ユーゴ紛争直後のある村で、村の井戸に死体が放り込まれて、使えなくなっているのを
国際支援NGOがロープを掛けて取り出そうとしますが、途中で切れたので、
色々とロープを探しに行く話です。
現地人の店ではなぜか売ってくれなかったり、国連軍の基地にはあれこれと揉めた
元彼女が来たりとなかなか事態が進みません。
停戦合意がされていても、地元の兵隊が道を通してくれなかったり、
田舎道には牛の死体が置いてあって、その左右どちらかに地雷が仕掛けて
あるだろうとの事で、通行もなかなか自由にはいきません。
監督はアフリカの少年兵のドキュメンタリなどを撮った社会派の人との事で、
紛争地ではいかに先進国では普通のことが出来ないのかが解り易く
描かれていました。
最後の所で、「Perfect Day」という原題がしっくりきますが、やはり当時、
多くのジャーナリストが現地に行って、様々な報道がなされたことの
影響が大きいのでしょう。
現地に行ったジャーナリストには、かなりの数の死者が出たとの報道が
当時はされていました。
報道の自由の大切さが解る映画でした。