織田尚生氏の著作のなかで、小学校低学年くらいまでは複数個の太陽を描き、
その後に単一の太陽を描くようになることがあると紹介されていて、
宮本忠雄氏の著作では、ムンクが壁画で一つの太陽を描いたころに良くなっていったことが
紹介されていますが、良いもののイメージが何かに投影されてしっかりと明確になっていくことは、
発達の基礎として大切なのでしょう。
境界例の場合など、良い対象と悪い対象の統合につまづくことがその後の問題のもとではないかと
言われていましたが、快適な感覚を感じ、良いイメージを持つ基礎が在っても、その良いイメージを
引き受ける対象がないと、その後に色々と大変なのでしょう。
乳幼児期の養育の大切さというものがよく解るところです。