ゴエモンのつぶやき

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障害者ら「川口の新銘菓」に 手作り「ベーゴマクッキー」が大好評

2016年03月23日 02時30分40秒 | 障害者の自立

 川口市の福祉作業所「晴れ晴れ」に通う精神障害者らの手作りで、今月に売り始めた「ベーゴマクッキー」が大好評だ。「鋳物の街・川口ならではの新銘菓を」と、特注の鋳物の型で本物そっくりに焼き上げている。お年寄りの男性らにも「懐かしい」と歓迎され、「一カ月で千袋」の販売目標を一週間で達成。施設長の石崎美智(みち)さん(42)は「障害者の皆さんに大きなやりがいが生まれた」と喜んでいる。 (杉本慶一)

 川口市北園町にある「晴れ晴れ」の作業所。白衣姿の女性五人が生地をこねて型に入れ、オーブンで焼く作業に励んでいた。「毎日百個を焼きますが、ほとんど即日完売です」。石崎さんがほほ笑んだ。

 好評の理由は造形と味へのこだわりにある。モデルにしたのは、国内唯一のベーゴマ専門メーカー日三(にっさん)鋳造所(川口市)の製品だ。パレスホテル大宮(さいたま市)のパティシエにレシピなどの指導も受け、二年間近くをかけて開発した。

 晴れ晴れの通所者は二十~五十代の約四十人。二〇〇八年からパンやクッキーを製造・販売し、県産の小麦や米粉を材料にするなど「地域とのつながり」を重視してきた。そんな石崎さんらが「川口土産になるお菓子をつくれないか」と思い付いたのが、本物のベーゴマと同じように鋳物で焼くクッキーだった。

 石崎さんは、地元の鋳物金型メーカー「大瀧合金」に型造りを依頼。同社を通じ、日三鋳造所の辻井俊一郎社長を紹介してもらった。「社長には『そういうものが川口に欲しかった。ぜひ協力したい』と快諾いただきました」

 両社とともに一四年から型造りや製法の試行錯誤を重ねる中、翌一五年に新たな協力者が加わった。パレスホテル大宮製菓料理長の伊東正弘さんらだ。

 以前の試作品はベーゴマの裏の渦巻きを表現するため、硬めに焼いていた。しかし、伊東さんに「高齢者や子どもに食べづらい」と言われ、材料の砂糖やバターなどの種類を変更し、やわらかめにした。さらに半年を費やし、地元産の「川口御成道みそ」を使ったみそ味、ごま、ココア、プレーンの四種類が完成した。

 そして今年三月一日。そごう川口店(川口市)と大丸浦和パルコ店(さいたま市)、晴れ晴れの店舗で販売をスタート。一袋十二個入りで計約二百五十袋を用意したが、わずか二日間で売り切れた。

 購入者にはお年寄りの男性も目立つ。「『昔はベーゴマばかりで遊んでいた』『孫にプレゼントしたい』と話す方もいました」と石崎さん。飛ぶような売れ行きに、製造担当の障害者たちは「もっと頑張ろう」と士気を高めている。

 今後はインターネット販売も検討する。石崎さんは「末永く愛される商品になれば」と期待する。価格は一袋四百円。問い合わせは、晴れ晴れ=電048(269)8288=へ。

<ベーゴマ> 戦後、子どもたちに大流行した遊び道具。本体は直径3センチ前後で、約1メートルのひもを巻いて回す。「台の上に複数のベーゴマを同時に投げ入れ、はじき出されたら負け」が基本ルール。昭和30年代のピーク時には川口市で約80社が製造していたが、現在、ベーゴマの専門メーカーは日三鋳造所だけになった。同社は9種類を製造・販売している。

鋳物の型に生地を詰める障害者たち

2016年3月22日      東京新聞


障害者水泳、医科学で応援 松本のクラブ、県水連が協力

2016年03月23日 02時25分20秒 | 障害者の自立

 松本市を拠点に活動する障害者水泳クラブ「ウルトラ☆スターズ」は21日、県水泳連盟の協力を受け、医科学面から所属選手の競技力向上を後押しする取り組みを始めた。これまで国体などに出場する県内強化選手をサポートしてきた同連盟医・科学委員会が、初めて障害者アスリートを支援。クラブには2020年東京パラリンピック出場を目指す選手もおり、身体機能の定期的な測定結果などを今後の指導に生かす。

