引き続き、KnottenbeltのEquine Neonatology を参考に
-
哺乳ビンではなく、ボールやバケツからミルクを飲ませられるようになれば作業は楽になる。
しかし、哺乳ごとに飲みすぎになり、自然な状態ではない。
自然には1日に12回以上飲むのに、3-4回しか哺乳しないと強く飲みたがることを理解しておいた方が良い。
衛生上の問題も起こりやすく、腸管感染や下痢を引き起こしやすい。
しかし、バケツ哺乳は、世話し易く、哺乳ビンによる哺乳は人との関係や行動上の問題を起こし易いので、哺乳ビンによる哺乳より好まれている。
子馬をバケツに慣らすとき、子馬はバケツの中に顔を突っ込むのを嫌うので、最初は小さいボールの中に乳首を入れてミルクに誘導し、慣れてきたら大きなバケツにして、低い所からも飲むように慣らす。
子馬が飲みすぎになり易いので、疝痛や胃潰瘍には充分に気をつける必要がある。
-
-
土曜の夜は結腸捻転の開腹手術。術前PCV74%。結腸の基部に健康な部分が残っていれば、切除によりわずかながらも可能性があるかと思ったが、盲腸も、さらには小腸までもチアノーゼを起こしていてどうしようもなかった。
日曜の夜は、結腸左背方変位の開腹手術。3日前の分娩後から疝痛だったそうだ。子馬ははらいたで転がっている母馬の乳を吸っていたそうだ。母馬を助けることは子馬にとっても大きな意味がある。
日曜の夜中に分娩で直腸が破れた繁殖雌馬が来た。普通は助ける方法はない。しかし、なんとか縫合した。開腹手術より時間がかかった。なんとか助かってもらいたい。
眠たい。
牧場の従業員のものです。higさんのブログは、ほぼ毎日拝見させて
いただいて、いろいろ勉強させてもらっていましたが、実際にウチ牧場の
馬でhigさんの行う手術に立ち会うコトになるとは思ってもいませんでした。
本当に、牧場仕事は何が起こるか分からないと改めて思いました。
とねっ仔は、ミルクペレットなどを与えているのですが、やっぱりまだ
母親と離れたショックからか飼い葉を食べようとはしてくれません。
これからとねっ仔は、大変だと思いますが、一生懸命お母さんの分まで
生きてほしいと思います。
こちらでも、ぼちぼちと馬の診療が入りますが、眠れぬほどではないので
ありがたいような、淋しいような・・・
孤児になった重種子馬を、洗面器~バケツ哺乳していた家がありました。
馬用の代用乳(エプソムラク)では高くつくといって、途中から人間用の粉ミルクの、期限切れを手に入れて飲ませていました。
普通に育ちましたよ。
あの馬は無念でした。
今は、結腸捻転でも助かる馬の方が多いので・・・・・
子馬、しばらくたいへんだと思いますが、大事にしてやってください。
エプソムラックは高いんですよ。人用粉ミルクより高いというのは流通の問題などがあると思います。海外には他のメーカーなどもあるようなので、どこかの業者が輸入してくれないもんでしょうか。
人用粉ミルク、お勧めしませんが牛乳・子牛用粉ミルク、以前に書いたヤギの乳、などでも子馬を育てられるようです。
ただ、成分の違いが問題を引き起こすこともあるようです。
私がまだ学生だった頃、とある畜産県での牛の講習会がありましたが、バケツをつかった哺乳方法は楽でいいのですが、哺乳瓶をしようした時よりも、誤燕性と思われる肺炎の発生率が高かったという報告を聞いたことがあります。
今、馬の診療に携わってはいますが、新生児は診ていないので分からないのですが、馬ではそのようなことはないのでしょうか?
牛だと、哺乳ビンというより哺乳用バケツでしょうか。
そういうと、馬用の哺乳バケツがあっても良い気がします。
バケツやボールで飲めるなら誤嚥性肺炎が多いというのは、牛も馬もない気がしますが・・・・バケツでミルクを飲む頃には水も飲んでいますから。