マチンガのノート

読書、映画の感想など  

「なぜ日本の若者は自立できないのか」 岡田尊司

2013-07-16 01:18:38 | 日記
日本の教育は、いまだにキャッチアップ型の、
5教科詰め込み教育をしていて、それが時代に
合わなくなっているとのことだ。
キャッチアップの時代が終わって、それぞれの多様な
事をする社会になっているのに、すべての生徒に
同じことを教える事が、各自の能力の芽を摘んでいて
社会性を伸ばせず、職業にもつながらないという。
著者によると、子供の才能の特性は、大きく分けて3つくらいに分けられるので、
それに合った教育体制を作る方がよいそうだ。
一律な詰め込み教育という、新興国と同じ事をしていても、だんだん追いつかれて、
ジリ貧になるのではないだろうか?
内田樹の本を読んでいると、日本の子供はどんどん勉強する
時間が減っているそうだが、決められた事を覚えるということに
子供自身が意味を感じられないのだろう。
教育する側より、子供の方が、社会をよく見ているのでは
ないだろうか?

「ドゥルーズ---群れと結晶」 宇野邦一著

2013-07-05 23:53:34 | 日記
人間がこの世界を、どのように知覚しているかに
ついての本だが、平均的な発達をして、
意味と価値の体系の中で生きるようになると、
様々な知覚などは、「刈り込まれて」、感じなくなり
意味と価値の体系に沿わない部分のみが
特定の意味を持って体験されるのではないだろうか?
平均的な発達をした場合、象徴や意味、価値などを
内面に獲得していくにつれて、意味、価値の
なさそうな知覚は、何も感じずにやり過ごすように
なるのだろうか?
ドゥルーズの場合、象徴や意味、価値によって
出来上がった、主体、客体よりさらに一歩引いて
物を見ることが出来るのだろう。