マチンガのノート

読書、映画の感想など  

NHK BS 北朝鮮 武器ビジネスの闇   概要

2021-02-28 10:11:44 | 日記

以前に北朝鮮を取材して、その体制をユーモアを交えて描いた映画にしたため、
北朝鮮への入国ができなくなった監督が、デンマークの北朝鮮を支持する年配の人中心の集まりに、
デンマーク人で持病のため休職中の料理人を定期的に行かせて、主催者のスペイン人との関係を築かせます。
その後、その料理人の知り合いということで、でっち上げたビジネスマンを紹介させます。
その人の正体はフランス外国人部隊に所属した後に、犯罪を犯して、
投獄されていた経験のある、いまは合法的な仕事をしている人との事でした。

そうして、その偽ビジネスマンが北朝鮮の武器ビジネスに投資する気があるということで、
北朝鮮の人間と会い、先進国の経済制裁を逃れて、武器ビジネスの準備をしてゆきます。
監督は顔を知られているので相手と会うことはしませんが、
料理人と偽ビジネスマンは北朝鮮まで打ち合わせのために行き、
北朝鮮が製造や販売を出来る物のカタログも見せられます。
会合に関してなどは、その偽ビジネスマンの宣伝動画を作るためと言えば、
動画も取らせていました。
アフリカのウガンダで秘密の工場を作ることを計画すると、ウガンダの軍や警察などの
当局者も北朝鮮に協力すると北朝鮮側は言っていたので、賄賂を使えば
なんとかなる国が結構あるのでしょう。

そうしてある程度決まり、それなりに取材も出来た時点で、偽ビジネスマンに
電話もメールも繋がらなくなるということで、料理人も騙されていたと、
主催者のスペイン人に言いますが、その後にネット電話で監督と料理人で
その相手にネタばらしします。
料理人については監督がその後も、報復に備えて警護を手配するとのことでしたが、
偽ビジネスマンは、そんなものは不要と言っていたので、グレーゾーンの世界で暮らしている人
なのでしょう。


北朝鮮 武器ビジネスの闇 NHK BS 感想

2021-02-22 22:40:38 | 日記

こういう危険なものも映画としてやってしまうところは凄いと思う。

後で北朝鮮から報復されたり、途中で本当に北朝鮮と武器ビジネスをしようとしていると

米国とかから思われたら拉致とかされるのかも。

自由とか民主主義のために血のコストも必要なことを

考えてるんだろうと思った。

だからこそ、ISと戦うシリアのクルド人部隊のところまで行ってボランティアで

兵隊をする人も欧米には居るんだろうな。

NHK BS1スペシャル「潜入10年 北朝鮮・武器ビジネスの闇」

再放送は2月27日

インディペンデント紙の記事

マリーン・コープス・タイムズの記事

潜入10年 北朝鮮 武器ビジネスの闇


心の傷を癒すということ 劇場版  出演 柄本佑 尾野真千子 近藤正臣 

2021-02-20 22:29:47 | 日記

神戸大学医学部精神科で助手としてトラウマケアに当たっていた安克昌氏を

モデルにしたNHKの連続ドラマが映画化されたものです。

初期の様々なトラウマ関係の海外の文献は安氏やその師である中井久夫氏などの

神戸の臨床家が中心に神戸の震災の頃から日本語に翻訳され、出版されるようになりました。

それぞれ多忙な中、大変だったと思います。

トラウマやPTSDなどの原因となるものは震災のみならず様々なものがありますが、

そのようなものは安定した家庭で育った医師や心理士には想像しにくいのでしょう。

滝川一廣氏が、医学部の教授選には精神科以外の教授たちも加わるので、

患者さんと関わる臨床をやってきた人のことは、他の科の人には解りにくいため、

神経伝達物質などの研究をしている人が教授に選ばれやすいとのことです。

(雑誌「飢餓陣営」での滝川一廣氏の意見)

他の科の教員達では患者さんのバックグラウンドにある生育歴のことなどは想像できない人が

ほとんどなのでしょう。

滝川一廣氏や柴山雅俊氏や岡野憲一郎氏が文系学部で臨床心理などを

教えることになったのも、その事によるのでしょう。

上映館はこちら

【公式】『心の傷を癒すということ《劇場版》』特別映像/1.29公開

 


ゴーン・ベイビー・ゴーン 監督 ベン・アフレック 主演 ケイシー・アフレック 感想

2021-02-17 23:29:11 | 日記

 助演:エド・ハリス モーガン・フリーマン

俳優や監督として活躍しているベン・アフレックの'06年の第一回監督作品です。

デニス・ヘレインの「愛するものは全て去りゆく」という小説が原作になっています。

 ベン・アフレック

女児誘拐事件をケイシー・アフレック演じる探偵が真相を探る映画となっていますが、

繊細な感じのケイシー・アフレックを探偵役にしたことには賛否があったようです。

しかしながら、もっと活気があったり、しぶとい感じの俳優を探偵役にすると、

もっと不快感の強い映画になっていそうです。

 ケイシー・アフレック

米国では興行収入が良かったようですが、公開は'06年という米国政府の対外政策の

失敗が明らかになってきた頃だったこともあり、このような映画もヒットしたのでしょう。

その後に「ザ・タウン」や「アルゴ」を監督した、ベン・アフレックの監督としてのセンスが、

一番光っている映画で、社会派ミステリーの傑作です。

この映画が気に入った人には上西雄大監督の「ひとくず」も合うと思います。

Gone Baby Gone | Official Trailer (HD) - Casey Affleck, Michelle Monaghan | MIRAMAX

愛しき者はすべて去りゆく (角川文庫)
デニス・レヘイン