平成29年12月5日、皇太子同妃両殿下御臨席の下、安倍総理は、都内で開催された平成29年度「障害者週間」関係表彰式を開催しました。
総理は、挨拶で次のように述べました。...
「皇太子同妃両殿下の御臨席を仰ぎ、平成29年度『障害者週間』関係表彰を実施するに当たり、主催者として御挨拶を申し上げます。
本日は、障害の有無に関わらず、お互いに人格と個性を尊重し支え合い、誰もが生き生きと活躍して、自分らしい人生を享受できる共生社会の実現に向けて、障害や障害者に対する国民の理解の促進、福祉の向上に取り組んでこられた皆様の御功績を讃(たた)え、表彰させていただくことを大変喜ばしく感じております。
本日表彰されます方々の作文、ポスターは障害を持つ家族に対する愛情や、御自身の持つ障害と正面から向き合う勇気、そこから生まれる新たな発見や成長などをいずれも率直に表現されたすばらしいものばかりであり、私自身、強く胸を打たれました。
また、功労者表彰を受けられる方々は長年、それぞれの分野で障害者の立場に立ち、障害者の福祉の向上に向け、一つ一つ誠実にその功績を積み重ねてこられました。自ら、障害者の自立した社会参加の模範、障害者施策の礎となってこられた皆様の御努力と御貢献に改めて深く敬意を表します。
本表彰により、障害や障害者に対する国民全体の理解が、一層促進されますことを強く期待しております。政府としても、共生社会の実現に引き続き全力で取り組んでまいることをお約束申し上げるとともに、皆様方の御健勝、ますますの御活躍を祈念申し上げ、私からの挨拶とさせていただきます。」
障害者週間(内閣府HP)
稽古場に集まった東ちづるさん(前列左)ら出演者
障害者パフォーマーが舞台 月夜のからくりハウス
車いすや義足のダンサー、全盲のシンガーソングライターと落語家、低身長のミゼットレスラーといった個性豊かなパフォーマーらが出演する舞台「月夜のからくりハウス」が10日、港区の品川プリンスホテル「クラブeX」で行われる。誰も排除しない“まぜこぜの社会”を目指し活動する一般社団法人「Get in touch」が主催。代表で女優の東ちづるさんは「障害は関係ない。プロの表現者のパフォーマンスを純粋に見て楽しんでほしい」と話している。
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舞台のテーマは「見世物小屋」。一夜限りの「平成まぜこぜ一座」を結成し、東さんがふんする悪徳座長と団員たちがパフォーマンスを繰り広げる。
かつてはテレビでも放映されていたミゼットプロレスのように、障害のある表現者が活躍する場が多くあったが、障害者を見せ物にすることへの批判などから活動の場はどんどん失われていったという。東さんは「障害者を存在しない者、見えない者にする方がおかしい。まずはその存在を知ってほしい」と考え、今回の舞台を企画した。
出演者はリオ・パラリンピック閉会式にも出演した車いすダンサーのかんばらけんたさん、全盲のシンガーソングライター、佐藤ひらりさん、自閉症のラッパー、GOMESSさん、日本で一番小さい手品師、マメ山田さんら総勢約50人。
ミゼットプロレスの復活興行に出演するブッタマンさんは「見られて知ってもらえればうれしい」と意気込む。プリティ太田さんも「これを機会に、呼ばれればどこでも行ってお見せする」と話している。
すでに10日の公演のチケットは完売。日本財団の援助も受けているが、出演料など必要な資金は確保できていないという。このため、次回以降の公演も目指しクラウドファンディングで資金を募っている。1万円の拠出で10日午後2時からの公開リハーサルに招待するといった特典が用意されている
詳しくはhttps://www.makuake.com/project/getintouch/で。
障害者の生涯学習支援で文科大臣表彰 徳島県内2団体
皇太子ご夫妻は5日、東京都千代田区の東海大校友会館を訪れ、障害者支援に尽力した功労者などへの表彰式に出席された。「障害者週間」(3~9日)に合わせた催し。皇太子さまの即位日決定後、ご夫妻にとって初めての公務となった。
皇太子さまは式典で、2020年に開催する東京五輪・パラリンピックに触れ「今後の『共生社会』の実現に向けた取り組みへの関心が高まることを期待いたします」とあいさつした。
式典では、内閣総理大臣賞を受賞した障害者の雇用促進に力を入れる経営者らや、障害者週間の周知のためのポスター作成者、作文の執筆者に安倍晋三首相から賞状が贈られた。
西日本新聞 2017年12月05日