 21日は医・科学委員会の医師やトレーナー、薬剤師、看護師の計9人が松本市の練習会場「ゆめひろば庄内」を訪問。県内各地の15〜31歳の選手11人が、関節の柔軟性や体幹の強さを測り、日ごろ飲んでいる薬やサプリメントがドーピング違反にならないか確認してもらった。

 クラブは本格的に競技を目指す選手が集まっている。クラブヘッドコーチの植松美千代さん(54)=諏訪市=が諏訪地区水泳連盟理事を務めており、県水泳連盟医・科学委員会に働き掛けて、委員会が支援すると決めた。

 委員長で信州大病院(松本市)整形外科医の倉石修吾さん(43)は「選手が安心して泳げる環境を整え、パフォーマンス向上や競技の継続につなげたい」。植松さんは「障害者にサポートが広がるのは、県内競技レベル全体の底上げになる」と期待する。

 今後は半年に1度ずつ、身体機能などのチェックを続ける方針。21日の測定に参加したクラブメンバーで知的障害がある池本夏綺さん(21)=長野市=は平泳ぎや自由形の種目で大会に挑んできた。「(支援は)ありがたい。記録を伸ばしてさまざまな大会に出たい」と意気込んでいた。 

選手の柔軟性などを測定する県水泳連盟医・科学委員会のトレーナーら

(3月22日)    信濃毎日新聞


鳥栖市で「みんなの音楽祭」 障害者と交流

2016年03月23日 02時06分28秒 | 障害者の自立

 障害者と健常者が一緒に音楽を楽しむ「みんなの音楽祭inとす」が20日、鳥栖市のフレスポ鳥栖であった。障害者就労支援施設など8団体から約230人が参加し、日ごろの練習で磨いた楽器演奏や歌などを披露した。

 市と市障害者理解促進事業実行委員会(松本和彦委員長)が主催し、今年で3回目。「らいふステージ」(基山町)のメンバー12人によるバンド演奏と歌で幕開けし、元気いっぱいの発表に来場者から盛んな拍手が送られた。団体の垣根を越えたコラボ企画も多く、楽器演奏をバックにしたよさこいの披露や、キッズミュージカルTOSUのダンスなども注目を集めた。

 松本委員長は「音楽を通した交流で障害者への理解が深まり、地域の中に優しい気持ちが広がっていけばうれしい」と話していた。

演奏や踊りなど日ごろの練習成果を発表する参加団体のメンバー

2016年03月22日      佐賀新聞


巣立つ障害者たちへ 「おめでとう」を言いたい

2016年03月23日 01時57分23秒 | 障害者の自立

 進路が空白の卒業生に「おめでとう」の声は掛けにくい。そんなつらい卒業なんてなくしたい。とりわけ狭すぎる障害者の就職先を広げていくべきだ。

 長野県南信の中央道松川インターを下りると、国道153号沿いに、緑色のカントリー調の建物が見えてくる。中はクッキー工房や厨房(ちゅうぼう)。作っているのは中央道のサービスエリアで人気のお菓子「信濃なる ユキワリソウ」など。菓子職人のユニホームを着た若者たちが作業に精を出している。

親たちが作った施設

 社会福祉法人「アンサンブル会」の施設。知的障害のある人たちが収入を上げ、それで住宅を借り、自立する場を築いている。

 ここに至るまで実に二十年がかりだった。理事長を務める小椋年男さんの長女は特別支援学校を卒業する際、行政が紹介する授産施設を訪ね回ったが、入所を断られ続けた。定員が明らかに少なすぎるのだ。そして同じ境遇の人が百数十人もいることを知った。

 「図らずも障害のある子を授かった。この子らが自立できる道をつくることは、自分に課せられた必然だと思いました。大勢の仲間とともに自分たちの手で働く場をつくるしかなかった」。土地を買うことから始めた。

 今ではスイーツのほか、有機野菜、ブームの薪(まき)ストーブ用の薪、ヒノキを使った畳…。伊那市にも開設した施設と合わせ約百三十人の若者が汗を流してつくる品々で年商は約一億円に達する。工賃は全国平均の二倍以上で入居費用を差し引いても月に五万円ほどの小遣いが得られる。

