「自分で解錠できると思った」
兵庫県加古川市の障害者支援施設「ハピネスさつま」で昨秋、女性職員が入所者を狭い台所に入れて外から施錠し、約5分間にわたって閉じ込めていたことが26日、分かった。施設の運営法人は虐待に当たるとして県と市に報告した。
同施設をめぐっては、居室に施錠して利用者を閉じ込める事案が常態化しているとして、県が平成25年に勧告。昨年3月と同11月には入所者への暴行や傷害事件で職員2人が逮捕され、県がそれぞれ勧告を出していた。
県や市などによると、女性職員は昨年9月、知的障害を持つ女性入所者の落ち着きがないとして、広さ2畳ほどの台所に誘導。外側からドアを施錠して閉じ込めた。約5分後、別の職員が気付いて解錠した。
ドアは内側からもつまみで開錠できるタイプで、女性職員は「入所者が自分で開錠できると思った」と釈明したという。運営法人から報告を受けた県は昨年10月、施設を文書で指導。同12月には体制の刷新を求める勧告を出した。
2018.1.26 産経ニュース