ゴエモンのつぶやき

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障害者の工賃アップへ お歳暮セット受注

2017年12月11日 01時09分49秒 | 障害者の自立

 飯田下伊那地方にある六つの障害福祉サービス事業所でつくるグループ「飯田下伊那倍増カフェ」が、知的障害などがある施設利用者が作った商品のお歳暮セットを受注している。利用者の工賃アップが大きな目的で、今年で10年目。新たな販路や施設間の結び付きを生むことにつながるなど、工賃以外の面でも成果をもたらしている。

 セットには、ブルーベリージャム、トマトケチャップ、ラスク2袋、甘酒2種類、名古屋コーチンの卵の薫製、乾燥バジルを混ぜた食塩―の8品を詰めた。材料は施設利用者が栽培した物のほかも、できる限り地元産の食材にこだわる。

 グループの広報担当で、障害者就労支援事業所「こぶし園」(下伊那郡豊丘村)職員の小木曽優介さん(34)は「自信を持って売りたいと思ってみんな取り組んでいる。味もばっちり」と胸を張る。

 グループは2008年に発足。各施設の担当者が月1回ほど集まり、セット内容の相談や商品のアイデアを出し合う。施設間の連携が強まるとともに、お歳暮セットを通じて商品が知られるようになり、各施設に単体商品の注文があるなど、販路開拓にもつながったという。

 小木曽さんによると、こぶし園では、10年前は1人当たり平均月額1万円に届かなかった工賃が、昨年度は約2万2千円に上昇。他の施設でも工賃は上昇傾向という。

 こぶし園利用者の小沼仁さん(22)は「自分が作った物がおいしいと言われるとうれしい」。同じく利用者の矢野俊夫さん(60)は、働いたお金で毎年1回野球観戦に行くのが楽しみで、次に行く時は「グッズも買いたい」と笑顔を見せる。

 小木曽さんは「お歳暮の取り組みが事業所同士や、お客さんと施設の利用者をつなげるツールになっている。職員のやりがいにもつながった」と話している。

 今季の注文は22日まで。1セット3千円。送料別(全国一律500円)。

問い合わせはこぶし園(電話0265・35・8573)へ。

お歳暮セットを手にするこぶし園の利用者

(12月10日) 信濃毎日新聞


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