マチンガのノート

読書、映画の感想など  

「最貧困女子」 鈴木大介著   普遍主義無き日本

2014-10-29 09:50:47 | 日記
家庭で虐待されて育った、知的に恵まれない、精神的安定が無い、容姿に恵まれない、
発達に遅れがある、などの少女たちが、
最底辺の性的サービス業に従事していることが紹介されている。
親に虐待され、その結果、学校、地域で問題を起こした、などで、
地元の行政、周囲の人間から何も援助されたことが無いため、
性風俗業がセーフティネットとなっているとのことだ。
それさえも、容姿、メンタル面などで差別されて、最底辺の扱いとのことだ。
新聞などのメディアの人間からは、柄が悪い、話の前提から通じにくい
などで、関心すら持たれないのだろう。
日本の福祉制度も、企業別組合、厚生年金などで、中小零細企業の
従業員は、大手企業、公務員からすると、「自分達とは違う種類の人間」
とのことで、違う扱いで当然とされているのだろう。
日本では、「全ての人間に適用される権利」という考え自体が無いのだろう。
恵まれて育った人の勤める大手メディアが、この様な方々を無視して、
平和、環境について書いても、説得力がない。
今の日本の「金が全て」という風潮も、そのような事が原因の一つの
「現実主義」なのだろう。
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反米デモ 1000人

2014-10-21 00:56:20 | 日記
警察に、デモの届け出で、「反米デモ 1000人」と
届けたら、どれくらい警察が集まるだろう。
麻生邸見学ツアーでも、当たり公妨で潰されたから
集まる前にどんどん体当たりして、当たり公妨で
逮捕されそうだな。
金持ち総理の家を見に行くのでも潰されるんだから
宗主国への反逆の動きが出たら、全力で潰されそう。
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米国の防衛資源

2014-10-09 01:23:34 | 日記
報道などによると、米国からのイスラム国への参加は
50人から100人位と、福祉がそれなりに手厚い西欧諸国と比べると
人口比からすると少ないとの事だ。
米国の場合、多様性、オープンさ、そして人種差別は間違っていると繰り返し
言い続けることで、イスラム国へ参加し、その後、国内にテロリストとして
還流する人数を減らすことに繋がるのではないだろうか?
その様に考えると、米国の防衛資源として、その様な価値観というのは、
とても大きいのだろう。

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死刑制度などの事

2014-10-09 00:06:48 | 日記
死刑制度が話題になるといつも言われる、日本では死刑存置の意見が多い、
という事について、設問の仕方に問題があるのでは、などの意見もあるが、
もっと大きいのは、「犯罪者」などは自分達の仲間ではない、身内にはいない、
などで、その様な人はどうなろうと自分達には関係ない、
という感覚が大きいのだろう。
仲間でも身内でもないので、イスラム国で首を切っていたり、中国で見せしめに
死刑にするのと大差ない捉え方をしているのだろう。
日本での外国人の冤罪事件を扱ったテレビの報道番組でも、元検事が先輩検事から、
「ガイジンとヤクザには人権は無い」と言われていたそうだ。
身近に居る、居ない、などは感覚的なものだから、思想、理念などに
反映される前に無視されるのではないか。
そのために、何事についても「海外では~」となって、内田樹の言うように
「キョロキョロする日本人」で止まっているのだろう。
その反動で時々「自分たちの仲間、身内が世界一」と盛り上がるのだろう。
「仲間」「身内」かどうかで判断するというのは、関東大震災で
自分たちと雰囲気が違う人達を虐殺したころと変わっていないのだろう。

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「ブラックウォーター  世界最強の傭兵企業」 ジェレミー・スケイヒル

2014-10-08 01:02:29 | 日記
バクダッドのニスール広場での乱射事件などを起こしたブラックウォーター社に
ついて、様々な点から取材して書かれているが、その前段階として、
P.W.シンガーが「戦争請負会社」で紹介しているように、コソヴォ紛争などで、
米軍兵士や難民の居住施設建設、生活物資輸送、食事の調理、クリーニングなどで
民営化して対応できたなどの前段階があり、その後、米軍がアルカイダとの繋がりもなく、大量破壊兵器もないイラクへ侵攻して、イラク軍の解体、行政からのバース党員の
追放などで、大量の戦闘員になりうる失業者を生み出し、イラク軍武器庫から
武器弾薬が持ち去られ、侵攻に際してインフラが破壊され、地元の有力勢力が
政府に参加させられずに、さらに米兵がテロリストの捜索として荒っぽいことを民間人にして不満とフラストレーションが高まっている処に、
(「そして戦争は終わらない ~「テロとの戦い」の現場から」デクスター・フィルキンス)、要人警護、輸送隊警護に軽装備の民間軍事企業警備員 (自動小銃、軽機関銃、簡易装甲のSUV等)を付けたため、警備員たちも警戒心から荒っぽく振る舞い、
むやみに発砲するなどの事に繋がり、更にそれによって米国人、米軍、外国人への
反感、テロが増加し、更に荒っぽく振る舞うなどの事が起きてきたのだろう。
また、P.W.シンガーが前掲書で取り上げているように、シェラレオネで南アフリカの
エグゼクティブ・アウトカム社が、あっさり反政府勢力を撃退したことも
途上国の反政府勢力は、先進国の軍隊出身者からすると、簡単に撃退できるだろうとの
見込みを生み出し、警護にも使おうということの素地となったのだろう。
その様に考えると、粗暴で好戦的なブラックウォーター社の警備員が様々の事の原因となったかのような本書の描き方は、単純化しすぎているのではないだろうか?
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