皮膚とも、下の筋肉とも可動性があるが、遠位部では皮膚に張り付いている。
以前から肘に瘤があったが、この数ヶ月で急に大きくなったとのこと。
このような部分に腫瘍ができることは珍しい。
equine sarcoid 馬類肉腫にしては形が整っている。
熱感、疼痛がなく、周囲への波及もなさそうなので炎症や化膿によるものではなさそうだ。
波動感もない。
これ以上大きくなったらやっかいなので摘出する。
立位で、鎮静剤と鎮痛剤、そして局所浸潤麻酔し、鼻捻子保定で塊状物を摘出した。
傷が開き易い部位なので、皮下織を閉じ、皮膚はステント縫合した。
(右)
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腫瘍なら病理組織学的検査に出して性質を調べておかなければ・・・・
と思いながら切開してみると、一部は乾燥した膿が入っていて、
他の部分も管状構造になっている。
ただ、普通の瘻管よりは管腔が狭く、壁がひどく分厚い。
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もともとあった肘の瘤が小さな膿瘍で、なにかのきっかけでまた広がり始め、治りもせず、しかしひどく化膿することもなく壁だけが厚くなりながら大きくなったのだろう。
ウィルス性で再発しやすかったり、転移しやすかったりする腫瘍でなくて良かった。
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今年のは甘くておいしい気がする。