このシリーズ2作目の「戦火のナージャ」に続き、革命の英雄・コトフ大佐は
懲罰部隊の一兵卒として、金属の指カバーをつけて前線の塹壕にいます。
そこに現れた、自分を陥れた情報部の男ドミトリを見て、
塹壕の中を逃げまくります。
さらに哀願して「監獄には戻さないでくれ」と言います。
その理由は「調書の取り方」です。
あらかじめ用意された調書にサインしないと、
血だるまになるまで殴りつける、どころか、生爪まで剥ぎます。
自分に関する調書だけではなく、妻に関するでっち上げの調書にもサインさせられます。
ソ連時代の記録、言い伝えでは、もっと残虐なものもあるのでしょう。
「戦火のナージャ」「アフガン」などのことで、「ロシア映画の無常観」
ということを書いているブログもありますが、
スターリン時代に、国を挙げてこのようなことが行われていたのだから、
「社会正義」「民主主義」など、あてにできないのでしょう。
サム・ペキンパー監督の「戦争のはらわた」という映画がありますが、
ロシア人が見ると「近代的な軍隊じゃないか」「まともな上官も居るじゃないか」
となるのではないでしょうか?
ドミトリはコトフ大佐連行後、自分が監獄で取り調べられる側になり、
かつての部下に「なんでもサインするからさ」と言っていましたが、
拷問されてからサインさせられて銃殺されるより、さっさとサインして銃殺されるほうが
ましということでしょう。まさに無常観です。
間違えて子供を撃ったとか、友軍に死者が出たとかで
愚図愚図言ってるハリウッド映画とは別世界です。
しかし、コトフ、ドミトリ両者とも、国を良くしたいという事で
革命側についたのに、いつの間にか、お互いに陥れあい、
というところが、ロシア人の人間観、歴史観なのでしょう。
映画館のスクリーンで観たため、映像、音響ともテレビモニタで
観るのとは、別のものでした。
いい映画は映画館で見るに限ります。
懲罰部隊の一兵卒として、金属の指カバーをつけて前線の塹壕にいます。
そこに現れた、自分を陥れた情報部の男ドミトリを見て、
塹壕の中を逃げまくります。
さらに哀願して「監獄には戻さないでくれ」と言います。
その理由は「調書の取り方」です。
あらかじめ用意された調書にサインしないと、
血だるまになるまで殴りつける、どころか、生爪まで剥ぎます。
自分に関する調書だけではなく、妻に関するでっち上げの調書にもサインさせられます。
ソ連時代の記録、言い伝えでは、もっと残虐なものもあるのでしょう。
「戦火のナージャ」「アフガン」などのことで、「ロシア映画の無常観」
ということを書いているブログもありますが、
スターリン時代に、国を挙げてこのようなことが行われていたのだから、
「社会正義」「民主主義」など、あてにできないのでしょう。
サム・ペキンパー監督の「戦争のはらわた」という映画がありますが、
ロシア人が見ると「近代的な軍隊じゃないか」「まともな上官も居るじゃないか」
となるのではないでしょうか?
ドミトリはコトフ大佐連行後、自分が監獄で取り調べられる側になり、
かつての部下に「なんでもサインするからさ」と言っていましたが、
拷問されてからサインさせられて銃殺されるより、さっさとサインして銃殺されるほうが
ましということでしょう。まさに無常観です。
間違えて子供を撃ったとか、友軍に死者が出たとかで
愚図愚図言ってるハリウッド映画とは別世界です。
しかし、コトフ、ドミトリ両者とも、国を良くしたいという事で
革命側についたのに、いつの間にか、お互いに陥れあい、
というところが、ロシア人の人間観、歴史観なのでしょう。
映画館のスクリーンで観たため、映像、音響ともテレビモニタで
観るのとは、別のものでした。
いい映画は映画館で見るに限ります。