マチンガのノート

読書、映画の感想など  

リチャード・ジュエル 監督 クリント・イーストウッド 2019年

2020-03-31 23:37:34 | 日記

肥満体でへんに真面目に大学警察の職務を遂行しようとするリチャード・ジュエルさんですが、

クレームが来て、そこを首になった後にアトランタ・オリンピックの警備員になっても、

真面目に警察と協力して公園を警備しています。

公園の爆弾の第一発見者となったことからヒーロー扱いされますが、

そのような事件の容疑者のプロファイルと一致する点があったので、

FBIが色々と探り始めます。

FBIも相手が足り無さそうと見て、上手いことジュエルさんが不利になるように持っていこうとします。

弁護士が下手に喋らないように言っても、警察に憧れるジュエルさんは何かと協力的に

対応するので、弁護士も怒って何回も注意します。

FBIが自宅のものを大量に押収して、その後、FBI、ジュエルさん、弁護士で話し合います。

ジュエルさんは自分が疑われていても、その後の警備の事や真犯人が野放しになっていることを

心配して、相手が自分を馬鹿扱いしていても協力しているのでした。

FBIや自分の面子を気にかけて上手くはめてやろうという優秀そうなFBI捜査員と、

自分が疑われていても広い視野で考える素朴なジュエルさんの対比が良かったです。

弁護士役のサム・ロックウェルさんですが、「スリー・ビルボード」では粗野な警官の役を

していましたが、今回の良心的な弁護士役もはまっていました。

C・イーストウッド監督の作品ですが、毎回ハズレがありません。

映画『リチャード・ジュエル』本予告 2020年1月17日(金)全国ロードショー

 


TSUNEOのモバイルバッテリーについて。

2020-03-31 23:07:06 | 日記

アマゾンのタイムセールで10000mahで1400円ちょっとだったので、

安さに驚いて評価数を見ると、3千とか4千とか付いていたので、

グーグル検索で出てきたものを見ると、クラウドソーシングのサイトでも

レビューを募集していたりしている埼玉にある企業との事でした。

価格の安さと評価の良さで反射的に購入する人がそれなりにいるのでしょうか。

それでも3千とかの評価はやりすぎの感じがします。

それだけのレビューを書いてもらって、報酬を払っても黒字になったのでしょうか。

 


わたし、虐待サバイバー/羽馬千絵 感想

2020-03-27 00:30:35 | 日記

著者は子供時代から、家族による様々な虐待にさらされ、

成人後も様々な症状に苦しめられてきたが、そのことで精神科を受診しても、

成人後の症状と成育歴とを結びつけて考える医師はほとんどいなかったとの事である。

著者はかなり自分が虐待されて育ったことを自覚していて医師に伝えようとしても

伝わらなかったのだから、もっと虐待体験に深く影響されて、自分の症状と

虐待体験とのつながりを自覚できない人に対しては、有効な対応を取れる医師は少ないのだろう。

多くの精神科医は、虐待の症状は子供時代に現れるとしか知らずに、

成人後の様々な症状や困難さを、成育歴に関連付けて考え、理解しようとする

発想を持っていなかったとの事である。

多くの医師は成人後の様々な症状や困難さを成育歴と関連付けて診察する知識が無いので、

診る医師により様々な病名を付けられるので、有効な治療やサポートを

受けられなかったことに関してはかなり詳しく書いている。

虐待された子供の治療、サポートはある程度あるが、成人してからは

治療もサポートはほとんどないとの事だ。

医師は多忙なので、海外の研究について学ぶ時間がないことが

原因の一部だろう。

さらに家庭での一般的な教育やしつけの結果、自分はアダルトチルドレンになったので生きづらい、

何をしても上手くいかないという人が一時精神科を多く受診したので、

医師の側も虐待に関して受診する成人した患者さんに深く関わろうとする人は

あまりいないとの事だ。

最後に精神科医の和田秀樹氏との対談で、如何に日本の虐待に関する

精神医療が米国などと比べて遅れているについて話し合っているところに

説得力があった。