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電動車いす使用者への注意書き=蓄電池の発火リスク喚起   搭乗判断ルールが各社バラバラ+HPでの外国語説明不備 

2024-04-14 09:59:48 | 時評
★ 【毎日】電動車椅子の利用者、ピーチ機に搭乗できず バッテリー目視確認巡り
 https://mainichi.jp/articles/20240413/k00/00m/040/097000c?utm_source=article&utm_medium=email&utm_campaign=mailasa&utm_content=20240414
 有料記事のタグがついてないのでURLを挙げておくが、もし読めなかったらごめんなさい。要旨は以下のとおり。

* 今月5日、沖縄・那覇空港で身体障害がある女性が格安航空会社(LCC)ピーチ・アビエーション(本社・大阪府)の台湾行きの便を利用しようとしたところ、電動車椅子のバッテリーが外から
  見えないことを理由に搭乗できなかった。搭乗できなかったのは、台湾籍の林君潔さん(43)。骨が折れやすい難病の骨形成不全症を抱え、電動車椅子を使って生活している。
   林さんは障害者らが集う沖縄のイベントに参加するため、1日に別の航空会社で同じ車椅子に乗って来日。5日にピーチ機で台湾に戻る予定だった。
  国土交通省によると、発火の恐れがあるバッテリー類は航空法で輸送を禁じる危険物にあたる場合があり、航空各社は持ち込みに条件を設ける。
  ピーチ社のウェブサイトには、身体が不自由な乗客への案内として「バッテリーの目視確認ができない場合、詳細な情報がわかる書類などをご持参ください」と書かれていた。

* 林さんの車椅子はバッテリーがカバーで覆われ、特殊な工具で開けないと目視できない。そのため、バッテリーの品名などが分かるメーカーの説明書を事前にメールで送っていた。
  林さんによると、那覇空港の搭乗ゲート前で待機していた出発直前、ピーチ社のスタッフから「バッテリー本体が見えないため搭乗できない」と告げられた。
  バッテリーの情報を事前に知らせたことを伝え、持参した説明書も見せたが、判断は変わらなかった。

★ ピーチ社によると、安全上の観点から社内規定で書類確認だけでなくバッテリーの目視も義務づけている。
  サイト内の車椅子確認フォームでも、工具がないとバッテリーを外せない車椅子は預けられない場合があると断っているという。 lypeach.com/lm/ai/airports/baggage/limited_bag
 〇 AIRDO社は搭乗前にバッテリーを外すよう求めている。   〇 https://faq-ar.jal.co.jp/app/answers/detail/a_id/15058/c/550 JALはバッテリーの取扱説明書の持参を求めている。

     こちらは国交省のサイト:https://www.mlit.go.jp/common/001388684.pdf
◆ 電動車椅子の事故調査(独立行政法人製品評価技術基盤機構 NITE)https://www.nite.go.jp/data/000005195.pdf ← H25(2013)年だから10年も前のデータだ。
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   問題なのは、国交省の基準がありながら航空各社の判断手順&広報内容がバラバラなこと。ピーチ航空社のサイトで繁体文字の中国語&英語サイトを見たが、バッテリーに関する
   記述はすぐに見当たらない。他社はどうか? ・・・空港現場と本社の意思疎通問題以前に、各社判断基準の統一と外国人旅客への簡潔明瞭な注意書きを整備すべきであろう。
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