マチンガのノート

読書、映画の感想など  

心理臨床と治療効果

2013-06-20 23:57:45 | 日記
心理臨床の様々な事に対して
「治療効果」「エビデンス」などと言う方々も居るが、
他人の人生に、いかなる方法で、どのように、どの位の深さで
関わるかが、心理臨床なのに、ある時点の特定の基準を作り
「治療効果」「エビデンス」などと言うのは、
あまりに近視眼的なのではないのだろうか?
その様な見方をする人は、心理臨床を、
理科室の実験程度の物としてしか見ていないのでは
ないだろうか?
その様な見方をする方は、心理臨床に、
根本的に向いていないのではないだろうか?

「永遠の絶滅収容所―動物虐待とホロコースト」 チャールズ・パターソン

2013-06-11 21:07:22 | 日記
人間が、動物を家畜化してから、管理、品種改良するようになり、
動物を「物」として利用するのと並行して、
人間の奴隷に対しても、焼印を押す、耳に切れ目を入れて
印にする、管理しやすいように去勢する、などが行われて、
それが人種差別、民族差別、優生学に繋がっているとのことだ。
ヘンリー・フォードのライン生産も、アメリカの屠畜場を
見たフォードが、自動車の大量生産に取り入れたらしい。
ナチスの思想は、フォードの大量生産と相性が良く、
1938年に大十字ドイツ鷲章(ナチス・ドイツが外国人に授与する
最高級の勲章)を、ヘンリー・フォードはドイツから授与されている。
いつの時代も、戦争をするときには相手を
「野獣」「豚」「ゴキブリ」などと呼んで、人間とは違う
のものとしている。
大量生産技術と人種差別と優生学がつながり
ナチスによる、ホロコーストになり、600万人のユダヤ人
大量虐殺が行われたとのことだ。
ナチスの強制収容所を生き残った人から見ると、
家畜の大量処理は動物を「物」扱いしているので、
ナチスの収容所とそれ程変わらないようにうつるらしい。
そのような事のため、ベジタリアンの方は、肉食自体に反対するらしい。

当方は、ベジタリアンの方の肉を食べない理由は、
キリスト教か、健康のことか何かと思っていたが
動物を「物」扱いする事が、大きな理由だと知り
意外だった。


「夜と霧」 ヴィクトール・フランクル その2

2013-06-10 09:24:29 | 日記
山中康裕医師が、フランクルについて思った
普通の人ではできない事をして生き残った、
と言うのがあったとしたら、具体的には
どういう事だろうか?と、考えると、
他の人の食料を盗む、奪う、だまし取る
カポ、監視兵、将校などの権力者と取引して、自分は楽な
作業に回してもらい、ほかの人に重労働をさせる、
などだろう。フランクルの高い知能なら、
可能だっただろう。
考えてみると、このような行為は、現代人の
行動そのものではないか。
だからこそ、ドイツ人は、人種差別、人権侵害、
ヘイトスピーチなどに関心を持ち、
その様な事が起こらないようにしているのだろう。
過去に起こったナチスによる、その様な行為の結果、
自国がほかの国の軍隊に占領され、分割された
ドイツだからこそ、気を付けているのだろう。

シェルターとSST

2013-06-05 22:35:22 | 日記
最近、様々なシェルターなどが
出来ているようだが、その様なものに収容する際に、
「収容してもらうのだから、きちんとした態度で、身なりで」
などと、求めていることはないだろうか?
その様な事を、被災地に置き換えて考えると、
救助に来た自衛隊が「きちんとした態度、身なりじゃないと
救助しないぞ、収容しないぞ」
と言うようなものだろう。
ちゃんと振舞う、態度をとるなどのSSTのようなことは
救助、収容して、休息を十分にとってからのことだろう。


法の支配と保護

2013-06-03 23:40:50 | 日記
いろいろと歴史をめぐって、もめているが、
要するに、その当時、様々な所で、
少数派や、貧困者が、法によって保護されていなかった
事が引き起こしているのだろう。
その地域の主流派から外れた人などには
「金がないなら、体を売れ、娘を売れ」
などと言って放って置いた事が、
後になってもめごとの種になっているようだ。
法による支配があっても、最低限の権利保護、安全保護が
なされていないと、あとになってもめるのではないだろうか。