マチンガのノート

読書、映画の感想など  

医療経済学の兪炳匡さんの動画

2021-11-23 23:18:38 | 日記

医療経済学を学ぶために米国に行き、25年間滞在していた兪炳匡(ゆう へいきょう)さんの

動画のシリーズです。4回シリーズの物の一つです。

海外の医療経済学から見ると日本の様々な議論はデータに基づかない独特のものとのことです。

国の財政からの医療、福祉への支出は雇用を増やす効果が大きく、経済的な乗数効果も

大きいとのことです。

ユーチューブの動画

日本再生のための「プランB」医療経済学による所得倍増計画

製造業より医療介護~雇用と富を生み出す産業【兪炳匡のどん底ニッポンを立て直す!】② 20211023

兪炳匡(ゆう へいきょう)
1967年 大阪府生まれ

1993年 北海道大学医学部卒

1993-95年 国立大阪病院で臨床研修

1997年 ハーバード大学にて修士号(医療政策・管理学)取得

2002年 ジョンズ・ホプキンス大学にて博士号(Ph.D. 医療経済学)取得

2002-04年スタンフォード大学医療政策センター研究員(2004年以降現在まで非常勤研究員)

2004-06年 米国連邦政府・疾病管理予防センター(CDC)エコノミスト

2006-11年 ニューヨーク州ロチェスター大学医学部公衆衛生学科助教授

2011-20年3月 カリフォルニア大学デービス校医学部公衆衛生学科(終身職)准教授

2020年4月より神奈川県立保健福祉大学イノベーション政策研究センター教授(医療経済学)

Blog:https://www.bkyoo.org/

Twitter:https://twitter.com/bk_yoo/


マルチの子 西尾潤 感想

2021-11-23 07:56:27 | 日記

前作「愚か者の身分」が良かったので、読んでみました。

【あらすじ】

主人公の鹿水真瑠子は、優秀な姉と可愛い妹にはさまれて、取り柄のない目立たない子として育ち、

やりたいこともないので、高校を出てから就職しますが、

そこでは同僚とうまく行かず、やめた後に、偶然マルチ商法に関わります。

そして勧誘した相手が自分を慕ってくれたり、会員としてのランクが上がると

イベントで取り上げられたりで、それほど利益が上がらなくてもはまっていきます。

もともと原価を考えるとそれほどいい商品では無いことがわかっていても、

自分の収入のためとランクのために働きますが、他のマルチ商法に良さそうなものがあると、

自分のグループを連れて移って行くのでした。

【感想】

著者自身が、20代の頃にマルチ商法にハマっていた経験をもとに書かれたとのことですが、

読みやすく勢いのある文体で、一気に読みました。

自分のやっているマルチ商法に疑問を持っても、周囲との関係や、

経済的なことから辞めることを考えず、続けていくところがリアルでした。

実家に銀行から督促が行き、親に借金をしている事を知られることをとても恐れるあたりから、

著者が恵まれた家庭で育った事がわかります。

世の中のほとんどの人は周囲から注目されたり褒めれられたりすることは

少ないでしょうから、承認欲求の影響というものがよく解る小説です。


日本のリベラル層について

2021-11-23 06:23:18 | 日記

以前に内田樹さんが最近の大学生に関して、文章の中に知らない事があっても

そこはスルーして読むので、学校で習った様々なことでも、

まだらに知っていたり認識していると書いていましたが、

神戸女学院のような優秀でリッチなひとが行くところを見てそう感じたのでしょうが、

ほとんどの人は社会や政治に関してそれほど関心もなく、学校の試験でも

あまり悪い点数を取らないように、単に暗記する人が多いと思います。

自分が関心のある娯楽のことや、自分が関わっている仕事やバイトのこと以外には

関心も知識も無い人が多いでしょう。

内田樹さんたちは以前にSEALDsが出てきたことに喜んでいましたが、

その人達も有名大学に行けるという知的にも経済的にも恵まれた階層の学生が多かったようです。

 

リベラル側は権力者達が様々なものを私物化していると批判していますが、多くの人にとっては

自分には関わりがなく関心もないので、選挙にも影響しなかったのでしょう。

リベラル側が今より支持を集めようとするなら、具体的な暮らしが良くなる提案を

していったほうが良さそうです。