ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

立花隆「めくら」発言にNHKが謝罪 「文脈から判断すべき」「言葉狩り」と疑問の声

2015年12月07日 02時17分38秒 | 障害者の自立

 

NHK「クローズアップ現代」の番組内で評論家の立花隆さん(75)が「めくら」と発言したことを受け、国谷裕子キャスター(58)が「不適切な表現」だとして謝罪した。

めくらは目の不自由な人に対する表現で、いわゆる放送禁止用語の1つとされている。しかし、ネット上では「視覚障害者への言及では全くない」「謝罪する必要があるのか」として問題視するべきではない、という見方が多い。

「放送禁止用語自体がナンセンス」

番組は2015年12月3日の放送で、ノーベル物理学賞を受賞した東京大学宇宙線研究所長の梶田隆章さんを取り上げた。

立花さんはスーパーカミオカンデでニュートリノに質量があることを確認した梶田さんの偉業をたたえる中で、

「カミオカンデ以前は、ニュートリノが見えなかった。見ないというのは、ないのと同じことなんです。世界中の学者が『めくら』同然の状態だった中で、日本だけが観察できた」

と表現した。

しかし番組終了前に国谷キャスターが「一部不適切な表現があり、大変失礼いたしました」と謝罪。12月4日1時からの再放送では、立花さんの発言のうち「めくら」の部分だけ無音にして放送した。

NHKの対応に対し、ツイッターなどネットでは異論が相次いだ。

「主語は素粒子探査の実情を意図したもので視覚障害者への言及では全くない」
「こんなことをいちいち謝罪する必要があるのだろうか。文脈から判断すべきだ」
「言葉の表面だけ取り繕うなよ、言葉狩りも大概にしとかんと」

いわゆる放送禁止用語について「話の流れとして気にならなかった。放送禁止用語も細部までこだわりすぎでは」「個人的には放送禁止用語自体がナンセンスだと思ってる」という意見もある。

過去には「かたわ」「毛唐」「片手落ち」が問題に

放送禁止用語は法規制がある訳ではなく、あくまで放送局が使用を自粛しているものだ。新聞社や通信社でも、めくらは「差別語、不快用語」で、差別やいじめにつながるとして使用しない。

2015年5月22日放送のNHK「あさイチ」ではゲスト出演した市原悦子さんが、かつてナレーションを務めた「まんが日本昔話」について、

「私のやまんばの解釈は世の中から外れた人。たとえば『かたわ』になった人、人減らしで捨てられた人、外国から来た『毛唐』でバケモノだと言われた人」

と発言。この時もアナウンサーが「体の不自由な方、外国人の方を傷つける言い方でした。深くお詫びします」と謝罪していた。

元NHK職員で経済学者の池田信夫さんは、2006年11月にブログで、

「あるときNHKのニュース解説で『片手落ち』という言葉を使ったのはけしからん、と解放同盟の地方支部の書記長がNHKに抗議にやってきた」

と明かしている。

協議の結果、放送では使わないことが決まった。その年の大河ドラマでは「『片落ち』という言葉で代用した」という。

2015年12月4日     J-CASTニュース


虐待の通報 告発者を守る仕組みを

2015年12月07日 02時10分24秒 | 障害者の自立

 障害者の就労支援施設で虐待があるとして、自治体に内部告発した職員が、施設側から損害賠償を求められる事例が相次いだ。

 2012年に施行した障害者虐待防止法は、虐待発見者に市町村への通報義務を課している。

 その法に従って通報した職員が賠償を求められるのは、法が想定していない事態だ。これでは通報者も釈然としないだろう。

 制度に不備があると受け止めざるを得ない。通報者保護のため見直しを図る必要がある。

 さいたま市の女性元職員の場合は、上司が男性障害者の裸の写真を撮り、職場のパソコンに保存しているなどと市に通報した。ところが、施設側から670万円の賠償請求の通知を受けた。

 鹿児島市の男性元職員の場合は、幹部が女性障害者に暴力を振るったとして市に通報したが、施設側から110万円の損害賠償訴訟を起こされた。

 さいたま市の施設側は「他にも虐待があったと虚偽の説明をした」と主張。鹿児島市の施設側は、「事実無根の中傷で名誉を毀損された」などとしている。

 厚生労働省の13年度の調査では、施設などでの虐待通報7千件のうち、自治体が虐待と認定できたのは約3割にとどまる。

 自治体の調査には限界があり、裏付けが難しいためだ。

 内部告発は、現場が密室になりがちな虐待を防ぐ重要な手だてと言える。しかし、通報者に対するこうした賠償請求が続けば、制度自体が機能しなくなる。

 企業や官公庁では2000年代以降、法令違反や不正行為を防ぐことを目的に、内部通報制度を導入する動きが広がった。

 06年には、通報者が解雇などの不利益を受けないよう、公益通報者保護法が施行された。

 障害者虐待防止法はこの流れを受けている。

 しかし、実際には公益通報者保護法に基づく通報では、告発後に配転人事を受けたなどの事例が出ている。

 問題は、障害者虐待防止法も公益通報者保護法も、通報者の不利益な扱いを禁じているにもかかわらず、その規定に反しても罰則がないことだ。

 とりわけ、障害者虐待防止法は通報を義務としている。

 もちろん、真実に基づいていなければならないが、悪意や過失がない通報をした告発者を守る仕組みは欠かせない。そうでなければ、法は死文化しかねない。

12/06     北海道新聞


障害者の親子関係をテーマに…Eテレでスペシャルドラマ放送

2015年12月07日 01時55分05秒 | 障害者の自立

 昨年12月に障害者週間にあわせてNHK・Eテレで放送されたバリバラ特集ドラマ『悪夢』の続編『禁断の実は満月に輝く』が、きょう6日(後4:00~5:00)に同チャンネルで放送される。

