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マチンガのノート

読書、映画の感想など  

社会不適応になる子どものタイプについて

2025-05-26 23:37:31 | 日記

何かと荒んだりした家庭の子供が親の態度や価値観を取り入れて、暴力的になったり、

男尊女卑になったりすることは取り上げられていますが、ある程度の親との愛着関係が

成立していなければ、親の価値観を取り入れる主体というものが成立せず、

単に周囲の言いなりに行動し、仲間も出来ず、孤立して窃盗などに走ることに

繋がりそうです。

仲間ができないと、親などにも反発したりすることにも繋がりにくいので、

そちらの方がずっと問題が解決しにくいと思います。

孤立して問題行動を繰り返す子供には、パートナーとして機能する人物の存在が必要でしょう。

 

 

「こんなブスをもらってやったんだから感謝しろ」両親の行為を見続けた少年に待っていた地獄。専門家が警鐘を鳴らす、鬼畜に育てられた子どもたち(FORZA STYLE) - Yahoo!ニュース

「男は強くあれ」「女は黙って従え」そんな古い考えを当たり前のように受けて育った子どもたちが未だ多くいる。加えて家庭という密室で、暴力と性的支配が繰り返される現実─...

Yahoo!ニュース

 

 


居るのはつらいよ 著者:東畑開人 いぬゐのこ 秋田書店 感想

2025-05-22 20:16:53 | 日記

 

 

居るのはつらいよ ケアとセラピーについての覚書 第1巻 | 秋田書店

大学院卒業後、悪戦苦闘の職探しの末、ようやく決まった就職先は、はるか遠く沖縄の精神科デイケア施設。「人の心にふれる仕事がしたい」その思いはあっという間に打ち砕か...

秋田書店

 

医学書院の同名の著書のコミック版です。漫画ですので文章が苦手という人にも読みやすくなっていると思います。

これまで京大の臨床心理出身の方々は、様々な深いものを書いて出版してきましたが、

クライアントの方などが日常を過ごすデイケアなどについて書いたものはあまり無かったのではないでしょうか。

大学の心理相談室には様々な人が来てカウンセリングを受けるのでしょうが、それを可能にする経済的、時間的余裕や

周囲の人との繋がりなどについて考えさせる内容だと思います。

本書の著者である東畑開人さんが色々と書くまでは、臨床心理関係では、経済的な事について書く人はあまり居なかったようですが、

臨床心理の教員の方々も、あまり見えていなかったのでしょう。

日本公認心理師協会の会長の信田さよ子さんも、自分の言っていることがあまり周囲の医学や福祉の関係者に伝わらないことを、

色々と書いていました。ある程度恵まれて育った人は、困難を抱えた家庭のことについて聞いても想像できないようです。

トー横に様々な所の子どもたちが来ていたことを考えると、東京近辺も地方も児童福祉などは人手も予算も足りていないのでしょう。

これからは臨床心理の方々も、アウトリーチに取り組む必要があると思います。