近年、発達障害が注目されるにつれて、協調運動障害に関しても何かと取り上げられる様になっています。
発達障害に関する考察では、主体の未生成というものが指摘されることが増えていますが、
主体が未生成だと内側と外側も未分化なため、自己感覚も不明瞭なのでしょう。
その結果として、体の動きの連携が取れず、必然的にギクシャクとした動きになるのでしょう。
筆記試験の成績がよくてもコミュニケーション能力が低く、何かと不器用な人は時々居ますが、
そのようなタイプの割合が多いのでしょう。
そのため協調運動障害を改善するには、主体の生成に関して取り組むのが効果的でしょう。
近代以降に生じてきた主体というものは、近代社会の発展とともに時間や場所や自他の境界が
出来てきた結果として生成してきたものなので、それを生成させるには、内的感覚に注意を向けたり、
様々なエクササイズをするよりも、様々な境界を作って行くことが大切なポイントだと思います。
様々な境界ができてくると、さまざまな内側と外側も出来てくるので、
結果的に身体などの感覚も発達していくのだと思います。