤクザ」では、大阪ナンバで大暴れしたキャリアもあり、そのこともあり、このご両人の作品は大いに親しみを持って見ていたのだ。
この作品ではライアンは、ロスの富豪実業家なのだが、悪妻のロンダに誘われて、ネバダの砂漠で罠にはまり、脚に重傷を負うのだが、サボテンを食べて生き延びる。
まさにボギーの「黄金」のような汚れ役なのだが、砂漠を脱出して仇をやっつけるまでの、一種の現代ウェスターンなのだが、オール・ロケーションの50年代西部劇。

■ゴロのサードゴロを野手が、お手玉している間のヒット。 ★★★
●コスミック出版「復讐の世界」より、DVD鑑賞

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