マチンガのノート

読書、映画の感想など  

犯罪者の心のなかでは何が起きているのか―ある司法心理学者がみた犯罪者たち ケリー・デインズ 青土社 感想

2021-12-30 23:04:21 | 日記

内容は表題とはかなり違い、著者自身の事柄をかなり交えた本を訳したものです。

英国でも犯罪者に対する様々な更生、リハビリプログラムがありますが、

かなりの部分で、対象者にさらにトラウマを与えることがあるようです。

知らずに与えたそのようなことの影響により、さらに更生、治療が上手くいかなくなることは多いとのことです。

著者自身のこれまでのキャリアと、著者の関わった刑務所や更生施設などの収容者について書かれたものですが、

洋の東西を問わず、患者さんやクライアントの中に、生育歴におけるトラウマの影響を

見てとれる医療、心理関係者は、まだまだ少ないようです。


パニック・マーケット BAIT 監督 キンブル・レンドール 出演 ゼイヴィア・サミュエル、フィービー・トンキン、シャーニ・ヴィンソン

2021-12-28 20:20:38 | 日記

すんなり楽しめるB級映画

【あらすじ】

ライフセーバーのジョシュ(ゼイヴィア・サミュエル)は浜辺で恋人のティナ(シャーニ・ヴィンソン)といちゃついている間に、

ブイの確認に行ったティナの兄である同僚のローリーをサメにより亡くします。

その一年後、ティナと別れたジョシュはスーパーマーケットで働いていますが、そこに津波が来て、

スーパーマーケットは水没するのでした。

ジョシュや戻ってきていたティナ、強盗の二人やバイトの高校生など、いろいろな人が店内に

閉じ込められていて、そこにサメがやってくるのでした。

【感想】

軽く作られたパニック映画ですが、出演者たちがそれぞれしっかり描かれていました。

結構グロ描写はありますが、CGがそれほどリアルではないこともあり、気軽に楽しめました。

原題は「BAIT」(餌)ですが、邦題の「パニック・マーケット」のほうが内容にあっていると思います。

 

映画『パニック・マーケット3D』予告編

大洪水の被害を受けた一軒のスーパーマーケットに取り残された人々が、次々と絶体絶命の危機に見舞われるパニックホラー。浸水した店内には巨大人食い...

youtube#video

 

 


バーバラと心の巨人 監督 アンダース・ウォルター 出演 マディソン・ウルフ、ゾーイ・ザルダナ、イモージェン・プーツ

2021-12-24 20:23:48 | 日記

ある少女とその周囲の人達の話です。

【あらすじ】

バーバラ(マディソン・ウルフ)は巨人から町を守るために森の中や海岸に様々な罠を仕掛けたりしていますが、

学校では周囲となじまず、家では姉はスーパーか何かで忙しく働いていて、

兄は友人たちとゲームをして遊んでいて、自分たちのことに夢中です。

そのためバーバラは一人で巨人のことを研究して、倒すことを考えているのでした。

【感想】

バーバラは森や海岸に様々な罠や仕掛けを作ったり、自分の武器を持ち歩いたりして、

自分の世界を守ろうとしています。

学校の若い心理士(ゾーイ・ザルダナ)は風変わりなバーバラをみて、その「内面」に関わろうとしますが、

いろいろな面で未分化なため、弾き返されます。

それでも彼女は何かとバーバラに関わっていきます。

古い大きな家やその地下室、森や海岸や廃屋などとCGを使い、バーバラの周囲とは未分化な世界をうまく映像で描いています。

物語としても、周囲とは未分化な子供に関わることの難しさが、よく分かる映画になっていました。

最近は様々な媒体のコンテンツが増え、子供によって見ているものの違いが大きいでしょうから、

それに関わる教員や心理士の方は、子供を理解するのが大変そうです。

日本版のジャケットより、海外版のジャケットのほうが、映画の内容をよく表していて、

センスもいいと思います。

 

『バーバラと心の巨人』予告

『ハリー・ポッター』のクリス・コロンバス製作、アンダース・ウォルターの監督で『ベイマックス』のキャラクターを手掛けたジョー・ケリーと、日系の...

youtube#video