馬医者修行日記

サラブレッド生産地の大動物獣医師の日々

脛骨外果の骨折 用語

2009-11-26 | 整形外科

Pb240006 当歳馬や1歳馬に多いのだが、脛骨外果を骨折している。

この部分は lateral malleolus とされるので、外「果」というのが正しい。

骨嚢包ができることが多い大腿骨内顆や、

縦骨折することが多い第三中手骨外顆は、顆 condyle である。

                         -

以前は、OCD離断性骨軟骨症と間違える人が多かったが、この部分の骨折は捻挫に伴って、靭帯によって引きちぎられる捻除骨折 avulsion fracture である。

実は、avulsion fracture の訳語はステッドマン医学大辞典では「剥離骨折」となっている。

「捻挫や脱臼を生じさせるような、あるいは筋力に抗した強い収縮が働いた場合、

関節包、靭帯、筋付着部が骨から引き離される形の骨折。

軟組織が骨から引き離されるときに骨片とともにちぎれる。」とある。

脛骨外果骨折もまさに「剥離骨折」なのだが、馬医療では「剥離骨折」は、腕節や球節の関節内の chip fracture 小片骨折を指す用語としてあまりに普及しすぎている。

で、私はavulsion fractureは捻除骨折と呼ぶことにしている。

                         -

飛節は人でいうと足首にあたる。

脛骨外果の骨折はサッカー選手にも多い。

1人のサッカー選手の足首の骨折に、日本中のサッカーファンの夢がかかっていたことがあった。

故障を抱えながら、痛み止めの注射をしながら試合に出続ける。

この本を読むと、スポーツとは体に良いもの、などというのとは別な一面を味わえる。

狂気の左サイドバック

Photo If you win or lose

It's a question of honour

And the way that you choose

It's a question of honour

-

I can't tell what's worng or right

if black is white or day is night

I know when two men collide

It's a question of honour

  -

誇りと狂気。接点があるのかもしれない。

</object>
宙を舞うより、代表ユニフォームを着て歌ったほうがうけると思うんだけど。

コメントを投稿