みっく・じゃがの「ひとりごと日記」

日々思うこと、考えること、時には写真も

国産アカシアを染める

2016-08-13 14:32:06 | 日記

       前回のブログにもちょこっと書きましたが、アカシアが染め上がりました。

       2年前にも書きましたが、夫がパミール高原を旅行してダニを持って帰るかと思いきや、

       染めたマフラー3点(ザクロ、アカシア、玉ねぎ)の他、染め材も買ってきてくれました。

        

       染め材のアカシアを染めて、とてもいい色になったので、国産はどうなのか?

       というのが夫の興味を引いたようです。

 

       マンション敷地内のアカシアに花が咲いたときから注目していて「花が落ちたらもらおう」と言っていました。

       いい加減に応えていたのですが、この暑いさなか、夫は ほうきで掃き集め、小石や砂を払って

       花びらを陽にさらして、干してくれました。

       そうまでされちゃぁ、染めないわけにはいかないでしょう。

       というわけで、この暑い、気温36度という日に、染めました。

       地獄の炎もこうではないかという暑さに囲まれて染め上げ、ホッと一息ついています。

 

              ウズベキスタンより色が黒いようです

 

       糸はシルク真綿リング1/6をつかいました。

       染める前に汚れを落とすため精錬という作業をします。

       40℃のお湯に入れて沸騰したら火を止めて30分置きます。

       糸を洗ったら40℃のお湯に 熱湯で溶いた生ミョウバンを入れてミョウバン液を作り

       先媒染用の糸を3綛入れて、沸騰したら火を止め 30分置きます。

       糸を洗って染め液にいれて染めます。

 

       銅媒染は後媒染なので、先に染めに入ります。

 

 

              ミョウバン媒染用(右)と銅媒染用(左)

       

 

             ミョウバンに3綛、銅媒染に1綛

            糸を入れて染めようとしているところです。

            すでに、色が違ってきています。

       沸騰したら、弱火にして30分煮ます。

       両方とも このまま液に浸したまま翌朝まで置きます。

       

 

       翌朝、糸を洗って色具合を見ます。

             染め上がりです

            左がミョウバン媒染した3綛、右が無媒染の糸です。

      

       ミョウバン媒染の糸の色落ちを防ぐため、ソーダ灰を水の10%溶いて糸を浸します。

       10分経ったら水で洗って干します。

 

 

       右の無媒染の糸を銅媒染します。

       規定の量の酢酸銅を熱湯で溶かし規定の水に入れ、糸を入れて20分置きます。

       洗って元の染め液に入れて10分置き、洗って干します。

              完成です

 

       干して、完全に染め上がりです。

       ミョウバン媒染は黄金色になり、銅媒染はしっとりとした落ち着きのある色になりました。

             

 

       花びらは水性なので、染めたときに美しい色でも 必ず色落ちがやってきます。

       それを少しでも防ぐために、色によって アルカリのソーダ灰、酸性の酢酸などを使って色落ち止めをします。

 

       銅媒染や鉄媒染など化学薬品を使う場合は、そのままでおかず、媒染後に元の染め液に入れて

       草木染めを完成させます。

       これは、化学薬品を使わなければ色が出せないという不本意な事実を、少しでも軽減したいという

       私の気持ちです。

 

       さて、これをさっそく織り機にかけて織ることにします。

 

       

       

        

 

          


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8 コメント

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はあ~~ (ようちゃんばあば)
2016-08-13 20:16:21
うっとりです。
染の世界はやっぱりあこがれの世界 としておきます。
こういう お仕事をされている様子を見せていたけるだけで 幸せな気持ちになれます。
返信する
楽しそう! (やっほ)
2016-08-13 20:24:44
楽しんでお仕事してらっしゃる事がよく分かります。
染作業って凄く神経使うんですね。
アルカリだの酸だのと化け学の知識も必要そうだし・・・
「おら、こんなことできねぇだよ~」

ご主人もよく気が利きますね~、染材を見つけて来るだけのことのようですけどね(笑)
「さぁ~早く染めてみせてくれ」って、旦那さんにせがまれて染め上がりました。

「わたし、主人にねじを巻かれました」って染め上がった糸のねじれ具合が物語っているようです。
なんて勝手に物語を作ってしまいました。
本当に仲の良いご夫婦なんですね 。
いいね!(^_-)-☆
返信する
綺麗な色ですね。 (TANAKA)
2016-08-14 11:04:12
頑張っている奥様の姿を見て、
ご主人も協力してくださるのでしょう。
私の主人も協力をしてくれます。が、
時々望まないことまでも・・(感謝しなくてはいけないんですけど・・)

どんな作品が出来上がるのか、楽しみです。
返信する
ようちゃんばあばさま (みっく・じゃが)
2016-08-14 22:39:52
恐縮です。
草木染めはどんな色が出てくるのか、ワクワクするのも楽しいものです。
気温と熱、草木の成熟度でも変わりますから、ホントに
やってみなければわからない
というところが、永く続けられるところなんだと思います。
返信する
やっほさま (みっく・じゃが)
2016-08-14 22:45:38
まったく、こんなことでリトマス試験紙を使うなんて考えもしていませんでした。

夫はうるさいです。
自分の思い込みがあって、私の都合など考えていません。
でも、文句言うのはおかど違いと思って黙っているのです。
「ねじを巻かれて染めあがった糸のねじり」なんて
笑わせてくれてありがとうございます。
返信する
TANAKAさま (みっく・じゃが)
2016-08-14 22:47:52
まったくね、協力してくれているんでしょうが・・・
同じですね(笑)

現在、織り機にかけつつあります。
織り上がったら、見てください。
返信する
きれいです~ (ゆり)
2016-08-16 00:46:13
真夏の煮染めお疲れさまです(*^^*)
とてもいい色に染まって素敵です!
ご主人も材料を用意されるとは、作品を楽しみにしておられるんでしょうね。

このきれいな糸がどんな風に織られるのか、わたしも楽しみに待ってます(*^^*)
返信する
ゆりさま (みっく・じゃが)
2016-08-17 10:25:49
ありがとうございます。
もう、もう、暑かったです。
モァ~としてクラクラしました。
あとは涼しくなってからです。

現在、織っています。アップしますので、見てくださいね。
返信する

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