以前に北朝鮮を取材して、その体制をユーモアを交えて描いた映画にしたため、
北朝鮮への入国ができなくなった監督が、デンマークの北朝鮮を支持する年配の人中心の集まりに、
デンマーク人で持病のため休職中の料理人を定期的に行かせて、主催者のスペイン人との関係を築かせます。
その後、その料理人の知り合いということで、でっち上げたビジネスマンを紹介させます。
その人の正体はフランス外国人部隊に所属した後に、犯罪を犯して、
投獄されていた経験のある、いまは合法的な仕事をしている人との事でした。
そうして、その偽ビジネスマンが北朝鮮の武器ビジネスに投資する気があるということで、
北朝鮮の人間と会い、先進国の経済制裁を逃れて、武器ビジネスの準備をしてゆきます。
監督は顔を知られているので相手と会うことはしませんが、
料理人と偽ビジネスマンは北朝鮮まで打ち合わせのために行き、
北朝鮮が製造や販売を出来る物のカタログも見せられます。
会合に関してなどは、その偽ビジネスマンの宣伝動画を作るためと言えば、
動画も取らせていました。
アフリカのウガンダで秘密の工場を作ることを計画すると、ウガンダの軍や警察などの
当局者も北朝鮮に協力すると北朝鮮側は言っていたので、賄賂を使えば
なんとかなる国が結構あるのでしょう。
そうしてある程度決まり、それなりに取材も出来た時点で、偽ビジネスマンに
電話もメールも繋がらなくなるということで、料理人も騙されていたと、
主催者のスペイン人に言いますが、その後にネット電話で監督と料理人で
その相手にネタばらしします。
料理人については監督がその後も、報復に備えて警護を手配するとのことでしたが、
偽ビジネスマンは、そんなものは不要と言っていたので、グレーゾーンの世界で暮らしている人
なのでしょう。