マチンガのノート

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「昔話と夢分析」 織田尚生

2015-04-20 00:13:56 | 日記
本書の中で、これまでの女性のタイプで多いのは
「母の娘」として、いつまでも母親と仲良く、姉妹のように振る舞い
結婚しても配偶者の母として振る舞う、子供の良き母親となる、
「父の娘」として、父親を目指して仕事や学問で男性的に振る舞う、
というタイプが多かったとの事だ。
境界例患者の「怒れる女性」というのは、その二つを越えて
配偶者などと「対等な女性」となる一つの過程としての側面があるのではないか、
との事だ。
精神分析などで言われる、「見捨てられ不安」を成因とするというのとは
また違った見方だろう。
時代的に女性差別が減って、社会進出の機会が増えた事も、
女性の境界例患者の増加の背景にあるのだろうか?