 アンサンブル会はまれな成功例でもある。障害者の就職は増加傾向とはいえ、まだまだ狭き門に変わりはない。

褒めてあげる表彰式

 障害者手帳を基にした統計で障害者総数は約七百四十万人、そのうち雇用されているのは三十万人程度にすぎない。働けるのに雇用されず自宅で過ごさざるを得ない人は約二百五十万人とみられている。人手不足、一億総活躍といわれているのにだ。障害者雇用を劇的に大きく増やす必要がある。

 アンサンブル会は今年で六回目を数え、二十三日に表彰式がある「日本でいちばん大切にしたい会社」大賞の実行委員長賞に選ばれた。知的障害者が社員の七割を占めながら、チョーク業界のトップシェアを維持する日本理化学工業(川崎市)は審査委員会特別賞を受ける。大山泰弘会長は半世紀前から障害者雇用に人生を捧(ささ)げてきた「伝説の経営者」だ。原点は、僧侶のある言葉だった。

 当初、大山さんは雇った知的障害の少女二人が、なぜ雨の日も強風の日もつらい思いをしながら働きに来るのか理解できなかった。施設にいれば楽ができるのにと思っていた。そのことを僧侶に尋ねると、答えはこうだった。

 「人間の究極の幸せは四つです。人に愛されること、人に褒められること、人の役に立つこと、人から必要とされること。愛されること以外の三つの幸せは、働くことで得られる。障害がある人たちが働こうとするのは、幸せを求める人間の証しなのです」

 以来、大山さんは彼女らがようやく手にした「幸せ」を守らなければならない、と心に決めた。

 こういう良い企業を世に知らせ、増やそうというのが、この表彰制度の狙いだ。無論、障害者雇用に限ったことではない。過去五年以上、リストラなど人員整理をせず、仕入れ先にコストダウンを強制していないなどもその資格だ。

 審査委員長の坂本光司・法政大大学院教授(経営論)は「賞金も賞品もない。ただ褒めてあげるだけだが、良い企業が増えれば日本は必ず良くなる」と信じている。

 教授は四十年以上にわたり全国の約七千三百社に足を運び、その目で見てきた。そして経営の黄金律を見いだした。「業績は目的ではなくて経営の結果。正しい経営をすれば業績は付いてくる」

 なぜなら社員が、また取引先も生き生きと働き、燃えるからだ。逆にリストラに脅(おび)えるような会社は人の心を動かす商品やサービスなど提供できないと断言する。

いい会社が増えれば

 坂本教授は最近、加藤勝信・一億総活躍相に提言したという。

 日本の喫緊の課題は少子化、地方衰退、そして財政赤字を膨らませる年五十兆円以上の税収不足であるが、「良い会社は好業績のうえ、総じて子どもが二人、三人いる社員が多い。だから良い会社を増やせば法人税収が増え、出生率が上がる。そういう企業が各地に出てくれば地方創生になる」と。

 都内で開かれる表彰式典には加藤活躍相も出席の予定だという。一億総活躍というなら、障害者の雇用拡大を進めてほしい。悲しい卒業式がなくなるように。

2016年3月22日    中日新聞


認知度向上へ公開練習 静岡の障害者サッカーチーム

2016年03月23日 01時50分47秒 | 障害者の自立

 腕や足を切断した人がつえを使うなどしてプレーする「アンプティサッカー」の県内チーム「ガネーシャ静岡AFC」は20日、静岡市葵区の竜南フットサルパークで競技の普及と認知度向上のための第3回公開練習を行った。
 ガネーシャに所属する長野哲也さん(34)と若杉幸治さん(40)が、神奈川県のチーム「TSA FC」の選手6人らと合同練習をした。コーンの周りを8の字にドリブルする練習で若杉さんは、クラッチと呼ばれるつえで体を支えながら、素早い動きでボールを運んだ。シュート練習でゴールキーパーを務めた長野さんは、ボールに機敏に反応し、片腕や脚を使ってシュートを阻止した。両チームのメンバーは声を掛け合いながら技術を磨いた。
 若杉さんは「大変なスポーツだけど楽しさの方が大きい。このような活動を積極的に発信して広めていきたい」と話した。

八の字にドリブルする練習に取り組む若杉さん=静岡市葵区の竜南フットサルパーク

2016/3/22    [アットエス] by 静岡新聞