細越麟太郎 MOVIE DIARY

最新の映画情報や批評を掲載します。

●『プードルスプリングス事件』は、マーロウ探偵の「ロング・グッドバイ」の後の事件。

2022年02月23日 | Weblog
●2月22日(火)21-00 ニコタマ・サンセット傑作座
OV-015-12『プードルスプリングス』"Poodlesprings" <1998> HBO Films. Universal Pictures.
製作・シドニー・ポラック 監督・ボブ・ラフェルソン 主演・ジェームズ・カーン、ブライアン・コックス<103分>
あのフィリップ・マーロウ探偵を創作したレイモンド・チャンドラーが、原案を残していたストーリーを、ロバート・B・パーカーが書き上げた探偵もの。
というだけで、マーロウ・ファンには悶絶の名探偵絶品ストーリーを、「コンドル」や「追憶」のシドニー・ポラックがプロデュース。しかし劇場未公開。
名作「ファイブ・イージー・ピーセス」のボブ・ラフェルソンが監督した、というだけで鳥肌ものなのだが、ハリウッド崩壊の時代でテレビ向けとなった異色作品だ。
マーロウ探偵のイメージを踏襲した、B・パーカーの探偵小説は、<スペンサー探偵>のシリーズとして、早川書房からハードカバーで40冊ほども発行された。
当時、チャンドラー、ロス・マクドナルドの、私立探偵ものに熱中していた当方は、そのすべてを買いあさり、読破して、来日したパーカーにも会ったほどの熱狂もの。
2000年直前の世紀末には、通勤サラリーマンで、よく海外出張もしていた幸運で、毎日のように彼のスペンサー小説にはお世話になった、という時代だった。
この作品は、その時代の凋落の最後に製作された、チャンドラー系のウェストコースト・ディテクティブもので、結局は劇場公開されずに、レンタルビデオでの登場。
ロスのダウンタウンで、しがない私立探偵として、家出や離婚騒動の捜査はお断りしていたが、ある日、友人の探偵が電話中に射殺されて、マーロウが事件の乗り出した。
という、毎度おなじみのプロセスなのだが、マーロウは秘書の美女に惚れ込んで結婚したら、彼女が富豪の令嬢で、<プードルスプリング>に新居移転ということになった。
だいたい、しがない探偵は、ダウンタウンの裏通りの安アパートに1部屋のオフィスを構えるのだが、彼らはパームスプリングのような、陽光の豪邸に住みついた。
結局は、そのブルジョアなファミリーに翻弄されて、あの「大いなる眠り」と似たような大家族事件に巻き込まれて行くが、一応はマーロウ探偵もののスタンスは保持。
やはり、マーロウ探偵は、あの「さらば愛しき女よ」のロバート・ミッチャムのイメージが最高だったので、つい、ここでもイメージをダブらせてしまうのだ。

■左中間へのゴロを野手がモタツく間にツーベース。 ★★★☆☆
●レンタルDVDのコピー鑑賞。

●2月22日(火)21-00 ニコタマ・サンセット傑作座
OV-015-12『プードルスプリングス』"Poodlesprings" <1998> HBO Films. Universal Pictures.
製作・シドニー・ポラック 監督・ボブ・ラフェルソン 主演・ジェームズ・カーン、ブライアン・コックス<103分>
あのフィリップ・マーロウ探偵を創作したレイモンド・チャンドラーが、原案を残していたストーリーを、ロバート・B・パーカーが書き上げた探偵もの。
というだけで、マーロウ・ファンには悶絶の名探偵絶品ストーリーを、「コンドル」や「追憶」のシドニー・ポラックがプロデュース。しかし劇場未公開。
名作「ファイブ・イージー・ピーセス」のボブ・ラフェルソンが監督した、というだけで鳥肌ものなのだが、ハリウッド崩壊の時代でテレビ向けとなった異色作品だ。
マーロウ探偵のイメージを踏襲した、B・パーカーの探偵小説は、<スペンサー探偵>のシリーズとして、早川書房からハードカバーで40冊ほども発行された。
当時、チャンドラー、ロス・マクドナルドの、私立探偵ものに熱中していた当方は、そのすべてを買いあさり、読破して、来日したパーカーにも会ったほどの熱狂もの。
2000年直前の世紀末には、通勤サラリーマンで、よく海外出張もしていた幸運で、毎日のように彼のスペンサー小説にはお世話になった、という時代だった。
この作品は、その時代の凋落の最後に製作された、チャンドラー系のウェストコースト・ディテクティブもので、結局は劇場公開されずに、レンタルビデオでの登場。
ロスのダウンタウンで、しがない私立探偵として、家出や離婚騒動の捜査はお断りしていたが、ある日、友人の探偵が電話中に射殺されて、マーロウが事件の乗り出した。
という、毎度おなじみのプロセスなのだが、マーロウは秘書の美女に惚れ込んで結婚したら、彼女が富豪の令嬢で、<プードルスプリング>に新居移転ということになった。
だいたい、しがない探偵は、ダウンタウンの裏通りの安アパートに1部屋のオフィスを構えるのだが、彼らはパームスプリングのような、陽光の豪邸に住みついた。
結局は、そのブルジョアなファミリーに翻弄されて、あの「大いなる眠り」と似たような大家族事件に巻き込まれて行くが、一応はマーロウ探偵もののスタンスは保持。
やはり、マーロウ探偵は、あの「さらば愛しき女よ」のロバート・ミッチャムのイメージが最高だったので、つい、ここでもイメージをダブらせてしまうのだ。

■左中間へのゴロを野手がモタツく間にツーベース。 ★★★☆☆
●レンタルDVDのコピー鑑賞。


コメントを投稿