ゴエモンのつぶやき

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住民と行政をつなぐ「織人」 新年度から高岡 福祉ネット事業

2012年04月01日 02時13分22秒 | 障害者の自立
各地配置 担い手に定年後のシニア


 高岡市は二〇一二年度から、地域で支え合う福祉ネットワークをつくる「高岡あっかり福祉ネット推進事業」を始める。助けが必要な住民と、市や福祉施設などをつなぐ「福祉織人(おりびと)」を、小学校区を基本に市内各地に配置するのが特徴。定年で地域に戻って来ている元気なシニアを支え合いの担い手として養成することにも取り組む。(飯田克志)


 市内でも少子高齢化や核家族化で地域のつながりが薄まり、安心して暮らし続けられる地域づくりが大きな課題。介護保険などさまざまな公的福祉サービスもあるが、日常生活のすべてはカバーしきれていない。


 さらに、公的福祉サービスは高齢者、子育て世代、障害者など対象ごとに縦割りになりがちだが、一つの家族が重複して課題を抱えている場合もある。


 そこで、市は「顔の見える範囲の小学校区単位」(市担当者)で、年齢や障害の有無などに関係なく、福祉的サポートを必要とする人や家族を把握。各区にコーディネーターの福祉織人を配置し、課題ごとに福祉関係施設や行政、各種団体、事業者などとつなぎ、地域で支え合う仕組みを整えることにした。


 キーマンとなる福祉織人は住民から募集。一二年度に地域福祉に関する講演、体験研修などの養成講座を受講してもらい、一三年度から実践に移る。


 買い物の付き添いなど地域の福祉の充実にはマンパワーも必要。定年を迎えた団塊の世代を中心に元気なシニアを「アクティブシニア」と位置付け、地域福祉を担うボランティアとして養成する講座を開催する。


 シニアたちが地域の福祉分野で活躍することで、福祉サービスを利用する立場になった際に、知識や経験を生かしてもらえるという狙いもある。


 「あっかり」は「ほっとする」「安心する」という意味の方言。支え合いで安心を図る地域づくりは一二年度、まず三地区でモデル的に取り組む。市の担当者は「全市一律の制度では対応しきれないこともある。大都市よりは、まだ残っている地域のつながりを生かし、地域の支え合いを復活させていきたい」と話している。



中日新聞 -2012年3月31日


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