マチンガのノート

読書、映画の感想など  

レイムダック・オバマ?

2015-09-29 02:31:22 | 日記
残りの任期が少なく、「レイムダック」とか言う声もあるけど、
イランとの交渉を成立させて、石油がさらにダブつくようになった。
原油価格が低迷すると、米金融機関にながれるオイルマネーが減る。
中国の減速もあって、資源価格も低迷が続きそう。
資源開発に投資された資金も元が取れなくなってくると、
エネルギー・資源関係の企業の経営が回らなくなりそう。
残された任期で企業による政策への影響力を減らそう、
ということをしっかりやっているのかもしれない。

プロセス指向心理学の「ゴースト・ロール」について

2015-09-27 09:43:23 | 日記
プロセス指向心理学の本の中で、セッション中にクライアントに影響を与え続ける
その場に居ない人物、役割を果たしている人を想定して考える、
と言うのが在った。
発達障害の場合、主体が無いため、それまでに「~をすればいい」
などの、言語的、非言語的に影響を与えた人や周囲の環境が常に影響を
与え続け、その結果、寛いで作業をする、のんびりとやる、というのが
困難なのではないのだろうか?
余裕が在ってこそ、自分であれこれ考えながら、いろいろとやって、
わからない所は人に聞いたりしながら、思考やイメージを発達させられる。
SSTの場合、パターン化して憶えるので、表面的に対応のレパートリーが
増えると言う利点はあるが、自ら思考やイメージを発達させる事の
障害にもなるのではないだろうか?
畑中千紘氏の指摘する、「心理療法の技法の切り売り」は、
そのような弊害も生じさせるのだろう。
臨床心理士のする箱庭や絵画を使った関わり、作業療法士のする手芸や園芸などは、
それ自体にはっきりした目的を持たずクライアントと関わりをもち、
手や体も使って関係を持つことに価値があるのだろう。

露出せよ、と現代文明は言う: 「心の闇」の喪失と精神分析  立木康介

2015-09-11 00:16:03 | 日記
神戸の少年Aなどの犯罪の動機として「心の闇」というのが
よく取り上げられるが、著者によると「心の闇」が原因ではなく、
「心の闇」を作り損ねたことが原因なのではないかとのことだ。
確かに、少年Aが、自らの性的サディズムなどを「心の闇」に
隠して社会人になり、SMクラブに行くなり、小説を書くなり出来ていれば、
犯罪を犯す以外のことに繋がったのではないだろうか。
現代は、規則とコンプライアンスと説明責任が重視され、
可視化された情報化社会になってきたので、心や社会などの闇が
形成されづらくなっているのだろう。
情報公開とデータとエビデンスによって、今よりよい社会になるほど
人間の理性に効力はあるのだろうか?
急激に社会の情報化が発展したことによる錯覚なのではないのだろうか?