3日間休んで、天気が不安定だったのでどこへも行かず、のんびりした。
リフレッシュというより、回復休みだったのだけれど・・・・
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休み明け、予定を変えて2歳馬の第一指骨縦骨折のスクリュー固定。
発症翌日だが、とても痛い。
キムジースプリントでしっかり固定して来院したが、ほとんど負重できない。
X線画像では骨体正中を6cmほどの、ほぼ単純な縦骨折なのだが、これは安心できないと思った。
スクリュー4本で固定。
昼近くまでかかった。
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午後は子馬の橈骨骨折が骨癒合したのでプレート抜去。
2枚入れたLCPのうち1枚は1ヶ月前に抜いてある。
今回も穿刺切開でスクリューを抜いておいて、プレートを端から引っこ抜く方法でやるが、プレート固定からすでに4ヶ月。
プレートの上に骨増勢が乗っかっていて、10本のスクリューを抜くのに手間取る。
スクリューを抜き終わっても、ブロードLCPはびくともしない。
プレートの上と周囲の骨を骨ノミで叩き割ってなんとか動くようになり、プレートを引っこ抜いた。
橈骨と尺骨が骨癒合してしまい、そのことで尺骨の成長が抑制され、肘関節面にギャップができていた。
それで、尺骨が尺骨頭方向へ伸びやすいように尺骨の骨切り術も行なった。
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夕方までかかったこの手術の後、子馬の肢軸異常の矯正後のスクリュー抜去が2頭。
休み明け、整形外科三昧でけっこう疲れた。
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夕方、相棒は海へ行きたがる。
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夜、呼び出される。
繁殖雌馬の疝痛。
術前血液所見は悪くないが・・・・
空腸最上部の腸間膜裂孔を小腸ほぼ全体がくぐっており、引き出すのに苦労する。
膨満して整復できない空腸を穿刺して減圧し、それでもダメなので切開して内容を抜き、なんとか整復した。
結腸骨盤曲を切開し、大結腸を空にする。
これをしておかないと腸間膜の孔が縫えない。
特別大きな腸間膜の孔を実習生2人に助手をしてもらってなんとか縫って閉じる。
しかし、小腸のかなりの部分が弛緩して収縮せず、色調はもどったものの筋層・粘膜にダメージがある。
それらを切除して吻合するには長さがありすぎるので、回復に期待して温存する。
3時間近い大手術になった。
やれやれ。