マチンガのノート

読書、映画の感想など  

日本のリベラル層について

2021-11-23 06:23:18 | 日記

以前に内田樹さんが最近の大学生に関して、文章の中に知らない事があっても

そこはスルーして読むので、学校で習った様々なことでも、

まだらに知っていたり認識していると書いていましたが、

神戸女学院のような優秀でリッチなひとが行くところを見てそう感じたのでしょうが、

ほとんどの人は社会や政治に関してそれほど関心もなく、学校の試験でも

あまり悪い点数を取らないように、単に暗記する人が多いと思います。

自分が関心のある娯楽のことや、自分が関わっている仕事やバイトのこと以外には

関心も知識も無い人が多いでしょう。

内田樹さんたちは以前にSEALDsが出てきたことに喜んでいましたが、

その人達も有名大学に行けるという知的にも経済的にも恵まれた階層の学生が多かったようです。

 

リベラル側は権力者達が様々なものを私物化していると批判していますが、多くの人にとっては

自分には関わりがなく関心もないので、選挙にも影響しなかったのでしょう。

リベラル側が今より支持を集めようとするなら、具体的な暮らしが良くなる提案を

していったほうが良さそうです。

 

 

 


発達障害と協調運動障害について考察

2021-11-18 23:29:26 | 日記

近年、発達障害が注目されるにつれて、協調運動障害に関しても何かと取り上げられる様になっています。

発達障害に関する考察では、主体の未生成というものが指摘されることが増えていますが、

主体が未生成だと内側と外側も未分化なため、自己感覚も不明瞭なのでしょう。

その結果として、体の動きの連携が取れず、必然的にギクシャクとした動きになるのでしょう。

筆記試験の成績がよくてもコミュニケーション能力が低く、何かと不器用な人は時々居ますが、

そのようなタイプの割合が多いのでしょう。

そのため協調運動障害を改善するには、主体の生成に関して取り組むのが効果的でしょう。

近代以降に生じてきた主体というものは、近代社会の発展とともに時間や場所や自他の境界が

出来てきた結果として生成してきたものなので、それを生成させるには、内的感覚に注意を向けたり、

様々なエクササイズをするよりも、様々な境界を作って行くことが大切なポイントだと思います。

様々な境界ができてくると、さまざまな内側と外側も出来てくるので、

結果的に身体などの感覚も発達していくのだと思います。

 


映画「ひとくず」について

2021-11-15 23:22:05 | 日記

昨年に映画館で公開されてからロングラン公演されています。

公式サイト

第七芸術劇場のサイト

この映画は各国の映画祭で様々な賞を受賞した映画です。

空き巣が偶然出会った育児放棄等様々な虐待を受けている子供を助ける内容で、

犯罪常習者である主人公の多面性を描いた映画となっています。

福祉、医療の関係者や、それについて学ぶ学生、そして将来、社会の要職につく進学校の生徒の

方たちにはお勧めの映画です。

観客には中高年の方が多かったですが、最近の映画ではこのようなものが無いからでしょう。

ひとくず ロング予告編