神奈川県は14日、昨年7月に相模原殺傷事件が起きた知的障害者施設「津久井やまゆり園」の再生基本構想を発表した。相模原市の現在地と、利用者が仮移転している横浜市の「芹が谷園舎」周辺の2カ所に小規模施設を整備。既存の県立施設も活用して全利用者130人分の居室を確保し、2021年度に開設するとしている。
黒岩祐治知事は同日、芹が谷園舎で開いた利用者の家族会や施設職員らへの説明会で「罪もなく奪われた生活の場は責任を持って守り抜く」と述べた。
2カ所の新施設では利用者計120人を受け入れる。居室は基本的に個室で、11人が一つの居住棟に住む。