 障害者がその当事者の役を演じるという演出で、生きづらさを抱える人たちの問題を浮き彫りにし、大きな反響を呼んだ前作の『悪夢』。お笑い芸人・ハウス加賀谷が主演し、幻覚に苦しむ統合失調症の男が、さまざまな障害者との交流を通じ、自分自身を受け入れていくストーリーが描かれた。

 今作では、加賀谷演じる真(まこと)と、ダウン症のあべけん太が演じる光司の二人が、「障害が治る実」を探しに行った先の村で、ある問題を抱えた家族と出会う物語。その家族は、手足が不自由な娘・真由子と、彼女を隠すように育ててきた父、さらには認知症の祖母の3世代3人で暮らしていた。その家の事情を何も知らずに真由子に一目ぼれしてしまった光司は猛アタック。やがて「障害が治る実」をめぐって、父と娘の葛藤に巻き込まれていく。

 脚本は、昨年、NHK大阪放送局が主催する若手脚本家の登竜門『第35回BKラジオドラマ脚本賞』の最優秀賞を受賞した桑原亮子氏が担当。桑原氏は小学6年生の頃から徐々に聴覚を失い、現在は全く聞こえない状態にあるといい、自身の経験や実感も生かしながら今回の脚本を練り上げていった。障害者の“親子関係”をテーマとして扱いつつ、父が娘を思う気持ち、“親のエゴ”と“子への愛情”は裏腹であり、ストーリーの核心は普遍的な親子のドラマになっている。

 真由子役に起用された佐野有美さん(23)は、先天性四肢欠損症の当事者の役を熱演。同日、午後7時からの『バリバラ』レギュラー放送にも出演し、撮影の裏話などのアフタートークに参加し、「障害者の親子関係」について、視聴者へのアンケートやインタビューも交え、語り合う。

 『バリバラ』は、恋愛、仕事から、スポーツ、アートにいたるまで、日常生活のあらゆるジャンルについて、障害者が「本当に必要な情報」を楽しく提供する番組。Eテレで毎週日曜(後7:00~7:30)に放送。木曜深夜(毎週金曜 前0:00~0:30)に再放送。

 なお、13日と20日のレギュラー放送でも、ドラマ『禁断の実は~』を前後編に分けて放送。それぞれ、当事者へのインタビューなどを加えて再構成し、障害者自身が親に抱く葛藤など、本音をぶつけあう.

12月6日放送、NHK・Eテレのスペシャルドラマ『禁断の実は満月に輝く』(C)NHK

12月6日放送、NHK・Eテレのスペシャルドラマ『禁断の実は満月に輝く』(C)NHK

2015-12-06     NHK・Eテレ


障害者スポーツ普及を訴え講演会

2015年12月07日 01時48分52秒 | 障害者の自立

 健康を軸にまちづくりを進める「健康都市」が交流する「第3回全国健康都市めぐりin嬉野市」が、嬉野市社会文化会館リバティであった。「する・みる・ささえるユニバーサルスポーツ」をテーマに、講演やパネルトーク、ユニバーサルスポーツ体験会などがあった。

 障害者スポーツを推進するNPO「STAND」の伊藤数子代表理事が講演した。伊藤氏は日本のパラ(障害者)スポーツ界について「トップ選手強化に加え、障害者だけという風潮から裾野を広げるべき」と指摘。2012年のロンドン五輪・パラリンピックはチケットは完売したものの企業の購入に依存し、車いすテニス男子の決勝戦は客席が半分も埋まらなかったといい、「20年の東京大会で観客席を埋めれば世界初の偉業。この国の未来も変わる」と訴えた。

 パネルトークでは、伊藤氏と嬉野市の谷口太一郎市長、昨年の開催地の帯広市などから4人が登壇し、事例報告をした。

 健康都市は、世界保健機関(WHO)が1980年代に提唱したプロジェクトで14年7月現在、10カ国152都市45団体が加盟。国内は41都市3団体で九州の自治体は嬉野市のみ加盟している。

障害者スポーツなどの普及を訴えた「STAND」の伊藤数子代表理事

2015年12月06日    佐賀新聞


障害者への対応マナー伝え

2015年12月07日 01時40分59秒 | 障害者の自立

 障害者が困っているとき、必要な対応は-。「何かお手伝いできることはありますか」と声を掛けることがユニバーサルマナーの考え方、と大阪市西区で開かれた人権イベントで呼び掛けた。

 知的障害のある長男の出産、さらに夫の突然死に直面した後、自身も大動脈解離に倒れて車いす生活に。自暴自棄になったが、長女の言葉が心に響いた。「ママは皆の役に立っている」。その一言に、歩けなくても人の話に耳を傾けることができると気付いたという。

 「私はいろんな“経験”をしているので(皆は相談事に)私が答えてくれると思っているんでしょうね」。以来、病床で心理学を勉強し、障害者や高齢者への対応マナーなどについて講師を務めるようになった。

 来年4月1日には障害者差別解消法が施行される。「障害者と関わったとき、気を付けなければいけないと思うかもしれないけど、大切なのは歩み寄ること」と講演で訴えた。

 長男の成長を見守りながら「皆と違ってもいいんだ」と思うようになった。夫の死後「命には限りがある。だからこそ『ありがとう』や『ごめんなさい』の気持ちを伝えなければいけない」と実感したという。車いす生活を含め、三つの転機を経験した岸田さんの言葉である。

日本ユニバーサルマナー協会講師-岸田 ひろ実さん

2015年12月6日    大阪日日新聞