新発田市は21日までに、障害者スポーツを支援するため、ふるさと納税制度を活用した寄付の募集を始めた。大会出場費や用具購入費など使途を明確にした上で、インターネットを使って資金を募る。障害者スキーで来年2月の平昌冬季パラリンピックを目指す出来島桃子さん(43)らが支援対象になる。
2006年トリノから3大会連続でパラリンピックに出場している出来島さんは市職員。今年1月に知的障害者卓球の全国大会女子シングルスで優勝し、20年の東京パラリンピックを目指す美遠さゆりさん(23)も市出身で、新発田は障害者スポーツが盛んとされる。
だが障害のある競技者が全国や世界の舞台で活躍するためには一層の支援が必要なことから、市は行政がインターネット上で資金を募る「ガバメント・クラウド・ファウンディング(GCF)」を活用し、全国に支援を呼び掛けることにした。「障害者が夢を持って暮らせる市」をアピールする狙いもある。
募集額は450万円。調達した資金は「大会出場・事前合宿費用助成」(60万円)、「用具一式の購入・メンテナンス費用」(30万円)などに充てる。
GCFはふるさと納税の対象で、寄付者はふるさと納税の返礼品も受け取ることができる。市は「障害者スポーツへの取り組みを理解いただき、支援をお願いしたい」としている。
ふるさと納税総合サイト「ふるさとチョイス」のウェブサイトを通じ1万円から受け付ける。締め切りは来年1月末。問い合わせは市総務課、0254(22)3030。
【政治・行政】 2017/11/22