◇人と防災未来の阪本研究員、ジャワ島中部地震状況報告
大規模地震で後遺症を負った震災障害者をテーマにした神戸大都市安全研究センターの公開講座が22日、神戸大であった。阪神大震災(95年)やインドネシア・ジャワ島中部地震(06年)の被災地の状況を研究者が説明、震災障害者支援のあり方などを探った。
人と防災未来センターの阪本真由美研究員が、ジャワ島中部地震の被災地における、地域に根ざした支援体制を報告した。
戸別訪問で障害者の状況を把握し、訪問医療リハビリや住宅の改装支援などに取り組んでいることや、ボランティアに研修をして、障害者支援をしてもらっていることなどを紹介。「個々の障害者のニーズに配慮した支援ができる」と評価した。
関西学院大の室崎益輝教授は、日本の自治体の地域防災計画に震災障害者について記述がないとして「行政の課題に含まれてこなかった」と説明。「後遺症を負うだけでなく、住まいを失い、家族と死別する場合もあるなど悲劇の連鎖が震災障害者の特徴の一つだ」と指摘した。
今後の課題として、震災後のケア体制を確立して地域防災計画に記載することや災害障害見舞金制度の改善などを挙げた。
毎日新聞 2010年5月23日 地方版
大規模地震で後遺症を負った震災障害者をテーマにした神戸大都市安全研究センターの公開講座が22日、神戸大であった。阪神大震災(95年)やインドネシア・ジャワ島中部地震(06年)の被災地の状況を研究者が説明、震災障害者支援のあり方などを探った。
人と防災未来センターの阪本真由美研究員が、ジャワ島中部地震の被災地における、地域に根ざした支援体制を報告した。
戸別訪問で障害者の状況を把握し、訪問医療リハビリや住宅の改装支援などに取り組んでいることや、ボランティアに研修をして、障害者支援をしてもらっていることなどを紹介。「個々の障害者のニーズに配慮した支援ができる」と評価した。
関西学院大の室崎益輝教授は、日本の自治体の地域防災計画に震災障害者について記述がないとして「行政の課題に含まれてこなかった」と説明。「後遺症を負うだけでなく、住まいを失い、家族と死別する場合もあるなど悲劇の連鎖が震災障害者の特徴の一つだ」と指摘した。
今後の課題として、震災後のケア体制を確立して地域防災計画に記載することや災害障害見舞金制度の改善などを挙げた。
毎日新聞 2010年5月23日 地方版
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