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ゴエモンのつぶやき

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障害者施設「虫の家」25周年/小竹町

2011年12月17日 00時55分52秒 | 障害者の自立
 障害のある人たちが社会に思いを発信する拠点として開設された小竹町御徳の障害者施設「ちくほう共学舎 虫の家」が25周年を迎え、「さようなら原発1000万人アクション」の呼びかけ人でルポライターの鎌田慧さんを招き、17日に講演会を開く。施設を運営する高石伸人さん(62)は障害やハンセン病を通して差別問題を訴えてきた。「原発には差別問題と共通する構図もある。ぜひ考えるきっかけにしてほしい」と呼びかける。


 虫の家は、直方市社会福祉協議会の職員だった高石さんが1986年6月、自宅脇の空き地にプレハブ小屋を建てたのが始まり。当時は障害者らへの理解が乏しく、「障害者自身が街で存在感を示すことで、周りの人を変えていこう」との思いで発足させた。


 いまは小竹町や北九州市、飯塚市などから知的障害や身体障害のある10人が通う。月曜は習字など芸術活動、火曜と金曜は小学校などで食品などの営業販売、木曜はカラオケなどに外出――曜日ごとにテーマを決め、障害者自身が楽しみながら積極的に地域と関わる活動を続ける。運営費は全国の支援者約200人の会費などで賄われる。


 高石さんが熊本県の国立ハンセン病療養所菊池恵楓園の入所者と知り合いになったことがきっかけで、虫の家に08年、隔離政策の歴史などを紹介する「杉野ハンセン病資料室」を併設。元患者らとの交流や政策提言などを目的にした「ハンセン病市民学会」などで鎌田さんとも知り合った。今回、東京電力福島第一原発事故を受け、一貫して原発反対の立場の鎌田さんに講演を依頼したという。


 高石さんは「立地地域の住民の犠牲の上に知らず知らずに大多数が恩恵を受けているのが原発。少数者の障害者らに対する差別の構図とも重なる。まずその構図に気づくことから始めてほしい」と話す。


 講演会は小竹町総合福祉センターで午後2~4時。「大震災が切り裂いた安全神話」と題し、質疑応答、手話通訳もある。無料。問い合わせは虫の家(09496・2・6003)。(

朝日新聞 2011年12月16日



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