負重は可能だが、肢を前に出せないとのことでx線検査を受け、
橈側手根骨に盤状骨折が見つかった。
手術は難しいので、競走馬としての予後は難しい。との牧場顧問獣医師の見解だったそうだ。
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子馬が腕節構成骨を骨折するのはとても珍しい。
競走馬とは骨の質や、運動の性格や、荷重の大きさがまったく異なるからだろう。
で、
例によってペンシルヴァニア大学New Bolton Center のRichardson教授に相談した。
「これは珍しい。
子馬の腕節の骨折は尺側手根骨や第4手根骨が潰れることが多い。
たいていは細かく割れていて、内固定しようがない。
この症例なら4.5mm皮質骨スクリュー2本でとめる。」
という明確な回答。
さらには、
「関節内に骨片があるなら関節鏡で摘出する。
起立のときにはキャストを着けるなどして注意する。
数ヵ月後から腕節を曲げるリハビリをする。」
とのアドバイス。
で、できるだけそのとおりに手術した。
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跛行はない。
手術台で仰臥にしたら、腕節の屈曲は完全ではなかった。
スクリュー固定手術のときには関節の背側に骨片が見えたのだが、今回は掌側に骨片が見える。
橈側手根骨の近位関節面に見えた大きな段差はなくなった。
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さらにロンジャーを入れて、骨軟骨片を摘出した。
その骨軟骨片は骨折により?がれた関節軟骨と軟骨下骨だと思われた。
競走馬とちがい、過剰な非感染性関節炎(骨関節炎)も起こさず骨折も、関節軟骨も、修復されている。
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スクリューを抜いて手術は終わりにした。
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Thank you Dr.Richardson,
なかなかあなたの言うとおりにはできないこともあるけど、
アドバイスのおかげでまた助かりました。
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乾くときれいになる。
その自浄能力、おそるべし。
何週間も風呂に入らないなんて・・・・
と思うけど、
考えたら風呂に入ったり、シャンプーされるほうが不自然。